BNN [Brain News Network]

携帯からBNN[BNN携帯サイトへ]
RSS

記事検索


今すぐ!!北海道のニュースサイト
HOME ニュース スポンサー一覧



ニュース 過去の記事一覧
裏金づくりを証言!原田宏二元釧路方面本部長が明かす道警の腐敗体質 前編


06月03日(木) 18時15分
 



写真拡大

道警本部と原田宏二元釧路方面本部長
 「互いに(裏金を)いくらもらっているとか、もらってないとか言うのはタブーです」

 自身の体験をもとに道議会総務委員会で道警裏金問題の実態を証言した原田宏二元道警釧路方面本部長。

 昨年、旭川中央署で発覚した道警の報償費不正支出疑惑に端を発し、原田氏の証言は組織的な裏金づくりをしていた道警を震撼させた。

 「原田証言」に続き、“金庫番”と目された斎藤邦雄元弟子屈署次長が裏金づくりの会計書類を暴露。2人の証言は裏金づくりの全貌に迫るものだった。

 当初、芦刈勝治道警本部長は「不正経理はない」と疑惑を全面否定。しかし、その後、道警の内部調査の結果、芦刈本部長は不適正な支出があったことを認め、一転、陳謝するはめになった。

 さらに道警は旭川中央署と弟子屈署で行われていた一連の裏金づくりに関する内部調査を実施、両署の不正経理が慣行し、組織的になされていたことを認めた。

 しかし、いまだに道警は上記2署以外で裏金づくりが組織的に行っていたことを認めておらず、真相究明をする姿勢は見受けられない。

 そうした折、一連の裏金づくりに関する問題を原田氏に聞いた。

 以下、原田宏二氏とのインタビュー。

 ――報償費問題を証言したことを後悔しているか。

 原田 後悔するなら最初から言わない。後悔はしていない。

 当初予想してたより、ずいぶん波紋が大きいな、ということはありました。私は他県のことは何一つ知らなかった。静岡など他県ではいろいろと同じような問題が出たが、そこまでは予想していなかった。そういう意味では自分でも波紋が大きいなと思った。

 ――先日、原田さんは宮城県警の報償費返還訴訟に関し、仙台地裁で証言された。この時の証言内容は、道警に関することだけだったのか。

 原田 いいえ。私は他県の警察や警察庁にも勤務していた。そのため、同じようなこと(裏金づくり)があったのを知っていました。あの時(道議会での証言)、私は北海道のことだけを考えており、証言の中身も他県のことについて若干は触れましたが、道議会でこの点はあまり話さないでいました。

 事の発端は北海道であり、とりあえず北海道のことだけを話した。

 ――道議会での発言後、道警職員などから嫌がらせがあったと聞くが…。

 原田 ありますよ。

 ――具体的にどのような嫌がらせだったのか。

 原田 その前、話したいのは激励のメールや手紙が多かったことです。私は自分のメールアドレスを2月10日の記者会見の時にマスコミに公開しました。そして取材は原則メールでお願いしますと言ったんです。そういうこともあって、私のメールアドレスが広まりました。ですからメールや手紙をくれる方も見ず知らずの方が結構いらっしゃったんです。

 見ず知らずの方のほかにOBや現職警察官、マスコミもいました。私は他県でも仕事をしていたので、当時、サツ回りをしていた記者は、2、30年を経て現在は支局長などになっているんです。そういう人たちからメールを相当数いただきました。

 その中に混じって嫌がらせのはがきや手紙なんかも来ました。一番多かったのは「組織の裏切り者だ」などの内容です。

 笑いながら見てはいましたが、例えば「アカの手先」とか書いたものがありました。昔、共産主義者のことを「アカ」と呼んだことがあった。東西冷戦の時代に、日本でもそうした考えの人が活動していた時代が長く続いたんですね。その時に警察も治安維持の責任上、視察とか取り締まりなどをして、敵対関係になったんですよ。そういう時代の言葉なんですよ。

