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辻正仁の「音ラインにゅ?す」<「札響Hokkaido Songs」>


 
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| 5月11日に北海道厚生年金会館で行われる「札響Hokkaido Songs」 |
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コンサート会場存続のためのコンサート。
札幌って色々なジャンルの色々な人たちがコンサートをしているワリには、そのための会場って物凄く限られている。 ミリオンヒットを飛ばすようなアーティストなら札幌ドームとか、アイスアリーナみたいに大人数が収容できる多目的な会場があるし、若者を中心とした100〜500人位の観客が入るライブハウスも幾つかある。 その他にも集客やジャンルに見合った会場は一通り揃っているけれど、主催者側も一番採算が安定していて、コンスタントに活動し人気も安定しているアーティストがコンサートをして丁度いい観客数が確保できたり、歌舞伎やバレエ、演劇などを程よく楽しめるコンサートホールが乏しいのだ。
札幌とその近郊から観客が入って、興行的にも満足できる2000人クラスの会場となると、すぐに思いつけるのは、札幌市中央区の北海道厚生年金会館くらいのものだ。僕もこの会場で沢山のコンサートを観た。若い頃は興奮のあまり会場の椅子の上に立ち上がり、飛び跳ねて主催者に怒られたりもした。今、その会社の人と仕事してたりもする(笑)。
自分の好きなアーティストが、最初もっと小さな会場でライブを行っていたのが、徐々に人気が出て数年後にこの会場が満員になった時にはなぜか誇らしい気持ちになったし、それがさらに人気が上がってアリーナクラスのステージに立って大観衆に騒がれるようになった時には、なんとなく寂しい気もしたもんだ。北海道厚生年金会館という会場は、そんなファンにとってアーティストとの絶妙な距離感を感じられる場所でもある。
そんな北海道厚生年金会館の存続がここ数年危ぶまれている。ご存知の方も多いと思うが、数年のうちに売却されることとなったのだ。
もし、このホールがなくなってしまったら、札幌の興行主には大きな痛手だろうし、音楽のみならず様々な舞台人にとっても大切な場所を失うことになる。場合によっては、札幌で公演がしたくてもできないということにもなるだろう。それはつまり、札幌の音楽ファン、舞台好きな人たちの損失だと思う。
そこで昨年、北海道の音楽事業団体やジャズ、バレエなどの団体が集まり「北海道厚生年金会館存続を願う会」が結成され、現在署名活動やチャリティ資金を集める運動などを展開している。
もちろん、賛同するミュージシャンなどの協力で各コンサートでのチャリティーの呼びかけや、独自の企画コンサートなども行われている。
5月11日に北海道厚生年金会館で行われる「札響Hokkaido Songs」もそうしたチャリティー企画コンサートの一つである。
指揮・ピアノ・音楽監督に服部克久氏を迎え、札幌交響楽団が演奏。大橋純子、大黒摩季、細坪基佳、五十嵐浩晃をゲストとしたコラボレーションが繰り広げられる。
「存続を願う会」では、今後もこうした企画公演を行っていく予定だ。
まぁ、存続云々という話は抜きにしても面白そうな企画だし、一度会場に足を運んでこうしたコンサートを体験しながら、「こういうコンサートを開ける場所がもうなくなるかもしれない」ということをチョットだけ考えてみてはいかがでしょう?
■辻 正仁(つじ まさひと) 1966年生まれ。 中学生の頃、ビートルズに憧れ自らも作詞作曲を始める。大学時代は、バンド活動と友人の映画作りの手伝いに没頭した挙句、単位の修得を失念。北海道のCDショップチェーン「玉光堂」の社員として10数年勤めた後、2004年退社。現在は自らの音楽活動、執筆活動に勤しむあまり、生計を立てるのを忘れがち。 FM新さっぽろ「海月屋本舗(毎週月曜18時)のパーソナリティ、ミュージックショップ「音楽処」の準スタッフ等々、様々な分野で活動中。自主制作レーベル「海月屋(くらげや)」主宰。







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