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氷河期からの遺産 大雪山系の高山植物 後編


07月24日(土) 17時00分
 



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イワブクロとチシマフウロウ
 大勢の人が入山するだけで、登山道は荒れる。

 知床の世界自然遺産の登録についても、いま一度事前に考えようではありませんか。

 そもそも世界自然遺産とは、自然界が古来のままで残っていることを指していると思います。動植物すべてが、自然にそこに生息することができることが条件になります。

 保護種においては保護を対象にした処置が取られ、自然を守っていかなければなりません。

 山の高山植物の敗退に対し、何ができるかと言いますと、入山しないことが最善ですが、これは極論ですね。

 それでは、登山者を限定して入山許可をするのはどうでしょうか、外国では行われている国もあります。人と自然の関わりを最低限にして、自然をありのままに残す事が可能であれば、限定した入山許可は実行すべきでないでしょうか。

 近年、中高年の登山ブームで山に入る人々が多くなりました。加えて、日本百名山なる著書も刊行され、一大登山ブームとなり、それに便乗するようにツアーで人を送り込むエージェントが現れ、我も我もと入山するようになりました。

 大勢の人が入山するだけで、登山道は荒れます。

 そこに雨が降って、雨水が流れると土砂がえぐられて流失し、深い溝が数年で出来上がります。また、ツアー登山者の中には、高山植物の上を堂々と歩く方や、杖代わりに使用するストックの先の石突きゴムキャップせず、尖った先のままで歩き登山道を痛めてしまうケースもあります。さらには、用便のために登山道からはずれ、高山植物の上を歩いてしまうことさえあるのです。

 狭い登山道に大勢の登山者が並ばれては、登り下りの交差にも大変です。そのたびに誰かが登山道から逸脱し、高山植物を踏みますし、休憩時の場所確保には青い草と思われ、これまた高山植物の上に座ったり、リュックサックを置いたりしています。

 あまりにも目にあまることが多く、嘆かわしい限りだと思います。貴重な自然界の遺産は、子孫にいまのままで残してやりたいですね。

 地方の商工観光課にとって、登山客は大切な観光資源でしょうが、世界的にみれば大切な遺産なのです。このままでは確実に山の自然は敗退します、行政にはもっと本気で取り組んでほしいものです。

 厳しいことばかりを申しましたが、山はいまが花盛りです。大雪山系の高山植物を掲載します。どうぞごゆっくりとご覧下さい。

■こんな高山植物の花が見たい、とご要望される方は私までメール( y_honma@agate.plala.or.jp)を送ってください。800ピクセルくらいの大きさで、写真をお送りします。なお、ホームページでもある程度の高山植物の花をご覧になれることができます。

■本間 裕至(ほんま ゆうじ)旭川市在住の市民記者。64歳。スナック・喫茶店経営、タクシー運転手、山小屋の管理人など経験、アマチュア無線暦20年、花の写真撮影(マクロ撮影)歴は25年に及ぶ。






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ミネズオウとチングルマ


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ハクサンイチゲとタカネシオガマ


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知床の羅臼岳に群生するイワヒゲ


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キバナシオガマとイワブクロ


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ヨツバシオガマとニシキノツガザクラ


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エゾツガザクラとアオノツガザクラ


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キリギシ山で撮影したヒダカハナシノブ



関連サイト

Puusanのホームページ
http://www5f.biglobe.ne.jp/~puusan/

シリーズ一括読み
http://www.bnn-s.com/news/series_cd80.html






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