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江差町で「いにしえ街道オープンフェア」


 
歴史を生かした街並みで、観光客をもてなし。
5月1日、檜山管内の江差町で「いにしえ街道オープンフェア」がスタートした。
これは江差町で8年にわたって続けられた旧国道1.1キロメートルの街並み整備事業完了を祝うと共に観光シーズンの到来を受けて大々的に観光客を迎えようというもの。
江差町の旧国道には北海道最古の神社や国や道の文化財指定を受けた商家などが立ち並ぶ。町ではこうした歴史ある建造物に見合う街並みづくりを行なおうと計画、1989年に道の戦略プロジェクト「歴史を生かすまちづくり」のモデル地区に選定された。
8年にわたる街並み整備事業では一体感があり、歴史が感じられる景観を目指して建造物に関する条例を定め、100億円を投じて住宅や商店などの建て替えや改装、土蔵などの保存・修復を行い、電線も地中化した。こうした大々的な整備により、旧国道は明治から昭和初期をイメージした街並みに生まれ変わった。
1日の記念式典ではオープンフェア実行委員会会長として濱谷一治町長が式辞を述べ、「完成した街路を後世に伝えるために官民一体となって取り組んでいく」と決意を表明した。
また、来賓として式典に参加した御坊田裕己道開発局事業振興部長は「道・町・町民の一体となった協力により事業の完成を見た。往時の繁栄が再現されることをうれしく思う」と、高橋はるみ知事のメッセージを代読した。
式典ではテープカットの代わりに江差沖揚げ音頭に合わせて来賓が網を引き、いにしえ街道の幕開けを祝った。
ユーモラスに踊りながら餅をつく江差餅つき囃子も披露され、つき上がったばかりの餅が列席者に向かって放り投げられると歓声が上がった。
街道沿いには各所に地元の名産品や郷土料理などを販売したり、その場で食べさせる屋台が立ち並び、寒のりを使用したラーメンは早々に売り切れるほどの人気だった。
このほか、土蔵を開放した店や江差町特産の桐を使用した下駄や能面の製作実演、焼き物の絵付け体験なども人気を集めていた。
町会所会館では8月の姥神大神宮例大祭で巡行する山車(ヤマ)に乗せられる武将などを模した巨大な人形12体も特別に展示されている。古くは250年前のものも保存されるこれらの人形は、普段は各町内が保管している。そのため、町民でも他地区のものは間近で見られないが、期間中は目前で見られるとあって観光客のみならず町民もその精巧な作りに見入っていた。
「いにしえ街道オープンフェア」は5日まで。期間中は町民が和服や半天で旅行者を出迎え、気分を盛り上げる。
江戸時代、ニシンが大挙して訪れる5月の忙しさと賑わいを評して「江差の5月は江戸にもない」と言われた江差町。
巨額の資金を費やした整備に合わせて、これまでも町民は自主的に朝市の開催や野外劇の上演など、旅行者をもてなそうと取り組んできた。その集大成であり、スタートでもある「いにしえ街道オープンフェア」は、「江差の5月は函館にもない」と言って差し支えないほどの賑わいだった。
■佐々木康弘(ささき やすひろ) 30代。函館市でフリーライターとして活動。







関連サイト

江差町
http://www.hokkaido-esashi.jp






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