 私の今回の行動が、こういう陣営の人たちの手先になって、私がああいうことをやった、という意味だと思うんですよ。そのような内容がかなり多かった。

 ――なぜそのようなことを書いたと考えられているのか。

 原田 この問題が最初に表に出た道議会の質疑で、(芦刈勝治)本部長が顔を背けたシーンを覚えていますか。

 その時に、女性道議が旭川中央署の会計書類をパネルにして見せたら、本部長はそのパネルを見なかったんです。そのシーンがテレビで何回も放映された。その女性は共産党の議員さんだったんです。だからではないかと思うんです。(嫌がらせの手紙を)書いた人の気持ちは分かりませんけどね。それで私が尻馬に乗ってそういうことをやったんだろう、という内容が一番多かった。ほかに「長年いた組織を裏切った」という内容も多くありました。

 ―― 一般の方からの嫌がらせの手紙は。

 原田 一般の方からはひとつもありません。嫌がらせは全部匿名です。

 激励の手紙は全部名前が書いてあります。ですから私は全てに返事を書いています。激励の中にはジャガイモまで贈ってきた人もいる。これを食べて元気を出してくださいという意味なのかな、と思っています。

 逆に嫌がらせのものは、全部偽名か匿名ですから返事の出しようがない。

 ――道議会に百条委員会が設置されなかったことの要因として、与党である自民党が設置に消極的だったと思う。消極的になった理由として考えられることは。

 原田 政治は最終的に数の世界です。数の力で決まりますから。それがまず第1だと思うんです。結局、野党が大騒ぎしても最終的にはお蔵入りになってしまったわけでしょう。少なくとも私の感じでは、与党の中にはなぜこんな質問をされるのかと疑問を持ったこともありました。全部が全部ではないですので、そこは間違わないでください。そういう部分もあったと感じました。

 ――総務委員会における議員の質問内容を甘いと感じられたことだと思う。

 原田 私もあまり人の批判はしたくない。ただ私は長い間勤めていて、そのなかでいろんな経験したので、ある程度(警察内部の)細かいところまで分かっているが、議員の方は実際そこまで把握しきれないのではないかと思う。

 どこまで本質を把握しているんでしょうか。今回、たまたま旭川中央署の報償費問題がありましたが、私は記者会見でも議会でも言ってますが、警察の裏金の原資になっているのは報償費だけではないんですよ。

 国の予算(捜査費)、道の予算(報償費)、まずそこで報償費というのは半分にしかならない。そのほか旅費もあるし、いろんな予算費目が裏金に回っていたわけです。予算全体を把握しないで一部分だけを引っ張り出し、それで実態を把握しようとしてもできるわけがない。金の大きさが違いますからね。

 だから道の監査委員は、予算規模からしてほんのわずかの予算について監査をやっているわけです。警察の金の動きというものはそんなものじゃない。裏金になったら一つになってしまいますからね。予算上はさまざまなところから出てきて一つになってしまうわけですから。だから全部の予算をきちんと把握した上でなければ、絶対実態は分からない。

 ――裏金づくりの作業は公文書偽造だ。刑事事件として立件すべきではないか。

 原田 これは捜査に携わった立場の者からすると、刑事事件にするのは非常に難しい。(裏金づくりが)いつ始まったかわからないからですよ。

 どこからどこまでの間の部分を事件として立件できるかです。時効の問題もありますし、(退職して)忘れている部分があるから間違っているかもしれませんが、例えば時効というのは、時効が過ぎているものは起訴できません。それは刑事事件としては成り立たない。まず一つにそういう壁がある。

 例えば詐欺について言うと、相手がもし金を引き出してやろうと思ったら、うそを言ったり、偽の書類を作ったりしますが、騙そうという意識が必要です。

 (裏金づくりは)長年にわたり警察が組織的にやってきたものなので、私の例で言えば、私自身がやろうと思ってやってるものではないのです。私が旭川中央署の署長に赴任しても、そんなこと(裏金づくり)していますという報告もなければ、書類あがってくるわけでもない。ただあるのは裏金だけ。

