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減らない地下鉄自殺者、札幌市交通局の苦悩 前編


 
政令指定都市の中では投身事故率ナンバーワンという現実。
札幌市営地下鉄で発生する事故のうち、投身事故、いわゆる「飛び込み自殺」があとを絶たない。
札幌市は政令指定都市の市営地下鉄の中で、営業距離に対する事故発生件数の割合が最も高い。
すなわちワーストワンである。さらに札幌市は、東京、名古屋、大阪に比べ人口が大幅に少ないことから、この割合は突出したものになるという。
札幌市営地下鉄の2003年4月から2004年1月15日現在までの飛び込み自殺は10件。すでに今年に入ってからも14、15日と連続発生している。このうち、飛び込んだものの死亡には至らなかったケースは3件あるが、昨年度の発生件数が11件であることから、03年度は上回る可能性ある。
ちなみに1972年の統計開始以来、もっとも多発したのは94年で14件だった。
飛び込みの原因として、最も多いのは病気を苦にしたもの。次いで、鬱状態や精神疾患によるもの、生活苦が主な理由として挙げられている。
こうした現状について、市交通局高速電車部運転課の横山廣巳・運転保安係長は、「地下鉄操業開始以来、投身事故件数は年々増加傾向にあると言っていい」と分析する。
また、札幌市が国内でも高い事故発生率に陥っていることに関しては、「他都市に比べても道内経済は低迷しているという背景があり、安定した生活が出来ない、家庭がうまくいかないなど、家庭や社会の様々なしがらみから精神的に落ち込んで病に至る、というケースが多くなってきているのではないか」と観測、低迷する道内経済の影響による暗いイメージが、少なからず高い事故率に起因しているという。
駅別には、南北線大通駅がもっとも多く、続いて同さっぽろ駅、北24条駅、東西線大通駅の順番。
性別では男性が53.9%、女性46.1%となっており、時間別にみると8時から16時までの昼間が多い傾向にある。
気になる事故後の処理だが、まず運転手や車掌が救出にあたることになっており、損傷の激しい遺体を目の当たりにする彼らの精神的ダメージも大きい。
次回は事故発生時の現場処理についてお伝えする。










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