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雪まつり陸自支援の舞台裏 7


 
雪輸送は効率的な車両運用や輸送統制の訓練。
さっぽろ雪まつり実行委員会では今回、雪像の制作用として5トントラック7,000台分、計3万5,000トンの雪輸送を計画した。採雪地は清潔で大量の積雪があるという理由から、モエレ沼公園や豊平峡ダム、石狩湾新港などを選定している。
大通、真駒内の両会場への雪輸送はすでに1月22日で終了。陸上自衛隊が組織する雪まつり協力団によると、期間中の輸送実績は5トントラックで5,846台(うち民間車両540台)、総輸送距離は地球4周半に相当する18万5,000キロメートルにも及んでいる。輸送距離は昨年に比べて約20%も増加。これは「今年の降雪量は昨年に比べて少なく、近郊よりも郊外の採雪場からの搬入が増えたため」(協力団)という。
雪輸送の一部は民間業者へ委託しているものの、その大部分は雪像を制作する各部隊と第11後方支援連隊、第3施設団の一部が実施。民間、協力団を含め、1日平均120台のトラックや指揮官車が稼動したことになるが、その車両運行の全般的な管理を行っているのが「雪輸送統制隊」だ。
同隊の役割について、総勢72人の隊員を率いる吉川正史輸送隊長は「いつ、どこに、どれだけの雪を輸送するのかを統制し、全体で無駄のない輸送を実現すること」と説明する。
統制隊の組織は全部で5班。道路や採雪地現場の状況把握と現場間の調整、連絡にあたり、輸送計画の作成から実行までの全般的な指揮をとる「本部班」を中心に、輸送部隊の運行指導を行う「運行指導班」、輸送経路や採雪地現場で車両を統制する「採雪統制班」、会場での雪下し指示や実行委員会との調整を行う「卸下(しゃか)統制班」、採雪地や輸送経路での交通整理と安全指導を行う「交通統制班」が、現場での作業がスムーズに実行されるよう目を光らせている。同隊ではこの連絡システムを構築するため、特設の無線中継所を島松山(恵庭市)の山頂に設置。運用期間中は、中継所の保守を務める隊員が、交代で厳寒の山頂に配備されている。
各班は本部に、車両の出発・到着時刻はもちろん、渋滞などの交通情報や路面状況、降雪や気温などの気象状況、雪の積み下ろしに要した時間など、輸送に関する情報を無線でつぶさに伝達。本部はそうした情報を元に、輸送経路や採雪地、輸送先の指示を各車両に与えていく。また、多数の大型車両を運行させるため、安全管理にはことのほか注意を払っている。 雪像制作現場の進ちょく状況や採雪地、道路状況は刻々と変化する。そうした意味からも統制隊の果たす任務は、迅速かつ効率的な輸送体制を実行する上で大きな成果を収めていると言える。
また雪輸送は、自衛隊と民間業者が共同で作業に当たる数少ない機会。それだけに、「普段の訓練以上に神経を使う」(吉川隊長)といった苦労もある。







関連サイト

シリーズ一括読み
http://www.bnn-s.com/news/series_cd33.html

陸上自衛隊第11師団
http://www.mod.go.jp/gsdf/nae/11d/






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