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氷河期からの遺産 大雪山系の高山植物 前編


 
山に人が入り込めば、植生の変化と踏み荒らしが…
日本の高山植物の分布に関して重要なのは、氷河期時代における周北極植物の南下に加え、アジア大陸と日本との関係がもうひとつの主要な要因と考えられています。
いまから2,500万年前ごろ、アジア大陸の東端が割れて広がり、やがて海となり日本列島は大陸から離れていきました。
約1,500万年前には日本海ができて完全に分離したのです。その後、九州の部分が朝鮮半島とつながり、再び大陸と地続きなったりし、およそ1,000万年前にはサハリン(樺太)と地続きだった北海道東部が南下して北海道中部に衝突、北海道が形成されました。
いくつかの島が弧状に連なる日本列島がほぼ出来上がったのは、いまから160万年前ごろとされてます。
いまから200万年前に氷河時代が訪れると、海面が大幅に南下しました。地球の寒冷化によって氷が解けず、川となって海に流れ込む水の量が減少しました。そのため、海面が低下し、海底の一部は陸化したのです。
ヴュルム氷期のころは、海面が140メートルも低下したといわれ、日本は朝鮮半島やサハリンと陸続きになりました。その結果、シベヘリアをはじめアジア大陸の動植物が日本に分布するようになりました。
この後、氷期に入ると日本列島は日本海によってアジア大陸から完全に隔離されました。日本に分布するようになった植物のなかには、ほとんど形態変化が起こらなかったものもありますが、種内レベルの分化が起こって亜種や変種になったものもあります。また日本に広く分布するようになった種もあれば、ごく限られた地域にだけ分布するようになった種もあります。(山と渓谷社 日本の高山植物より抜粋)
そんな高山植物も、いまここにきて敗退しはじめております。20年前から見ますと、ある山においては半分くらいまで減少した所もあり、入山禁止の処置が取られた山もあるほどです。
敗退した代表的なものは、礼文島のレブンアツモリソウやレブンウスユキソウ、崕山(キリギシヤマ)のアツモリソウ・キバナアツモリソウやオオヒラウスユキソウなどの貴重な高山植物類です。
これらはほとんど盗掘によるものですが、山に人が入り込んだことにより、植生の変化と踏み荒らしによるケースも多いのです。
以下、後編に続く。
■こんな高山植物の花が見たい、とご要望される方は私までメール( y_honma@agate.plala.or.jp)を送ってください。800ピクセルくらいの大きさで、写真をお送りします。なお、ホームページでもある程度の高山植物の花をご覧になれることができます。
■本間 裕至(ほんま ゆうじ)旭川市在住の市民記者。64歳。スナック・喫茶店経営、タクシー運転手、山小屋の管理人など経験、アマチュア無線暦20年、花の写真撮影(マクロ撮影)歴は25年に及ぶ。







関連サイト

Puusanのホームページ
http://www5f.biglobe.ne.jp/~puusan/

シリーズ一括読み
http://www.bnn-s.com/news/series_cd80.html






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