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募集広告に偽りあり! 当世アルバイト事情


 
「うちは1回目は見習いで、ただ働きをしてもらうの」
私は経済上の理由で昨年秋から昼の勤務の後、アルバイトをしている。
自身の経験からアルバイト募集時の待遇と実際の待遇に大きな隔たりがあることを記載する。
まず1軒目の飲食店。勤務時間は午後5時30分から10時30分までの5時間。募集要項には時給800円、食事付、交通費規定支給と記載され、私が望む条件はとりあえずクリアしていた。
しかし、面接時には「3カ月間は時給720円」と説明された。アルバイトといえども採用は厳しい時代、やむなく条件をのんだ。
ところが、いざ働きだすと食事は出ず、午後9時には「初日だから、今日はこれで」と言われる始末。和服を急いで着てわずか、2,3時間のことだった。
前にこの店で働いていた人は初心者だったにもかかわらず、時給800円を支給されていたという。私はこの業種での経験があり、とうとう「食事なんかいらないけど、720円はどうしてか、求人情報誌に載っていないのに…」と言ってしまった。
すると、次の日、雇用主は1カ月間時給750円、次の2カ月は780円、4カ月目から800円にしてくれる譲歩してくれた。
私はこの条件をのんだが、今度は暇な日に「1.5時間で上がって」との注文。時給が800円になった3日目にここを辞めた。 2回目は、ラブホテルのフロント募集。面接に行くと「フロントと言っても、うちはベッドメイクさんがする前の仕事、つまりシーツを剥がしたりする前作業のことなの」と平然と言われた。
3度目は自宅近くを選んで居酒屋の面接。すると、「うちは1回目は見習いで、ただ働きをしてもらうの」と、空恐ろしいことを言われた。それでも、働き先が近いので行ってみると「元旦も営業するので来てほしい」との要望。
こうした雇用形態をハローワークに行って確認したところ違法だと言われた。
私は「お金はいらないが、もうそんなことはしない方がいい」と居酒屋のママさんに電話したが、返ってきたのは「誰が払わないって言いました」の言葉。私がばかだったんだと思い知らされた。
4軒目は、いま働いている飲食店。やはり納得できない。 ここは食事付きなのだが、雇用主からは「食事の時間は20分間休めます。でも、お金は15分しかカットされません」の弁。
「うッひゃー、それなら自分で食事券を買って食べるようなもの。書いてなかったよ。求人情報誌にそんなこと」
もちろん、すべてのアルバイトにウソ、偽りがあるわけではないと思うが、分かってもらえますか、私が書いたこと。
買い手市場のなせる業とはいえ、あまりにひどいアルバイト雇用の実態。
3月1日、連合北海道は「パートタイム労働者等非正社員労働者の均等待遇や差別禁止」などを求める要望書を道や道経済局などに提出した。
■安原由美(やすはら ゆみ) 1951年生まれ、札幌在住の市民記者。水泳を始めて6年目。エアロビクス歴22年。シニア大会で優勝した元気者。










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