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根強く支持される昔ながらの歳の市


 
一味違う伝統のしめ飾り。
日本の正月に欠かせないしめ飾り。かつては農家が冬季に行なう代表的な副業であった。刈り取った後の稲わらを材料に作られるしめ縄やしめ飾りは、伝統的工芸品としての側面も持っていた。
だが近年、中国などからの安価な輸入品が増加したことや不況の影響もあり、国産のしめ飾りの売れ行きは細り気味。100円ショップでもしめ飾りの買える時代、縁起物とはいえ、10日ほどで役目を終えるものに対して費やす金が少なくなるのも当然かもしれない。
とはいえ、国産のしめ飾りに愛着を抱く人もまだまだ少なくはないようだ。
函館市松風町のグリーンプラザ前歩道には、今年も3軒のしめ飾りを販売する露店が立ち並んだ。この「歳の市」では国産のしっかりとした作りのしめ飾りが販売されており、これを目当てに車でわざわざ訪れる人も多い。
毎年同じ店で買うと決めている人も多いらしく、店先では「変わりないかい?」「一年経つの早いねえ」などと店員と客が言葉を交わす。
露店の店員によると、縄の結い方や飾りの取り付け方が輸入品とは一味違う「職人技」なのだという。安価な商品ではシダの葉が印刷されていたり、ミカンがプラスチックだったりするが、ここに並ぶしめ飾りの上には本物の葉とミカンが“鎮座”している。
この歳の市でしめ飾りを買い求めた市内在住の男性は、「ほかのとこで売ってるのはみんな同じに見えるしょ。毎年ここに買いに来てるんだ。きれいなお飾りでいい新年を迎えたいと思って」と大きなしめ飾りを脇に抱えて話してくれた。
露店では「しめ飾りは29日と31日に飾ると良くないと言われるので、28日が売れ行きのピークだと思います」と話していた。 ■佐々木康弘(ささき やすひろ) 30代。函館市在住。










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