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恵庭OL殺人事件 証人が語る「現場に止まっていた2台の車と炎」


02月28日(月) 18時20分
文:東  



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遺体発見現場に停まっていた旧式の三菱デリカ(写真の車は事件に関係ありません)
 “赤い光は赤色灯でなく、炎だった”。

 2002年7月17日に開かれた1審・札幌地裁の第39回公判に出廷した証人Aは、犯行推定時刻に現場で2台の車を目撃したと証言した。

 Aは法廷で三方を間仕切られたまま証言したため、傍聴席からその姿を見ることはできず、氏名も明かされなかった。1審・札幌地裁の判決文にはAの証言に関する事実の認定が次のように記載されている。

 「(前略)Aの第3者的立場や視認可能性等客観的証拠との整合性等をも考慮すると、Aの公判段階での供述の信用性を必ずしも否定できない。Aの復路での前記2台の車の目撃時刻は、公判段階で供述されていないが、同駅を出発した午後11時15分ころに前記往路所要時間の約10分を加えた午後11時25分ころと認められるから、3月16日午後11時5分ころに被害者の死体に点火され、その後の大炎上を経た上、同日午後11時25分ころにはかなり鎮火に向かっていたものと推認できる(後略)」
 BNNは改めて証人Aに取材した。

 以下、Aの回想。

 私は2000年3月16日、出張から帰ってきた娘をJRの駅(証人の住所が推測されるため、駅名は記載しない)に迎えに行くため、車で家を出た。

 午後11時5分頃、私の運転する車の(遺体発見現場付近の南8号線と西8線の交差点)前方には2台の車が停車しており、こんな夜中に気味が悪いなと思った。いまでこそ、この周囲に止まっている車を見るが、事件当時は止まっている車などなかったためだ。

 駅に向うため、私は車が止まっている道を右折した。2台は私が右折する直前、私の前方約10メートルの位置に停車していた。車はボンゴ車と軽自動車で、いずれも運転席は遺体発見現場の方向を向いていた。

 私がハイビームをつけて運転していたせいか、私の前方(手前)に止まっていたボンゴタイプの車は、ブレキーランプを点灯させた。軽自動車は、その前方に停まっていた。私はこの日の夜10時頃にも外に出たが、冬にしては暖かく、月が出て明るかったことを覚えている。

 私はそのまま駅に行き、娘を乗せて戻ってきた。帰路も2台の車はあったが、停車位置は往路から移動しており、遺体発見現場から300メートルほど隔てた場所だった。車内の様子は分からなかったし、周辺に人はいなかった。

 2回目に2台を見た時刻は11時25分頃だった。娘は出張を終えて疲れていたため、2台は目撃していない。

 この時、2台の前方(遺体発見現場側)には、車と同じ高さほどの赤い光が灯っており、事件発生を知らない私はパトカーの赤色灯ではないか、と思った。

 翌17日、午前10時過ぎ、自宅に刑事が来て殺人事件があったことを知らされた。私はそれまで前夜に見た赤色灯らしきものは、何か事故があったのだろうとしか考えていなかった。

 この時、2台の車のことは刑事に話したし、ほかの住民は警察が大きな車を捜査していると話していた。刑事からは「この話を人にすると、面倒だからしないほうがいい。何か思い出したことがあったら知らせてください」と頼まれた。駅に向う途中に赤色灯のようなものを見たことは、刑事に話していない。行きか、帰りか、ということよりも赤色灯のようなものを見た記憶の方が強かったためだ。

 しかし、それから1カ月もせず、ほかの人から「大越美奈子という人が犯人らしい」と聞かされた。

 その後、裁判長、検事、弁護士が自宅に来た。夜9時頃、現場に火を点け、私が目撃した地点に2台の車を止まらせて実験が行われた。この実験の炎は私が赤色灯だと思っていたものと同じだったため、炎だったと確信した。

 実験後、裁判官から「裁判所で証言しなければ、あなたの言ったことは証言として認めません」と出廷を求められた。私は実験のおよそ半月後、顔を隠してもらうことを条件に法廷で証言した。

 現場に停車していた2台は軽自動車とボンゴ車だった。軽自動車の色は黒か、紺、ボンゴ車は白かベージュだったと記憶している。

 ただ、私は車種のことが分からず、国産車と外車の区別もつかないため、目撃後、ボンゴ車の車種を確認するため、さまざまな車と見比べた。ボンゴ車のブレーキランプには特徴があり、後ろにスペアタイヤは付いていなかった。

 さまざまな車を見た結果、現場付近にいた車は、いまよりもひとつ前の三菱デリカだったのではないかと思った。軽自動車の車種は現在も分からない小さいので軽自動車だと思ったが、軽自動車の黄色いナンバープレートまでは確認していない。

 私は有罪判決を受けた大越被告が本当に犯人なのかどうかは分からない。

 ただ2台の車が現場にいたことは事実。2台の車に乗っていた人物は少なくとも20分間、炎を目撃していたはずだ。

 しかし、2台の車は事件に全く関係なかったのか、それとも共犯者だったのかが明らかになっておらず、私は納得できない。







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