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現役医師が指南 「病院・医者との接し方」 謝礼編


 
“付け届け”は本当に必要なのか。
「病は気から」と言うが、よほどの人でない限り病院にかかることはあるだろう。まして大病を患い手術をするともなれば、本人はもとより、その家族も気が気でないはずだ。そんな時、患者は病院や医者とどう接すればいいのか、財団法人・結核予防会北海道支部の上村友也常務理事に聞いてみた。
――病院で手術を受ける際、患者やその家族が悩む事のひとつに医師への「謝礼」がある。「いくら包むか」、「渡すタイミングは」、さらに言えば、「効果はあるのか」という問題だ。
上村 謝礼については、医療の世界であろうと、そうでない世界であろうと、あり得ることではある。それは常識の範囲において判断すればいいことだが、医療については医師に謝礼をすることで、特に治療内容を良くしてもらえるとか、謝礼をした人としなかった人に差が生じることはあり得ない。あってはならないことだ。
だから、気を使って謝礼をする必要はない。ただし、その人が本当にお世話になったと感じるのであれば、世の中の慣例と同じように、何かお礼をすることはあってもいいと思う。これはあくまでも治療を受けた方やその家族の受け止め方だ。少なくとも謝礼をしなけらば、良い治療をしてもらえないというような後ろ向きの気持ちでする必要は全くない。
いまは病院の詰め所などに、そういうものは一切お断りしますというような張り紙がされている。そういう場合はもちろんやめるべき。私は特定の品物ではなく、手紙やはがきだけでもいいと思う。それも感謝の意を表す行為だし、受け取る側も気持ちがいいはずだ。
――新たに診断を受ける際に「紹介状」は必要か。
上村 大学病院は紹介状がないと診てもらえない場合もあり、転院する場合は、その前にかかった病院の医師から紹介状を書いてもらった方がいい。新たにかかる病院は、前の病院でどのような経過でどのような治療をしていたかを知ることで診療がしやすくなるためだ。
――「紹介状を書いてほしい」と頼めない人もいると思うが…。
上村 例えば数ある中には、「ここの病院はもう信用できないから別の病院に移りたい」というケースがあるかもしれない。その場合、なかなか病院側に転院することを告げられず、黙って移ることが多いと思う。患者には医療機関を選択する自由があるため、転院は止むを得ないかもしれないが、できればそういう場合であっても紹介状はあった方がいい。
どうしても医師に転院することを言えない時は、新しい病院で紹介状を書いてもらえなかった事情を説明すれば、理解してもらえるのではないか。ただ、病院を何度も転々とすることは好ましくない。最初にきちんと受診する病院を選択することが大切です。
■上村友也(うえむら ともや)氏 1936年2月5日生まれ。67年、北海道大学医学部医学科卒業。市立稚内病院外科医長、国立札幌病院北海道がんセンター外科医長、市立士別総合病院長、札幌市豊平保健所長などを経て、95年、札幌市衛生局長に就任。現在は財団法人・結核予防会北海道支部常務理事・札幌健康相談所長。
全道高齢者健康コンクール中央審査委員、札幌市結核審査協議会委員、財団法人・北海道心臓協会評議員など公職多数。天使大学、酪農学園大学の非常勤講師も務めている。医学博士。







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