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検証 「恵庭OL殺人事件」 第7回 伊東秀子弁護士が語る「大越被告の冤罪」


 
伊東氏が驚いた上司の法廷での証言。
−伊東弁護士は事件当初から大越美奈子被告の冤罪を主張している。これは真犯人が別に存在するということにほかならない。
伊東 犯人は男性ではないかと考えています。女性ではとても(1人で殺害)できない。被害者・橋向香さんの勤務先には出入りしている運転手もたくさんいます。しかし、会社の内情や出入りしている人に関する資料がもう少しないと何とも言えません。
―大越被告の車のダッシュボードから被害者のロッカーの鍵が出てきたが、ほかの人間も大越被告が逮捕されるまで同乗していたことが判明している。つまり別の人間がダッシュボードに鍵を入れることも可能だったのではないか。大越被告の上司も車に乗っていたが・・・。
伊東 アリバイが無い人は大越さんを含めて勤務先に6人います。(同乗していた)上司もアリバイが無いので、容疑者の1人と言うことは可能でしょうね。この上司は公判で大越さんをいかにも犯人であるかのような証言をしています。
―その上司は、当初、事件翌日、会社の朝礼に出たと言っていたが、後日、実は出ていなかったと証言を撤回している。
伊東 証言がくるくる変わったんです。1年くらい経ってから、実は朝礼には出ていませんでした、と言い出しました。
問題だと思ったのはこの上司が証言台に立った時、最後に話した言葉です。検事が最後に言いたいことはありますか、と質問したところ、急に立ち上がり、震えるような声で、「橋向さんが殺されて息を引き取るときに、お父さん、お母さん、A君(実際には実名で証言)助けてって叫んだに違いない」というようなことを言ったのです。検事としては、早く犯人があがってほしい、解決してほしいというような月並みな締めくくりのセレモニーとして聞いたはずだと思います。それを橋向さんの気持ちを想像し、上を見ながら言ったのです。臨場感あふれるようにいきなり立ち上がって言い出したので非常に驚いたことを覚えてます。
―その上司と裁判所以外で会ったことは。
伊東 (2000年)4月15日に会いました。その日は千歳署で大越さん(任意の事情聴取を受けている)を昼ごはんに連れ出して、午後4時頃千歳署に送りました。午後6時に取り調べが終わるので迎えに行くと約束しましたが、午後6時までは時間が空いていたので、大越さんの勤めていた会社に行こうと思い電話で、上司の所在を聞きました。
すると男の人が電話に出て、「いません、何しに来るのですか」と言われました。しかも上司はいつ帰ってくるかも分からないということだったので、書店ビブロスなど大越さんが事件当日に行った場所を見に行きました。その後、大越さんが働いていた事務所を見たいと思い、アポイントが取れないまま行きました。そうしたら、電話でいないと告げられた上司がいたのです。
もちろん電話をかけたあとに戻ってきたのかもしれません。しかし、電話してそんなに時間は経過していないはずなのに居たので、エッ?とは思いました。
―あれ?いらしたんですかというような問いかけはしなかったのか。相手は驚いていなかったか。
伊東 そこまで覚えていません。あの人はポーカーフェイスで表情の読めない人です。会っていろいろ話しを聞き、とりあえず私が弁護にすることになったので、何かあったらすぐご連絡ください。と話しました。
私がこの上司の行動を不可解に思ったことは事実ですが、誤解のないように付け加えると真犯人と考えているわけではありません。







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