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恵庭OL殺人事件 法廷で再生されたブタの燃焼実験ビデオ


 
灯油で1時間半焼いても、“ナマ”のままだった臓器。
「恵庭OL殺人事件」の控訴審第5回公判が、8月19日午後1時15分から札幌高裁(長島孝太郎裁判長)で開かれた。
大越美奈子被告(34)は、いつものように髪を編み込みにして後ろでまとめ、深緑色のTシャツに紺色のスカート、ピンクのサンダルを履いて入廷した。
長島裁判長は「早速、ビデオを再生します。豚の内臓を切り開くところがあるので、傍聴人で気持ちの悪くなった人は退廷してください」と事前に注意を促した。
弁護側は第4回公判で、ブタを用いた燃焼実験の録画テープを高裁に証拠として申請した。高裁はこのビデオを証拠として採用したたため、19日はこのテープを法廷で再生することが予め決まっていた。
1審判決で札幌地裁(遠藤和正裁判長)は、大越被告に懲役16年を言い渡し、被告は殺害された橋向香さん(当時24)の遺体を焼くために10リットルの灯油を購入したことを認定した。
そのため、弁護側は2003年7月9日に食肉用の豚肉、04年2月11日に豚1頭を使い、灯油10リットルを用いた燃焼実験を行った。実験の目的は、灯油をかけてブタを燃やしても、橋向さんの遺体と同様の炭化状態にはならないことを立証するためだった。
この日、再生されたのは、2月11日の実験分。弁護側は実験に際し、橋向さんと同程度である51キロ前後のブタの準備を依頼。実験は千歳市駒里の死亡獣畜処理場で行われ、体長119センチ、体高59センチのブタが使われた。弁護側は、実験にブタを用いた理由を生理学、解剖学的に人間に近いと主張していた。
法廷にはビデオプロジェクターと大型スクリーンが用意され、傍聴人は画像に視線を集中させた。
ビデオには雪上に右半身を横たえたブタ1匹が映し出された。画像と同時に流れる声は「ブラジャーを置き、下着で巻きパンティーをはかせます」という主任弁護人・伊東秀子氏の解説。続いてブタの下半身には鋏で切り裂かれたジーンズ、上半身には上着が巻き付けられた。
次に恵庭冤罪事件被害者支援会のR・T氏が、ブタに10リットルの灯油を注ぎ、ライターで左の前足後ろ側に着火した。最初、上半身から燃え上がった炎は、およそ1分で全身に燃え広がり、約2分後に最大の大きさに達した。
その後、ブタの炎は次第に小さくなった。腹部の炎は煙になったが、雪に近い右半身の背中付近からはおよそ1時間30分、炎が途絶えなかった。
弁護側は炎が鎮火したと判断、ブタを移動させたが、1部に火が残っていたため、雪で消火した。
続いて死亡獣畜処理場の経営者が、ブタにはかせていたパンティーを剥いだ。ブタの表面は黒く焼け焦げていたが、下になっていた側の下半身は炭化せずに肌色のままだった。経営者は最も炎が強く焼けたはずの部分をナイフで切り開いたが、肉は焼けておらず、肉はピンク色。血が出てくる部分もあった。
さらに経営者は、腹部を切り裂き内臓を露出させた。心臓、肺、肝臓、胃、腸……いずれの臓器も焼けてはおらず、ナマの状態だった。胃の中を切り裂いても、飼料と胆汁が消化途中の状態で火は全く通っていなかった。
伊東氏は「10リットルの灯油で1時間30分余り焼いて、こういう(内臓は炭化していない)状態です」と解説した。ビデオは1部早送りされ、再生に約50分を費やした。
2本目のビデオは、大越被告が2000年3月16日午後11時30分頃に給油したガソリンキングが撮影していた映像。ビデオには愛車のマーチが給油した約3分間が映し出されたが、大越被告が車外に出ることはなかった。
ビデオの再生が終わり、長島裁判長は大越被告に対し、「具体的に何をするのかは決まっていませんが、次回は9月21日午後1時15分からやります」と説明した。
ビデオの再生中、1部の傍聴人はもとより、大越被告の横に座る拘置所職員も睡魔に襲われていたが、大越被告は両手をひざの上に置き、終始モニターを直視していた。







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シリーズ一括読み
http://www.bnn-s.com/news/series_cd13.html






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