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駅伝初入賞 森田修一ホクレン女子陸上部監督が語る全国レベルへの布石 後編


 
「頂点を狙うには、いままでのレベルでは話になりません」
12月18日、岐阜県の長良川競技場発着コース。ホクレン女子陸上部はここで行われた全日本実業団対抗女子駅伝で、3区まで首位を守り、6位でゴール。12回目の挑戦で初の入賞を果たした。
北海道勢としては快挙とされる成績だが、同部の森田修一監督(40)は、さらに上の頂点を目指している。
以下、森田監督のインタビュー後編。
――監督の指導方針を伺いたい。
森田 選手は監督のロボットではないと思っています。基本的には監督にやらされるものではなく、選手がやるものと考えているためです。選手が自主的に考えてトレーニングを積み、行動していくことが本来あるべき姿と思っています。
ただ、すべてをほったらかしにすると、選手は何をして良いのか分からない面があるので、取りあえずいろいろな材料は提示します。それを自分でチョイスし、自分のために使っていくかは本人次第です。そこは自分で考え、自分のスタイルに合ったものをつくり上げていかなければなりません。
私は最終的に良い結果が出た時、選手が競技の喜び、楽しさを実感できることになると考えています。
もちろん、選手にやらせることもありますが、やらされていることがすべてではありません。基本的に自分で考え、動けるような選手になってほしいというのが一番の思いです。
――今後の課題と目標は。
森田 今年、東日本(東日本実業団対抗女子駅伝)で2位になり、全日本(全日本実業団対抗女子駅伝)で6位入賞できましたが、やはり優勝した三井住友海上さんは、すきのない布陣です。
よく言われる“つなぎの区間”というのがあります。普通のチームであれば、そこには弱い選手、力のない選手が入りますが、三井住友さんのようなチームは、つなぎと言われる区間でもエース級が入ってきているわけです。
そういう意味では、うちのチームはまだまだ層が薄い。ですからつなぎと言われる区間でも、堂々と「つなぎじゃないよ。大事な区間だよ」と言えるようなレベルにしたいと考えています。
その時の体調、あるいはコースの特徴に応じて、「じゃあ、この選手は今回こうしよう」「こっちに回そう」など、誰がどこを走っても、十分戦力として機能するようなチームづくりをやらなければならないと考えています。
今回(全日本実業団対抗女子駅伝)のように3区を走ったエース・赤羽(有紀子)や最長区間の5区を走った細川(好子)の体調は良くありませんでした。そんな時でも、長丁場を走る代役がいる、もしくはいないとしてもつなぎの区間でしっかりと区間賞を狙えるようにフォローする配置をできるようにしなければなりません。
いままでのレベルでは話になりません。頂点(優勝)を狙っていく上で、その辺の底上げをしなければならず、それができる選手をスカウトしていかなければなりません。またそういう選手でなければ、うちには残れませんというレベルにしたい。それしかないと考えています。
頂点は非常に大変です。三井住友さんは東日本の予選から比べると戦力アップして大会に臨んでいます。
うちは東日本の時よりも(コンディションが)上がっている選手もいたが、逆に落ちている選手もいたわけです。良い選手は良い状態をキープし、悪い選手はしっかりとアップして全日本に臨むという体制にしていかなけらばならない。調子が悪い選手が出た時は、全日本で戦えないなという気がします。
――駅伝の人気は全国区ですが、北海道のファンはまだ少ない気がします。地元チームの成績は大切です。
森田 今回、うちが入賞できましたので、これから変わってくれればいいなと思っています。確かに日本全体で見れば人気はありますが、やはり地元に強いチームや選手がいなければ、なかなか本気で応援しようという人は出てきません。うちのチームは人気をアップさせる重要なポジションにいるのではないかと考えています。
北海道は夏(のスポーツ)よりも冬のイメージの方が強いですよね。それは雪国ということだけではなく、(ウインタースポーツが)強いから注目されるわけです。競技力が落ちると、いくら雪国でも注目されなくなります。
いま、小学校でもスキーをやる学校がかなり減っていると聞いています。子どもたちが子どもの頃からそういうものに携わり親しんでいけば、その中から未来の北海道や日本を代表する人材が出てくると思います。
そういった面を含め、これから人材はどんどん減ると思う。雪国だからスキーができる、スケートができるという子どもは現実に少なくなっていると思います。
――人気を博している女子フィギュアも愛知県出身者が活躍しています。
森田 それは子どもの頃からの環境です。陸上競技も子どもの頃から親しんでいるかどうかがあります。
野球やサッカーはプロがあり、目標になるし、夢がある。
陸上の場合、プロは極々1部の選手に限られており、魅力やステータス性に関しては少し非力かなと思います。うちみたいなアマチュアのチームでも、やっていることはプロみたいなことです。仕事として生きがいのあるチームにしていきたいと思いますし、そうなりつつあると思っています。
北海道民を含めて重要なことは、あまり過去にとらわれすぎないことだと思います。世界を含め、時代は1日1日進歩しています。そういった流れに対して怖がらず、思い切って改革するところはする。自分の中にある意識を保守的でなく、攻めの気持ちで取り組んでいく姿勢が非常に大切です。
常に進歩向上を心掛けて、改善する勇気を持ってもらいたい。自分たちで創意工夫し、何とか変えようという意識で取り組んでもらいたい。それしかないと思います。
北海道に来て9年になりますが、それがいまの北海道に移り住んで強く感じることです。
――ありがとうございました。
■ホクレン女子陸上部■ 87年創部。所属選手9人、道内唯一の女子実業団チーム。森田監督就任後、選手は1日のすべての業務時間を練習に費やす“プロチーム”に変貌した。







関連サイト

ホクレン女子陸上部
http://www.hokuren.or.jp/track/index.html






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