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コンサドーレ札幌 10年目のフロント改革 後編


07月21日(木) 08時10分
 



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HFC取締役・水澤佳寿子氏
 「すごくやりがいがあるなと感じています」と水澤佳寿子氏。

 中編に続き、HFC新役員に就いた水澤佳寿子氏が語るコンサドーレに寄せる思いと意識改革。

 ――現在の社内環境に対し不足していると感じる点はあるか。

 水澤 戦略的なことは児玉社長が立てるべきですが、一番に感じたのは、そうですね…。表現の仕方がすごく難しいのですが、上司と部下の関係を見ていて愛情が不足しているのではないかと感じましたね。また、社内のルールがあっても生きていないということを感じました。

 これまで良い意味では直進的に個々の判断能力の中で物事を解決してきたので、現場判断は早いのですが、そのベクトルがトップ方針と合致していたのかどうかというと、チグハグさを感じることがありました。互いの方向が違うところに進んでしまうと前に進めないという、まさにそういう状況があったので、方向をきっちり合わせる必要があるなと考えています。また部署間の連絡がほとんどなく、定例会議もなかったので、定例会議をつくったのと、研修会をした形跡がなかったので、研修をしっかり入れていきたいなと考えています。世の中どんどん変わっていっているので、2ヵ月置きくらいで開催したいです。

 また、権限のあり方も不明確だなと。一言で言えば管理不在、経営不在という感じでしたね。難しいけれど、チームとフロントがあって、上手く噛み合わせていかなきゃならない。すごくやりがいがあるなと感じています。

 ――通常の会社でも、社長という舵取り役がいて、一つの目的に社員が一丸となって向かわないとならない。この点がうまく行かないと、社内がバラバラになってしまう。

 水澤 そこに尽きるかな。ただ、そこさえ上手くいけば、さまざまな事柄が連動してパタパタと切り替わっていくようなポテンシャルを感じます。欲を言えば改善したいことは山積みだけど、一つ組み合わせが上手くいけば、全体がうまく回っていくのではと感じています。

 ――スタッフとはどのように向かい合いたいと考えているのか。

 水澤 私は本音でしか物事を語れないので(笑)。嬉しいことは嬉しい、嫌な事は嫌と多分顔にも出していると思うし、本音で付合っているつもりです。媚びるつもりは全くないけど、気持ちを分ってもらいたいし、分って欲しいと思って付合っています。また、これまでずっと人は見てきているから、だいたい話せば適性も分る。そういう意味で適材適所になっていないところは、働いていても面白くないと思うので、そこは少し変えて、働いていて楽しいと感じられるようにしてあげたいと考えています。

 ――他のチーム運営から学んだことは。

 水澤 この前プライベートでアルビレックス新潟と浦和レッズの試合を見てきました。たまたま浦和は13年前にコンサドーレの署名活動をしたときに行っていて、「どうやってチームを作ったのですか」とヒヤリングしたことがあったので、私自身が原点に帰りたいなという気持ちがありました。また、新潟はアルビレックスの会長を存じ上げていて、よしこれは見に行こうと思って行きましたね。

 そしたらやっぱりチームとの連携や後援会のあり方、サポーターとの関係など、たくさん刺激を受けました。浦和では、新人選手が入ったら社会人としての研修をやっているという話しも聞きました。ボランティアスタッフとして最低1回はチケットのもぎりを体験させたりと、他のチームもいろいろ工夫をしてるんだなということとか、チケットを買って試合を見に行く人の気持ちになって、会場までの道や会場をどう盛り上げるかということも考えましたね。コンサドーレのサポーターの応援はピカ一だと思ってたんですけど、浦和もすごかった。よりコンサドーレの応援も盛り上げていくために、フロントとしてサポーターのためにどんなことができるだろうとか、いろいろな刺激を受けて帰ってきました

 他のチームで取り組んでいることを、そっくりそのまま真似するつもりはないけれど、コンサ流にして取り入れて行きたいなと思っています。

 ――自身が考えるHFCの理想像は。

 水澤 とりあえず目前の課題は山積しています。今回の私の役割は社長ではないので、自分に与えられた持ち場でしっかりやってくことです。

 児玉社長が出された方針を実現する一端を担っていくべきだと思っています。例えば、観客動員と広報ですが、自分の目標があります。営業の中では観客を動員するというのと、スポンサーを獲得してくるということ。もっと言うとグッズの販売、イベントの収益もそうです。広報の中では、新聞のスポーツ面にコンサドーレの記事がでるのは当たり前ですが、社会面と経済面に記事が掲載されるコンサドーレになりたいなというのが目標です。

 売り上げ面では観客動員を考えて施策を練っているところです。グッズもグッズプロジェクトという組織を立ち上げているので、7月以降に社員の声が反映されたグッズや、サポーターさんたちやファンの方々が欲しいと思うようなものを出していく予定です。

 社長が舵取り役なので私は率先して行動を取ろうと思っています。だからすごく面白いです。今まで私が社長だったので、舵を取る立場だったけれど、今は指示、命令を下されてそれを実現する部隊にいるので、新鮮ですごくおもしろい。こういう立場で仕事をするのは初めてですもん(笑)。雇用保険の被保険者になったのも初めて。取締役になってすぐ外れちゃったけど。

 とにかく与えられたことを楽しむことが重要。今のポジションがすごく新鮮ですね。社長のイライラとか手に取るように分るから、言われる前に報告しておこうとか、この辺でくるなとかが分りますね。

 組織として重要なのは、プロパーがしっかり実力をつけて、組織を守っていくことが重要だろうなと思います。

 批判に聞えると困るのですが、チャンスだと思うから自分の言葉に責任を持って言います。今は経験だけでやっている部分が大きいと感じます。ただ経験は1年経てばある程度つくもの。5年やってます、6年やってます、10年やってますっていう社員もいるかもしれない。でも1年間を10回経験しただけなのかもしれないわけです。その経験はそれほどのものではなかったりするのです。確かに経験していないと分らないことがあるのは事実で、とりあえず潰れないでどうにかやってきたけど、地域がYESと言っていない。この現状を組織が強く意識しなくてはならないのです。そして、新しい風を積極的に入れていくということと、学習していく、勉強していくということが重要です。経験もあって勉強してれば強いから、そういう組織になっていければいいなと思っています。







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