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検証 「恵庭OL殺人事件」 第6回 伊東秀子弁護士が語る「大越被告の冤罪」


 
炎の目撃情報から1時間半後、死体発見現場には2台の車が止まっていたという。
―大越美奈子被告と被害者の橋向香さんが働いていた日本通運札幌東支店キリンビール千歳工場内構内課の人間で、ほかにもアリバイのない人がいるということだが・・・。
伊東 当日、アリバイのない人は大越さんを含め6人います。弁護側は現在、千歳署の警察官を証人として申請しています。この警察官は大越さんの上司だったある人物のアリバイについて妻が証明したと報告書に書いています。しかし、この上司のアリバイを調べたら奥さんは国立病院に入院中であることが判明しました。
―大越被告の同僚の中には事件当日、札幌に午後9時までいたというだけでアリバイが成立している人物もいます。
伊東 それをアリバイとは呼べません。(2000年3月16日)午後11時に死体発見現場で炎を見たという証言があるわけですから、札幌に午後9時までいたというだけではアリバイは成立しない。にもかかわらずアリバイが成立したことになっている。
さらに厳密に言うと構内課51人のうち32人のアリバイを裏付けることになったのは、妻や親、娘など身内の証言です。この人たちにはもっと客観的な裏付けが必要です。アリバイがないのは大越さんだけということは、成り立ちません。
―公判における日通社員の証言では、大越被告が橋向さんを睨み付けていたとのことですが・・・。
伊東 大越さんが橋向さんを睨みつけていたというより、橋向さんが処理した伝票が回ってくるのを待っていたとのことです。それを睨みつけていたと同僚が証言しただけの話です。彼女は、強い近眼です。今はメガネかけていますけど、近眼の人は目つきが良くないじゃないですか。大越さんは時間が迫ると早く伝票が来ないかなと思い橋向さんの方を見ていたと話しています。
―橋向さんの死亡推定時刻は何時ですか。
伊東 炎が目撃された時間は、最初11時15分以降でした。逮捕の時の被疑事実も11時15分頃って書いてありました。大越さんは11時36分にスタンドでガソリン入れています。時間を打ち込むのは、レシートを切るときですから、彼女がガソリンスタンドに着いたのはそれより前の時刻になります。スタンドとレシートが出力される場所は離れていて、別棟です。いくらなんでも雪道の中現場からガソリンスタンドまで15分で着くことはできません。これは私たちが何度も実験して分かっています。炎を目撃したと証言された方は、最初は我々にも11時15分過ぎだったと思うって言っていたのです。ところが後日弁護士にもそう言ったけどそうじゃなかったと言い出しました。
また、私の事務所にはタクシーの運転手の友達と名乗る人物から電話がありました。その電話では、タクシー運転手が3月17日午前0時30分頃、「札幌から帰る客を乗せてあの農道(死体が発見された道)を通った」しかも「車が2台止まっており2人ぐらいの男が現場付近にいた」と言うのです。この電話は私が不在の時、事務員が取ったものです。この電話をかけてきた人は自分で見たというのではなく、目撃したタクシーの運転手がいると教えてくれたのです。そのタクシーの運転手に電話かけさせると言って電話は切れましたが、以後電話はかかってきていません。
―その電話については今後どうするのか。
伊東 電話は向こうからの一方的なものだし、手掛かりがありません。そういう人が現れてほしいと思うけど、いまのところはどうしようもありません。
次回は“不審”な上司について。







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http://www.bnn-s.com/news/series_cd13.html






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