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土橋信男・前札幌教育長は「日の丸・君が代」問題で“仲間”から糾弾されていた 前編


 
いまなお、辞任の理由は不明のまま。
桂信雄札幌市長から「三顧の礼」で迎えられた土橋信男教育長(66)が、6月20日、就任からわずか1年2カ月で辞表を提出した。
当初、辞任の理由は「健康問題」(市首脳)とされていた。任期4年の“途中降板”は異例のこと。しかも、「辞表に理由は書かなかった」(土橋氏)のだ。
その上、「土橋氏からは21日に『昨日、市長宛てに辞表を出してきました』と淡々と告げられただけで、辞めた理由もわからない」(霜触寛教育次長)という異常事態。
当時、北星学園大学学長だった土橋氏は、桂市長の強い要請を受け、昨年4月、札幌市初の民間出身教育長に就任した。土橋氏の就任と同時に教育長のポストは特別職に格上げされている。この事実からも、同氏に対する市長の期待の大きさが窺い知れた。
しかし、土橋氏は任期4年を全うすることなく、わずか1年あまりで辞表を提出したのだった。
同氏は就任直後の4月9日付「どばちゃんだより」で「私は、札幌教育のオンリーワンを『心の教育』の充実におくことを提案します」と、札幌市内の各小中学校に個性的な教育の導入を推進した。
そのため、教育委員会各幹部は「平成14年度 札幌市学校教育の重点」の制作準備がスタートする昨年9月から、土橋氏に「新年度予算に『オンリーワン教育』の政策を盛り込むべく、具体案を提示してほしい」と依頼した。
しかし、この時点でも「教育長から具体的な案は出されず、12月の第4回定例市議会が終わり、年が明けた」(霜触氏)のである。
そして今年4月9日、牧口準市教育委員長が、「教育委員懇談会」を開催。テーマは『「どばちゃんだより」について』だった。ところが「土橋氏は懇談会で各教育委員から『オンリーワン教育』の具体的な内容を詰め寄られたが、説明ができなかった」(出席者)。
こうした事情から、この場では「教育長に求める事項」として「教育長の、札幌の教育に何か新しいものを吹き込もうとする意欲はわかるが、それをすぐ外部に言うのではなく、事務局の統括者として事務局に対し法的、政策的な整合性をもつものか否か検討させ、その上で発表することとされたい」との提案がなされた。
そして4月9日、土橋教育長名の「『オンリーワン教育の撤回』と適正な教育課程の編成・実施」と題する文書が、市立幼稚園長、市立学校長宛てに配布されたのである。
以下、後編。







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