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検証 「恵庭OL殺人事件」 第2回


 
大越美奈子被告と同じ日産マーチを用意し、死体発見現場に向った。
「恵庭OL殺人事件」――敢えて説明するまでもないほど世に知られたこの事件を改めて振り返る。
この事件における検察と、弁護側の冒頭陳述が大きく掛け離れていることは前回報じたとおりだが、記者は、検察の冒頭陳述に沿って、事件当日の大越美奈子と、橋向香の足取りを追った。
事件発生当日である2000年3月16日午後9時30分、2人は職場の同僚に「お先に失礼します」と挨拶し、制服を私服に着替え、日本通運キリンビール事業所の配送センターを退社している。2人の車は会社敷地内の別々の場所に駐車していたため、それぞれがマイカーで会社を出たと思われる。
事件発生後の3月17日、被害者・橋向のRV車がJR長都駅で発見されていることから、記者は、橋向が大越の車に乗り込んだと推測した。記者は、午後9時45分JR長都駅を車で出発することにした。大越、橋向の2人が着替えを終え、職場から長都駅に向かったと仮定すると、退社から15分後の9時45分ごろになると予測したためだ。
大越が橋向を殺害した現場は、遺体が発見された場所と同じであるのか、あるいは別なのか現在まで不明のままである。そのため、長都駅を出発した記者は死体発見現場に向かった。事件当日の道路状況は、圧雪アイスバーン。これを考慮し、幹線道路は時速50km、農道は40kmで走行。車は当時大越が乗っていたのと同じ日産マーチ(2ドア)を使った。
長都駅から国道36号線までは一直線。距離にしてちょうど1km、キリンビール事業所はこの中間地点にある。国道36号線を札幌方面に進み、サッポロビール北海道工場、JR千歳線を跨ぎ、6kmほど走り、交差点を右折し、道道恵庭栗山線に入った。そして2つ目の信号をセイコーマートで左折。
この辺りから車や人通りがだんだん少なくなる。常時ライトを遠目にしても差し支えないほどだ。この時点で長都駅から約22分が経過。さらに、漁川、柏木川を越え、本田病院の手前を右折。暗い農道をしばらく進むと右手に現場を発見した。
なお、予め同日昼に何度も道順を確認したため、現場には迷うことなく着く事ができた。
遺体発見現場の近くには農家が一軒あるだけで、ほかは畑が広がっている。農道の片側には雑木林が繁っているが、残り3方は見通しの良い平地。
それでも、付近には街灯もなく、車のライトで照らされた場所以外は真っ暗で何も見えない。女性はもちろんのこと、男性が深夜に訪れる場合も、ためらうはずというのが正直な感想だ。
現場に到着したのは午後10時17分。出発から32分後のことだった。しかし、記者たちは場所を知っていたため、32分で到着できたとも言える。恵庭に住んでいたとしても、土地観のない人ならばとてもこの時間で到着することは出来ないだろう。検察が指摘するように大越はこの場所を知っていたのだろうか。(敬称略)







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http://www.bnn-s.com/news/series_cd13.html






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