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恵庭OL殺人事件 遺体発見現場で採取されていた8つのタイヤ痕


 
使用者が判明していないものは5種。
周知のように2003年3月26日、札幌地裁(遠藤和正裁判長)は、殺人と死体損壊の罪に問われた大越美奈子被告に対し、懲役16年の判決を言い渡した。
札幌地裁は00年3月16日午後9時半ごろから同日午後11時5分ごろまでの間に、千歳市、恵庭市またはその周辺で、橋向香さん(当時24)を殺す目的で、何らかの方法で首を締め、窒息死させ、11時5分ごろ、恵庭市北島の市道で遺体に灯油をかけて焼いたと認定した。
札幌地裁は、大越被告は3月16日午前0時1分ごろ、ポリタンク入りの灯油を購入、大越被告の車の助手席マットから灯油の成分が検出されたこと、橋向さんが勤務先で使用していたロッカーの鍵が、大越被告の車内で発見されたことなどから、大越被告が単独で橋向さんを殺害し、死体を焼き捨てたことは合理的な疑いを差し挟む余地なく認定できると断罪した。
恵庭OL殺人事件は、弁護側が無罪を主張し、即日控訴したため、札幌高裁(長島孝太郎裁判長)で控訴審が開かれている。
札幌地裁は判決文で遺体発見現場付近で大越被告のタイヤ痕や被告の足跡が見つからなかったのは、遺体発見直後に車で来た付近の住民などのタイヤ痕や足跡で消失または判別不明となったためであると記載している。
裁判では証拠として、遺体発見現場付近のタイヤ痕の対照結果が提出されている。
道警鑑識課は、当時現場を走行した車両のタイヤ痕5種をアセテート紙で採取し、対照資料とした。続いて遺体発見現場から採取した8つのタイヤ痕と対照資料を対照した。
対照資料1 恵庭消防広報2号車のヨコハマゴムスパイク付きスノータイヤ「SUPER VAN 742S」のタイヤ痕。
対照資料2 住民A氏使用車両のFALKENスタッドレスタイヤ「ESPIA」のタイヤ痕。
対照資料3 幼稚園送迎バスのブリヂストンスタッドレスタイヤ「BLIZZAK VH−11」のタイヤ痕。
対照資料4 K氏使用車両のヨコハマゴムスタッドレスタイヤ「SY−109」のタイヤ痕。
対照資料5 千歳署警ら用無線自動車使用のブリヂストンスタッドレスタイヤ「BLIZZAK MZ−02」。
一方、現場付近(下記の図参照)から、採取したタイヤ痕は以下の8つだった。
タイヤ痕1 事件とは関係のないK氏使用車両のタイヤ痕は、対照資料4と同種・同型模様と認められるヨコハマゴムスタッドレスタイヤ「SY−109」だった。
タイヤ痕2 タイヤの模様が不鮮明のため、対照できなかった。
タイヤ痕3 5つの対照資料とは模様が異なった。鑑識課保管のタイヤ基礎資料からブリヂストンのスノータイヤ「WINTER RADIAL 704」と同種・同型模様であることが認められた。
タイヤ痕4 現場に赴いた恵庭消防広報2号車のヨコハマゴムのスパイク付きスノータイヤ「SUPER VAN 742S」と同種・同型模様だった。
タイヤ痕5 5つの対照資料とは模様が異なった。タイヤ基礎資料からダンロップのスタッドレスタイヤ「GRASPIC DS−1」だった。
タイヤ痕6 タイヤの模様が不鮮明のため、対照できなかった。
タイヤ痕7 タイヤ痕4と同じく、恵庭消防広報2号車の「SUPER VAN 742S」だった。
タイヤ痕8 対照資料5の千歳警察署警ら用無線自動車が使用するブリヂストンのスタッドレスタイヤ「BLIZZAK MZ−02」と同種模様だが、タイヤサイズが異なる別の車両のものだった。
上記8種のタイヤ痕から使用者が判明したのは、タイヤ痕1、4、7の3つ。
車両使用者は不明だが、タイヤの種類を判別できたものは、タイヤ痕3、5、8の3つだった。
残る2つのタイヤ痕は使用者、タイヤの種類とも判明しなかった。
遺体発見現場で大越被告のタイヤ痕が採取できなかったことに加え、使用者を判別できない車両のタイヤ痕が採取されているのだ。
1審第39回公判に出廷した証人は、犯行時刻に現場付近で2台の車を目撃したと証言した。後にこの証人はBNNの取材に対し、その2台の車が旧型の三菱デリカと軽自動車だったことを明かしたが、現場で採取されたタイヤ痕とこの2台の関係は判明していない。







| 南8西7排水橋。ここから奥に200メートル余り行ったところが遺体発見現場 |
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関連サイト

シリーズ一括読み
http://www.bnn-s.com/news/series_cd13.html






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