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検証 「恵庭OL殺人事件」第26回 「房川新主任弁護士に聞く公判のこれから」


 
「大越被告は落ち着きを取り戻しています」
2000年5月24日、被害者橋向香さんの元同僚・大越美奈子被告(当時29歳)が殺人、死体損壊の容疑で逮捕された「恵庭OL殺人事件」。今年3月26日に懲役16年との判決が下された。判決後、弁護団は即座に控訴手続きをとった。
当初、主任弁護士は伊東秀子氏が務めていたが、知事選出馬にあたり、房川樹芳氏にバトンタッチ。その房川弁護士にインタビューを行った。
――控訴審の時期はいつ頃になりそうか。
房川 5月末をめどに、理由を文章として提出するつもりですが、8月のお盆休みもあるため、9月ぐらいになると思います。今後は、10日に1度弁護団会議を行っていく予定です。
――有罪という判決は予想していたか。
房川 予想していませんでしたが、全く危険性がないとはいえないと感じてはいました。しかし、いろいろな証拠を積み重ねても有罪にできるわけがないと思っていましたので、納得はできません。
――裁判を通して感じたことは。
房川 全体的に説得力に欠けているということです。証拠を積み上げてそこから合理的に事実を出していくという論理的な積み重ねが全くない。例えば、殺意に関しても(大越被告が橋向さんに)電話を掛けて憎悪の念が高まったというところまではいいのですが、どうしてそこから殺意に変わる可能性が高いと認定できるのか。いろいろ兆候がないとおかしいと思う。他の事実からこういうことがあったと積み重ねを行って、殺意に変わったというようにもっていかないといけないと思うのですが。そこからなんの証拠もなく殺意に結びつく可能性があるというのは話が飛躍している。
また、殺意の生じた時期の特定もないし、殺害の実行についてもいつどうやってということが何もない。車の中に速やかに移動すれば絞められるようなことを言っているけれど、座席を倒さないと後部座席には移れないわけで、速やかに移動できるものではない。座席を倒さなければいけないこと全く無視している。間髪入れずに(橋向さんを)外に出せば証拠が残らない場合もあるとしていますが、都合の悪いところは無視していくという形の判決でした。
――大越被告には判決後会ったのか。
房川 すぐに会いに行きましたが、結構落ち着いていました。予想もしていない判決で驚いていましたが、気を取り直して控訴審でやってもらいたいという気持ちになっています。今のところはすっかり落ち着いて当日のショックは和らいでいるのでないかと思います。







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