本当は今週あたり、高並編集長に今年の
アカデミー賞受賞の予想をしてもらおうと思ったのだけれど、編集長自身はあまり他者の評価を気にしない人で、独自の感性で映画を観るタイプのため、(もしくは、単に面倒クサイのかもしれない)話をはぐらかされてしまう。
その代わりと言っては何だが、高並編集長も期待し、なおかつアカデミー賞にもノミネートされている作品があったので、そちらの紹介を。
3月18日から札幌市中央区の
「札幌シネマフロンティア」ほかで公開される
「ウォレスとグルミット」だ。
3月5日(日本時間6日)に授賞式が予定されている今年のアカデミー賞アニメ作品賞にノミネートされているクレイ・アニメーション。
「クレイ・アニメーション」というのは、粘土で作った人形を少しずつ動かしながら撮影し、あたかも動いているように見せるアニメーション。なかでもこの「ウォレスとグルミット」は、テレビシリーズやビデオなどで世界中で人気のあるクレイ・アニメーションの代表作。
今回、初の長編映画ということで、クレイ・アニメの第一人者、ニック・パークが映画初監督を務めた。
クレイ・アニメというのは手作業で人形を動かしつつ、1コマ1コマ撮影をしなければならない非常に手間のかかるシロモノ。これまで制作に膨大な時間がかかっていたのだが、今回はCG技術を駆使することで作業が大幅に軽減されたとか。
でも、デジタルだけのアニメーションとは違い、手作りの粘土の人形が動き回るので、独特のぬくもりが伝わってきくるそう。
「その辺が、今のアカデミー賞で評価される原因かもね」と、高並編集長はあくまでもクールにコメント。でも、愛嬌のある人形が動く様を語るときは子供のようにニコニコしていたのでした。
■辻 正仁(つじ まさひと) 1966年生まれ。 中学生の頃、ビートルズに憧れ自らも作詞作曲を始める。大学時代は、バンド活動と友人の映画作りの手伝いに没頭した挙句、単位の修得を失念。北海道のCDショップチェーン「玉光堂」の社員として10数年間勤めた後、2004年退社。現在は自らの音楽活動、執筆活動に勤しむあまり、生計を立てるのを忘れがち。
FM新さっぽろ「海月屋本舗(毎週月曜18時)」のパーソナリティ、ミュージックショップ「音楽処」の準スタッフ等々、様々な分野で活動中。自主制作レーベル「海月屋(くらげや)」主宰。