 それ(裏金の管理)を実際にやっているのは会計の担当者であったり、あるいは副署長であったりするわけです。決して私のところに正規の手続きとしてあがって来るわけではありません。(裏金を)何かに使う時であっても、私に了承を取るわけでもなく、自動的に動いているんです。ですから全くノータッチ。例えば私を詐欺罪にするのだとすれば、その辺でまず非常に難しい問題がある。

 私の場合は、すでに時効になっていますが、時効にならないとしても同じです。それを刑事事件として立件するということになると技術的にとても難しい。

 それを裏付けし、刑事事件として起訴して裁判となると、そういう難しい問題があるのではないでしょうか。それともう1つ、実際に領収書やその類いを作ったり、金を引き出した人たちは割と明らかになるかもしれないが、最高責任者だった私だけが責任追及されない、といういいかげんなことになってしまうんです。使っていた側が不問に伏せられる可能性がある。それは非常に良くない。

 実態とは程遠い形で刑事事件が立件されるという非常におかしなことになる。ですから、やっていたことは間違いなく犯罪行為だと思いますが、それを刑事事件として具体的に裁判にかけ、刑事責任を追及しようとなれば、捜査技術上からして、あるいは裏付けということから言っても難しいという気がします。

 ――原田さんは参考人招致された時、「財布に入ってしまえば公私の区別はない」と話していたが、受け取った裏金を個人としてどのように使ったのか。

 原田 まさに財布に入ってしまいますから、私のお金ともらったお金は区別はつかなくなります。

 自分でそのお金を使った状況をきちんと管理していれば、これから話すことはまだ通ると思います。しかし、それをやらないで一緒くたにして使ってますから。

 私のこれから言うことが一人歩きすると、私が弁解がましいことを言ってることになるため、あまり言いたくはないのですが、強いてお聞きになりたいと言うなら話します。

 立場が下の方だった時はあまりなかったんですが、階級が上がってくると個人的な交際の範囲が広がります。例えば、学校の同級生や遊び仲間など純然たるものではなく、OBの人たちに酒やゴルフに誘われる。あるいは官公庁など仕事上で知り合った人たちです。私が署長や部長だった時代、相手はその管轄の中の官公庁のトップとの人たちの付き合いがある。ゴルフや、何とか会などの酒席もある。

 ゴルフは基本的には自分で支払っていました。ゴルフのネタはだいぶ新聞に書かれましたが、自分で進んで行くというより、むしろ警察内部の付き合いや、外部から誘われます。次第に交際範囲がどんどん広がってしまい、(裏金として受け取った金は)そういうものにほとんど使っていました。道警に交際費はあることになってたらしいが、私は正規にはもらったことはない。交際費があることさえ知らなかった。

 ――裏金を交際費に充てることは暗黙の了解だったのか。

 原田 多分そうでしょうね。私はほかの人のことは知らないし、みんなそんなことは聞かない。互いにいくらもらっているとか、もらってないとか言うのはタブーです。

 以下、中編。







関連サイト

シリーズ一括読み
http://www.bnn-s.com/news/series_cd143.html






このページのTOPへ




WEBアンケート
シリーズ一括読み

お天気WEB Hokkaido

Google

有料会員ログイン

有料会員登録

会社概要
プライバシー・ポリシー
ご意見・お問い合わせ
BNN市民記者募集
メルマガ登録・解除
リンク集

当サイトは、リンクフリーです。バナーが必要な方は下のバナーをお使いください

北海道ニュース BNN [Brain News Network]



HOME | ニュース | 札幌市政 | 女性の視点 | スポーツ | BNN-TV | 催事・生活情報 | スポンサー一覧
Copyright(c) Brain News Network [BNN] Co.,ltd.All Rights Reserved.