今回は僕が風邪のため、高並編集長と会う事ができなかった。どうやら編集長は珍しく僕が現れるのを待っていてくれたようなのだが、なかなかうまくいかないものだな。
もしかしたら、僕と編集長は結ばれない運命なのだろうか?いや、結ばれても困るけど・・・。
そんな韓国ドラマみたいなことを考えながら、編集長がファックスしてくれた映画メモを見ると、今回の紹介作品は韓国映画の新作紹介だった。離れていても我々の気持ちはひとつである。すみません、熱で頭が変なんです。
高並編集長が今回お薦めしているのは、4月22日から札幌市中央区の
「スガイシネプレックス札幌劇場」で公開予定の
「うつせみ」だ。
2004年にはベルリン映画祭とベネチア映画祭という2つの国際的な映画祭の両方で、「最優秀監督賞」を獲得したキム・ギドクの監督作品。“韓国の鬼才”と呼ばれる彼ならではの異彩を放つラブストーリーなのだそう。
夫の束縛により抜け殻のように生きる女性と、不思議な青年が出会いミステリアスな旅をするというこの作品。主人公の2人がまったく言葉を交わさないなかで、物語は進んでいく。
高並編集長は、この2人の沈黙の演技を絶賛。言葉を排除することで物語をファンタジックに見せ、さらに情感を雄弁に伝えるキム監督の映像感性も素晴らしいとのこと。
セリフではなく、映像で語るっていうのは映画の究極の姿かもしれない。
僕と編集長も、言葉もなく語り合ってます・・・。あぁ、また熱がでてきた。
■辻 正仁(つじ まさひと) 1966年生まれ。 中学生の頃、ビートルズに憧れ自らも作詞作曲を始める。大学時代は、バンド活動と友人の映画作りの手伝いに没頭した挙句、単位の修得を失念。北海道のCDショップチェーン「玉光堂」の社員として10数年間勤めた後、2004年退社。現在は自らの音楽活動、執筆活動に勤しむあまり、生計を立てるのを忘れがち。
FM新さっぽろ「海月屋本舗(毎週月曜18時)」のパーソナリティ、ミュージックショップ「音楽処」の準スタッフ等々、様々な分野で活動中。自主制作レーベル「海月屋(くらげや)」主宰。