7月17日、札幌地方裁判所第5法廷で「恵庭OL殺人事件」の第39回公判が行われた。この日は、弁護側が要請した証人が出席したが、証人席は三方を間仕切られ、傍聴席からは一切姿が見えなかった。
通常、法廷でのこうした措置は、証人が重要な証言をしたことにより、被告もしくは真犯人に恨みを買うことなどが懸念される場合に用いられる。
「恵庭OL殺人事件」の場合は、すでに大越美奈子被告が拘留されてるため、証人が大越被告から危害を加えられる可能性は皆無といっていいはずだ。
にもかかわらず、証人のプライバシーが保護されたのは証人が以下のように極めて重要な発言をしたためだ。
反対尋問の中で証人は、「(事件当日)娘を駅(駅名は語らなかった)に迎えに行く時に、大きな車(ボンゴ車)と小さな車(軽自動車)が現場付近に止まっているのを(犯行時刻前後に)目撃し、帰り道にはその車越しに赤い光(殺害された橋向香さんは焼死体で発見された)が見えた。車は2回目撃した。ちらっと見たのではなく、10秒以上は見ていた。警察に車の色を聞かれ、黒か紺と言ったと思う。後は警察が捜索してくれるだろうと思っていた。当時警察は近所にボンゴ車の聞き込み調査をしていたと聞いています」と話した。
続いて、弁護側の尋問に対し証人は当時の状況を「月が出ていて晴れていた。雪も積もっていたので辺りは明るかった」と自身の目撃証言が揺るぎのないものであることを強調した。さらに「いつか共犯者も捕まると思っていた。しかし、いつの間にか単独犯という話になっていたのでおかしいと思った。私自身は、目撃した2台の車が事件に関係していると思っている」と胸の内を明かした。
証人は「真犯人はほかにいる」といった類の発言は一切していない。しかし、犯人が複数いることを断定的に話したのだ。
今回の証人の発言は、以前BNNが伊東秀子弁護士に、
インタビューした際に聞いた目撃情報と一致する。
「恵庭OL殺人事件」は、いよいよ佳境に入ったといっていいだろう。次回公判は8月21日に開かれる。