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ピースウィンズスタッフ林直光 アフガン支援帰還報告  第1回


03月15日(金) 12時15分
 



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ロバや馬の糞を乾燥させ、調理・暖房のための燃料にする
 旱魃(かんばつ)被災者―サリプル国内避難民キャンプ。

 昨年11月末、我々ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)スタッフ4人は、パキスタンの首都イスラマバードから国連機でアフガニスタンのカブールに入った。日本のNGOとしては、アメリカでのテロ以来初めてのアフガン入りだ。

 アフガニスタンは1979 年、ソ連の軍事侵攻と親ソ政権の樹立により内戦に突入。92年、反政府ゲリラ側が政権を掌握するも、各勢力間の主導権争いから内戦が再発。その後登場したタリバンは国土の9割を支配するが、各勢力は北部同盟を結成してこれに抵抗を続けてきた。

 こうした20年来の紛争による国土の荒廃と社会基盤の崩壊は、パキスタン、イランなどの近隣諸国に350万人もの難民を流出させた。そして国内でも100万人とも言われる避難民が、困難な生活を送っている。

 昨年8月、PWJはタリバン政権下に調査団を派遣。北部サリプル州で4,000家族24、000人の国内避難民がキャンプを形成し、劣悪な環境で暮らしていることを確認していた。PWJでは、このサリプルキャンプ支援を国連との協議で決定し準備を進めてきたのだが、アメリカでのテロとそれに続くアフガン空爆によって中断。冬目前、ぎりぎりのアフガン入りとなった。

 アフガン難民といえば、20年来の内戦や今回のテロ後に発生した、紛争に起因するものと思われがちだ。しかしアフガニスタンはこの3年たて続けに激しい旱魃に見舞われており、農業用水や飲料水の欠乏から村を捨てた多くの農民が、国内で難民化している。サリプルキャンプの人々は、この旱魃難民なのである。事実上の無政府状態のため、自分たちの国家・政府といったものからの支援を受けられないと言う意味では、紛争が原因と言えなくもないが。

 支援計画はまず、ジャパンプラットフォーム(JPF、外務省・経団連・NGOが参加する、国際支援ユニット)の予算でパキスタンで調達した越冬用テント5,000張りの配給。その後、WFP(世界食糧計画)から提供される、主食のナンを焼くための小麦や、UNICEF(世界児童基金)からの毛布・食器・靴など、生活必需品と続く。

 カブールで私たちは、スタッフの宿泊所も兼ねる事務所の設立に奔走。今後10年規模になるであろう支援活動のベースを確保した。そして12 月下旬、北部での戦闘が沈静化との情報を得て、陸路、2日がかりでサリプル入り。

 しかし、物資の配給には次々と障害が立ちはだかった。

■林直光■ 札幌在住。絶滅の恐れがあるニホンザリガニから、アラブ諸国で発生するクルド難民までをファインダーに収めるフォトジャーナリスト。国会で話題が沸騰した非政府組織(NGO)「ピースウィンズ・ジャパン」の非常勤職員として、アフガニスタンでの難民支援活動にも従事した。






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劣悪な環境での生活が続く


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長引くキャンプ生活に多くの家族が泥壁の「家」を建て暮らしている


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小麦粉を練って、地面に作ったかまどで主食のナンを焼く


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キャンプ夕景 食事の支度の煙につつまれる


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サリプル国内難民キャンプ全景 難民は増え続け、現在は5,800家族、35,000人が住む


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林直光氏






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