本格的な「夏」を目前に女性誌などでは「夏のUV(紫外線)対策」なる特集が組まれている。
UV(紫外線)は「Ultraviolet」の略で、日本に太陽が近づく夏至(6月22日)に最も強く降り注ぐ。これから最も紫外線を浴びる危険な時期が到来するのだ。
紫外線は
A波、
B波、
C波の3つに分類されるが、
C波は、オゾン層に吸収されてしまうため、地表には達しない。我々が浴びるのは、
A波、
B波の2つ。
A波は一時的に皮膚を黒くすると同時に、皮膚の真皮内まで到達するため肌の弾力を奪い老化を促進させる。
B波は皮膚に炎症を起こさせ、黒ずみの原因となる。
さいとう皮膚科クリニックの齋藤和哉院長に聞いた。
Q.紫外線から皮膚を守るにはどのような方法が有効か。
A.基本的に紫外線を浴びないことです。
紫外線は、人間にとって不要なものである上に、細胞を傷つけます。人間の皮膚にはそれを防御するために、色素細胞があり、この細胞がメラニン色素を作り紫外線が体内に入ることを阻止しています。メラニン色素の量が増えると皮膚が黒くなるため、黒くなりたくないのであれば、紫外線を浴びないことが大前提となります。Q.紫外線を浴びないための対策は。
A.日焼け止め(UVカット剤、サンスクリーン剤)を使うだけではなく、日傘や長袖の着用により紫外線を防ぐことが大切です。(日焼け止めの選び方は後編で紹介)Q.洋服や日傘の色にも気遣う必要はあるか。
A.濃い色を選んだほうが、紫外線を吸収することができます。しかし、外を歩くときに薄い色のカーディガンなどを羽織るだけでも効果があるので、長時間外にいるときは濃い色の衣服を身につけるなど気を付けたほうが良いでしょう。
また、日焼け止めを塗ったあとのケアも大切です。化粧と同じように、時間がたったら塗り直して下さい。首、うなじ、耳の後ろ、肩、手足の甲など、衣服から出ているところにも塗りましょう。 Q.海水浴などで痛いほど焼けてしまった場合の処置は。
A. 痛い=日火傷(ひやけど)と考えてください。
日光に当たりすぎると、皮膚が赤くなる、腫れる、水ぶくれができる、かゆみ、痛みなどの症状を伴います。紫外線B波を浴びすぎて、浅いやけどになっているためです。長時間外にいた場合、熱中症を合併していることもあります。
治療は何といっても、水や冷却まくらなどで冷やすことですが、皮膚科では炎症と痛みを抑える飲み薬と塗り薬が処方されます。この薬を使うとすぐに症状が収まります。もちろん「日光皮膚炎」という病名で保険診療の対象となるため、我慢せずに受診することをお勧めします。 以下、後編に続く。