|
恵庭OL殺人事件 控訴審第7回公判 大越被告に被告人質問


 
1審同様、殺害と遺体焼却を否定。
「恵庭OL殺人事件」の控訴審第7回公判が、10月28日午後1時15分から札幌高裁(長島孝太郎裁判長)で開かれた。
大越美奈子被告(34)は、腰まで伸びた髪を編み込みにまとめ、オリーブグリーンのボーダーTシャツに同色のズボン、ピンクのサンダルで入廷。裁判長が証人席に座ることを命じた。
被告人質問を行ったのは被告弁護人の秋山賢三氏。開口一番「平成12年3月16日。あなたは橋向香さんを殺害して焼いたという容疑で逮捕、起訴された。一審では無実を主張してきたが、昨年有罪判決が下された。殺害したという事実は?」との質問を投げかけた。
大越被告はゆっくりした口調ながらもしっかりと「ありません」と答えた。
秋山氏は原判決に基づきながら次ぎのように質問を続けた。
秋山 ガソリンキングの防犯カメラに映っている車はあなたの車に間違いないですか。
大越 ナンバープレートは映っていないのですが、色や形を見ると間違いないです。
秋山 従業員とどのような会話を交わしましたか。
大越 とくに会話をした記憶はありません。
秋山 ガソリンキングの従業員から灯油の臭いがすると言われましたか?
大越 重複になりますが、特に会話をした覚えがありません。
秋山 あなたの車のドアは何枚ですか。
大越 ドアは運転席、助手席で2枚。後部に1枚です。
秋山 人を乗せるときはどのように乗せるのですか。
大越 助手席のときはそのまま乗れますが、後部座席に乗せる場合は、助手席のドアを開けシートを前に倒し、隙間から乗る格好になります。
秋山 運転していて後部座席へ行く必要がある場合、どのように移動しますか。
大越 私が運転することがほとんどだったので、後部座席に行く必要がありません。
秋山 もし行くとしたらどのように移動しますか。
大越 助手席に人が乗っている場合は、運転席を倒して乗り込みます。
秋山 あなたの車にはヘッドレストがついていましたね。もし車の中で後部座席から助手席に乗っている人の首を絞めるとしたら可能ですか。
大越 私はそのような経験をしたことがないので、お答えのしようがありません。
秋山 原判決では「油断させながら後部座席から首をしめたと考えられる」とあるが、この考えについてはどう思いますか。
大越 一審判決の認定は刑事が行った実験の証拠をもとにしているが、実験の証拠と上野(正彦)先生の話を聞いた時点では、そうした行為は不可能だと思います。
秋山 2000年3月16日は残業をしたのですか。
大越 16日の午後から夕方にかけて17日の出荷に対する伝票処理があり、ほとんどの従業員が残業をしていた。17日は3連休の前日だったため、出荷量が多く通常より伝票の数も多かった。
秋山 残業が終了する時間は従業員によってバラバラなのですか。
大越 はい。
秋山 橋向さんとは偶然一緒になったのですか。
大越 はい。
秋山 16日は何時に仕事が終わったのですか。
大越 9時30分すぎと記憶しています。仕事を終え、着替えるために2階の女子休憩室に上がり、制服から私服に着替え、1階に降り、玄関から帰りました。
秋山 配車センターを出たのは何時ごろですか。
大越 時計を見ていないのではっきりしませんが、仕事を終えた10分後から15分後だと思います。
秋山 2人でどこかに行こうかという話はでましたか。
大越 していません。
秋山 別れ際、橋向さんの態度に変わった所はありましたか。
大越 特にないです。
秋山 橋向さんはどこかに行くと話していませんでしたか。
大越 聞いていません。
秋山 会社を出た後、あなたはどこに行きましたか。
大越 恵庭のビブロス(書店)に行き、1時間くらい立ち読みをしていました。その後、ガソリンキングに立ち寄り1,000円分給油し、12時くらいに帰宅しました。
秋山 翌日は何時に出社しましたか。
大越 始業時間が8時30分なので、いつも通り8時20分に着くように出勤しました。
秋山 橋向さんが亡くなった後、橋向さんの携帯電話に7件の発信記録が残っていました。その電話は大越さんがかけたとされています。
大越 かけていません。(橋向さんの)携帯を所持していたという事実はないのでかけようがありません。
秋山 7件の発信記録は、橋向さんの生存を偽装するためだと考えられていますが、あなたはかけていないのですよね。
大越 かけておりませんし、発信の事実を残すのであれば、発見された橋向さんの携帯の発信記録が消されているのはおかしいし、矛盾を感じます。
秋山 原判決ではあなたが電源を操作してロッカーに戻した可能性があるとあります。
大越 可能性も事実もありません。私は橋向さんの携帯を所持していないのでそのようなことはできません。
秋山 原判決ではあなたの性格が2つ出されています。一つは生存の偽装工作を図る用意周到さがあるという点。もう一つは、大胆不敵、無謀、軽率という点です。自分はどちらだと思いますか。そういうことを自分がやれますか。
大越 そうした事実自体ありません。認定では私が橋向さんのショルダーバックを所持していたとありますが、残焼物の中にショルダーバックはありませんでした。あるはずもない物だから私ではありません。認定で述べられていることを一つずつ見ていくと矛盾してくると思います。
公判が午後4時まで続く中、大越被告は質問に対ししっかりと自分の考えを述べていた。次回の第8回公判は、11月16日午後1時15分から開かれ、第7回に続いて弁護人の伊東秀子氏が被告人質問を行う。また第9回公判は11月30日午後1時15分から開かれ高橋勝検察官の尋問が行われる予定だ。







関連サイト

シリーズ一括読み
http://www.bnn-s.com/news/series_cd13.html






このページのTOPへ




|
| ■ |
当サイトは、リンクフリーです。バナーが必要な方は下のバナーをお使いください |
|