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雪まつり陸自支援の舞台裏 10


 
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| 晴天時には石狩湾まで臨むことができる。また、夜空の星は最高だという |
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雪まつり協力団の円滑な運営に不可欠な通信組織。
陸上自衛隊は「雪まつり協力団」を特別編成すると同時に、その組織に応じた通信体制の整備も要求されることになる。総勢1,100人に上る協力団員の円滑な任務遂行と、期間中、まつり会場として特別に開放する真駒内駐屯地の警備・保全の観点から、こうした通信体制は不可欠なものとなっているからだ。
まずは、駐屯地内に設営される雪輸送統制本部や雪像工程管理統制所、各雪像制作隊の控え所などに、計31の電話回線を増設。また、警備・保全専用の特別有線通信網の構築やカメラ、場内放送用に利用するスピーカーも設置する。
中でも重要な役割を果たしているのが、雪輸送の統制に必要な無線網。雪輸送統制隊が設置される真駒内駐屯地を拠点に、札幌市郊外に点在する採雪場や雪像制作現場、その間を行き交う運搬車両から状況報告を受ける重要な連絡網だ。
通信設備の設置・運営を行っているのは、第11通信大隊と第314基地通信中隊。特に第11通信大隊は、広域をカバーする雪輸送統制用の無線網構築のため、恵庭市にある島松演習場内の島松山山頂に無線中継所を開設、12人の隊員で運営に当たっている。
同中継所は、雪輸送開始前の1月7日に開設。標高500メートルの山頂に中継所を立てることで、雪輸送統制本部のある真駒内駐屯地とおよそ40キロ離れた石狩市の採雪場間での交信が可能となる。
山頂にあるのは、輸送トラック用と指導用、予備のアンテナ3本のほか、任務に当たる隊員用のテント、トラックのみ。広大な演習場の中ほどに位置するため、風の音以外はシーンと静まり返っている。山頂からの眺めは良いが、荒天時には横殴りの雪が降り付け、陸の孤島となることもしばしばだ。
中継所の保守は2人1組。4日間交代で山頂に泊まり込む。食事と手洗いは山頂にある建物内で行えるが、それ以外の立ち入りは禁止。もちろん入浴することもできない。
雪輸送期間中は、1日平均120台のトラックや指揮官車が稼動する。中継所には毎日、真駒内の統制隊本部から雪輸送統制計画書がファックスで送られてくる。その計画書を基に、担当隊員はどの車輌がどこにいるのか、どのルートを通って目的地に着くのかを判断しながら無線のやり取りを行うため、任務は非常に多忙。それでもファックスが導入された2001年以前に比べると、任務はかなり効率化されたという。
通信部を指揮する山本範一2尉は「以前は電話や無線で状況報告を受けるたびに、車輌の位置や運行経路をテント内で確認する作業もあった」と苦笑いする。
大通、真駒内の両会場への雪輸送は1月22日で終了。山頂の中継所も、22日でその役目を無事終了し、担当隊員も任を離れた。
例年、200万人以上の見物客で賑わうさっぽろ雪まつりの陰には、雪像制作や雪輸送に携わる隊員以外にも、こうした市民の目には決して触れることのない過酷な場所で努力する隊員たちの姿もあるのだ。







| 防寒対策でテントにシートを掛けるほか、正面には雪壁を作り風を防ぐ。それでもひどい吹雪でテントのチャックが凍結し、開かなくなることもある |
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| テント内にはポータブルストーブがあるため、寒さはそれほど厳しくない |
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| 雪輸送統制計画書を片手に無線をやりとりする多忙な任務 |
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関連サイト

シリーズ一括読み
http://www.bnn-s.com/news/series_cd33.html

陸上自衛隊第11師団
http://www.mod.go.jp/gsdf/nae/11d/






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