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雪まつり陸自支援の舞台裏 入隊編1


 
雪像制作ルポのため、3泊4日の生活体験入隊を敢行。
BNNでは、前回のさっぽろ雪まつりで陸上自衛隊が取り組む大雪像の制作現場を伝えようと、2日間の体験許可を得て作業に参加した経緯がある。だが、厳しいはずの作業にもかかわらず、通いで参加した記者はただの“お客様”。現場の雰囲気はうかがい知れるものの、任務本来の厳しさを実感するまでには至らなかった。
そうしたことから今回は、「隊員と寝食を共にし、現場の厳しい作業実態を知りたい」との思いから、隊員同様の生活を送る「生活体験入隊」に志願した。陸上自衛隊では、一般企業の新入社員を対象とした研修の一環で「生活体験入隊」を受け付けているが、第11師団によると、雪像制作のためにこうした入隊を受け付けるのは特例中の特例。また、さっぽろ雪まつりへの協力はボランティアではなく、れっきとした訓練だ。そのため「厳しい訓練内容となるので、くれぐれもケガにだけは注意してほしい」との忠告を受けた。
「これでようやく現場の実態を知ることができる」と武者震いする中、参加に名乗りを上げた人物がもう一人いた。御年39歳、長崎出身でいまだに訛りがとれないBNN社長秘書の村上文恵だった。彼女は周囲の反対を押し切り「絶対行きたい!そんな経験一生できないじゃない!」と鼻息荒く参加を決意。カメラマン兼記者助手として、1月23日から26日までの3泊4日、体験入隊の許可を得た。
我々が作業に参加するのは、大通西8丁目で大雪像「江戸城」を制作する第18普通科連隊。毎年、大雪像制作を担当する部隊の中でも、難易度の高い雪像に挑む部隊として知られるチームだ。
我々は23日の19時、“プチ家出”かと思われるほどの荷物を抱えて真駒内駐屯地に到着。広報室を訪れると、即座に自衛隊の防寒作業衣と名前入りのヘルメット、手袋、雑納袋が支給された。
今回、我々の案内役を務めてくれたのは、第11師団司令部広報室に所属する北口裕美子広報陸曹。北口陸曹の先導で、宿泊する婦人自衛官隊舎(通称WAC隊舎、WAC=Womens Army Corps)へと向かう。もちろん隊舎は男子禁制。
与えられた部屋は、3階の4人部屋。大きな荷物を抱え、階段を上がるだけで息が切れる2人。早くも先が思いやられる。
部屋には、無機質なパイプベットが4つ並び、最近ではあまりお目にかかれないラクダ色の毛布、布団、枕がひとつのシワもなく整えられていた。北口陸曹に隊舎内での過ごし方についての説明を受けた後、バリバリにノリが効いたシーツと枕カバーで寝支度を整え、一息をつく。時刻は21時。平日の消灯時刻である22時まであと1時間に迫っていた。だが、興奮気味で寝付けそうにない。隊舎での生活は規則正しく、平日の起床は6時、消灯は22時、休日の起床は7時、消灯は23時と決まっている。
明日からの任務をあれこれ想像するうちに、シーンと静まり返った駐屯地内にラッパの音が響いた。隊内では起床や課業開始、課業終了、消灯の合図が全てラッパの吹奏で知らされる。
我々は、消灯時刻を過ぎると自動的に電気が消されると考えていたので、それまで黙々と明日の準備に取り組んでいた。しかし気が付けば、すでに時計は22時30分。急いで部屋の電気を消し、再び月明かりの下でバタバタと準備を続けた。明日は野外での長時間に及ぶ作業が待っている。防寒対策は万全に整えなくてはならなかった。
明日への希望と不安を抱えつつ、ようやく床に就いたのは23時30分。いつでもどこでも眠ることができる記者はすぐに眠りに入ったが、なかなか寝付けなかったのは助手の村上。いびき、寝言、歯ぎしりと睡眠中もうるさい記者を横目に、うらやましいやら、腹立たしいやら、床が変わって寝付けない自分が情けないやら…。こうして入隊初日は強制終了した。







| 配給された防寒着。脱ぎ着しやすいようにサイドにはチャックがある |
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| それぞれの頭にあったヘルメット。我々の名前も入れてもらった |
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| 与えられた隊舎室内。4人部屋を2人で使わせてもらった。 |
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| 消灯後の廊下。トイレはこの奥にあるため水分の取りすぎに気を付けた |
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関連サイト

シリーズ一括読み
http://www.bnn-s.com/news/series_cd33.html

陸上自衛隊第11師団
http://www.mod.go.jp/gsdf/nae/11d/






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