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夫婦で“二人三脚”、マラソンでぐるり日本1周


 
山口県光市から111日をかけ、今朝大樹町に到着、いざ帯広へ
今朝、素敵なご夫婦に出会った。午前8時30分に職場に向かう途中、初老のランナーが走っているのを見つけ、いつものように「健康的だな」と思ったが、その後ろからキャンピングカーを運転した女性がやって来たのだ。
このご夫婦は、迫口(さこぐち)克己さん(64歳)と千代子(61歳)さん。マラソンの途中、休憩で大樹町の道の駅コスモールに立寄ったところだった。休憩時間は50分を予定しているとのことで、貴重な30分をいただいてお2人に話しを伺った。
迫口さんは山口県光市在住の市民ランナー。20歳の頃からマラソンを始め健康増進のために45年間で20万キロメートル以上走り続けている。現在は光市で整体師を営んでいるが、59歳で早期退職し、日本1周を始めたそうだ。
日本1周を始めたきっかけを尋ねると「長年走り続け、仕事も一段落したので思い立った。日本1周は市民ランナーが誰でも考える夢ではないでしょうか」と答え「59歳で退職をした時に1度、テスト走行で北海道に来た。その時は小樽から日本海沿いに留萌まで走ってみた」と話をしてくださった。
今年の3月9日に光市を出発、瀬戸内海沿いに海岸線を走り紀伊半島を1周、太平洋沿いに房総半島を回り6月3日に青森県の大間町に到着、ここまで2,260キロメートルを走破した。この間、97日間を要したので1日平均23キロメートルの走行となる。
翌日の6月4日に大間からフェリーで函館に上陸。噴火湾沿いに太平洋岸を走り、昨夜は大樹町の隣町の広尾町豊似に宿泊、今朝大樹町の道の駅コスモール大樹に到着し、筆者と出会った。函館から大樹までの約460キロメートルは、14日間を要した。
今日までの走行距離は約2,700キロメートルで111日間。ほぼ全工程の3分の1を迎えようとしている。
当初は山口県から太平洋沿いに海岸線を走行し、大間から函館に渡り太平洋側から日本海側に北海道を1周、本州に戻り日本海側を南下し、九州から沖縄を回り瀬戸内海沿いを北上して山口県に戻るコースを予定している。約9,000キロメートルを1年間かけて走破する予定とのことである。
道を間違って内陸へ入ったのかと思ったが、迫口さんは「六花亭のチョコレートを購入するため、帯広に寄ることにし、国道236号線に入った」と話をしてくださり「ホームページを開設し、毎日の日記を綴っているが、クイズを出して正解者にチョコレートをプレゼントすることにした」との事。
迫口さんは1日に30〜40キロメートル走り、雨の日は半分ぐらいの距離にしているという。迫口さんが先行して走り、車を駐車できる場所まで走った段階で、携帯電話で奥様に連絡をし、奥様がその場所まで移動するという形で伴走している。この形で1日に4〜5回の休憩をし、無理なくランニングを楽しんでいるようである。
宿泊と食事は基本的にキャンピングカーで済ませているが、岩手県の山の中では気温が5度だったため、民宿に泊まったこともあったそうだ。
楽しかったことは「こうして走っていると、色々な人と出会うこと、話をする事ができる。車にパソコンを積んであるので、最初の頃は1日に50人位の方から励ましのメールをいただいた。今もホームページへの書き込みが励みでもあり楽しみである」と語った。
奥様は「釧路湿原を見たい」と話したので、釧路空港側にある湿原の展望台の場所を説明し、ぜひ寄られて湿原内を散策するように薦めた。帯広に寄ると内陸を走行して羅臼方面に行くこととなるが、「湿原に寄るのなら海岸線に戻らなければならない」と答えていたが、のんびりとした予定で暗黙の内にご主人が了解をしているように感じた。
迫水ご夫婦はこの後、帯広から釧路を経由し知床半島を横断して稚内方面に向う。8月上旬にはお子様と待ち合わせをして、どこかの地でキャンプを予定しているとの事である。
迫口さんには国道の道路状況とトンネル内の話も伺った。北海道の道路は道幅があって走りやすいが、トンネル内はやはり怖いと話していた。筆者は先日、稚内から沖縄まで徒歩で縦断をした石川文洋氏の「日本縦断 徒歩の旅」を読んだが、その中でも歩道のない道路トンネルの事が書かれていた。
車優先社会から人間優先社会へ、歩く人や自転車に乗る人たちが安全に旅行ができるように歩道を含めた道路整備を望みたい。
お二人に話しを伺ってから1時間後に、走っている姿を撮ろうと思い立ち、帯広方面を追いかけてみた。隣の道の駅で車を発見したが、再びお邪魔をしては悪いと思って引き返してきた。このペースなら帯広には明日到着し、チョコレートを購入できることだろう。
お二人を見かけたらぜひ、声をかけてあげていただきたいと思う。時間があれば、お二人と話をされてみるのもよいかと思う。60歳を超えた素敵なお二人から得るものがあると思う。
忘れていたが、車には先の福岡マラソンで優勝し、アテオリンピック男子マラソン代表となった国近友昭選手の名前があった。国近選手と迫水ご夫婦は町内会が一緒だそうで、応援をかねて車に名前を書いているとの事であった。
迫口さんの車には日本地図が書かれていて、走行予定路線が黄色で描かれ、走破した部分は黒で上書きしてある。ここからの予定路線は、点線で羅臼方面まで追加されていたが、日本1周路線が黒くなるまで、安全第一で走り続けていただきたいと願う。
■久保 美範(くぼ よしのり) 十勝管内大樹町在住の団体職員。







関連サイト

迫水さんのホームページ
http://members.aol.com/runsako






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