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傘女→傘オバケ


 
塾生よ、地下鉄にスゲ―女が乗ってたぞ!
「ってえと、水の滴るようなスケですかい」(久方ぶりに塾生登場)
まあ、傘は持ってたけどな。
「ってえと、日焼けを気にする日傘のベッピンでやんすか」 まあ、色は確かに白かったけどもな。
「勿体ぶらずに教えてくだせぇよ」 いつから八兵衛になったんだお前は。
「いやいや、ご隠居…じゃなかった塾長は肛門がお好きだから…」 馬鹿者!そりゃ黄門だろ。
「で、その女が何か…」 人込みの中を歩いていると、後ろの奴に靴を踏まれたことないか?
「アァ、間違って前を歩いている人の靴をかぱっと脱がせてしまうアレでやんすか」 そうだ。
「それがまた何か…」 そういう間違いをしでかした時は、フツー謝るだろ。
「ラジャー」 だ・よ・な。
「へぇ」 俺がホームで地下鉄に乗る時、後ろに並んでいた女が席を取るのを急いで、俺を抜かそうとしたんだ。その女が傘を持ってたってワケさ。
「で、そのベッピンが…」 オウ、そいつの傘が俺の靴に入ったんだ。何事かと振り向くと、バッチリ、傘が靴にはいってやがる。
「で、そのベッピンは…」 まぁ、俺もどんな面か、一応見るわな。女は自分の傘が俺の靴に入っているのにシカトだ。しかも、地下鉄で俺の正面に立って同僚と大声で、会社の人間の悪口を話してやがる。
「当然、ヤキを入れてやったんでしょうな」 イヤ、顔が悪すぎて、二度と見る勇気はなかった。顔ってやつは、多少作りが悪くても、性格が良ければ、可愛く見えるもんだろ。
「てえっと、薄幸の美人タイプっていうことで…」 バカヤロー。顔が悪すぎるって言ってるだろ。だらしなそうな、だらしなガール。薄幸じゃなく発酵の女だ。 










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