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辻 正仁の「音(オン)ラインにゅ?す」<アンナケイ>


 
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| 日本でレコーディングした話題のアーティスト「アンナケイ」 |
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札幌から世界的ヒットへ!? 27日午後3時、HMVでインストアライブ!
今回は北海道にまつわる洋楽アーティストのお話。と言っても意味不明かと思うが、とにかく9月13日にアンナケイというシンガーソングライターがアルバム「Annekei」でデビューした。
このアンナケイ、1981年にデンマークで生まれ現在はニューヨークを拠点に活動している。写真でも分かる通り日本人ではない。
3年前、ニューヨークの歴史ある大舞台であるアポロ劇場の「アマチュアナイト」でファイナリストとなって以来、問い合わせが殺到したというアーティストだ。
そんな彼女が、発表したデビュー作はなんと日本でレコーディング。世界に先駆け、まず日本からキャリアをスタートした。そのいきさつは不明だが、アルバムを聴いても、ラストに枕草子の一節にメロディーをつけた曲が歌われているくらいで、特に日本だけをターゲットに製作されたようにも思えない。
彼女の生み出す曲はジャズのエッセンスとポップなムードが混在していて、双方のファンが抵抗なく親しめるサウンドである。20年ほど前のシャーデーという女性シンガーの登場をご存知の方なら想像しやすいだろう。
アンナケイはそのシャーデーの現代版といったところか。ハイセンスで都会的な音楽性の中に、シャーデーにあった洒落た感覚よりもむしろ、ナチュラルな透明感を際立たせたような印象がある。
すでに、幾つかの地方FM局ではヘビーローテーションで紹介されているが、なかでも札幌での力のいれようは相当なものだ。これは、彼女が所属するレーベルの札幌スタッフが、本部からのプロモーション計画以上に彼女を後押ししているため。
現在、全国のショップに置かれている宣伝用のフライヤーも、元々はその札幌スタッフの要請で作られたそうで、北海道だけ業界関係者のコメント欄は地元の関係者による独自のものが配布されている。
さらに、各ショップに精力的に展開を要請したり、自らサンプル盤を作り、主要放送局だけでなく、コミュニティ放送局にまで配布(僕も番組用にいただいた)するなど、とにかく札幌ひいては北海道で彼女の認識を広めようと奮闘している。
その一端として、9月27日午後3時から、札幌市中央区ステラプレイス内のHMVでアンナケイのインストアライブが決定している。今回東京近郊以外でのイベントが決定しているのは、この札幌だけである。
もしかしたら、本社からトップダウン式に降りてくる宣伝計画に従っているだけでは、自社の新しく、そして注目に値する才能がこうまで浸透することはなかったかもしれない。多くの新作が毎週登場する中で、ショップやメディアの人達の注意を引くのは容易ではない。それは最終的には音楽ファンが良質な音楽とめぐり合うチャンスを少なくするということだ。
もう随分と前のことになるが、「札幌でヒットした音楽は全国でヒットする」とジンクスのように言われていた時代があった。今回のアンナケイの登場でなんとなくそんなことを思い出した。
良い音楽を独自の嗅覚で捉え、ネットワークを駆使して広めていく土壌と、良いものを見極めるセンスと、それを抵抗なく受け入れていく素直な感性を持った聴き手が北海道には備わっているということだろう。
世界に先駆け、日本でデビューしたアンナケイ。その才能を認め、にわかに盛り上がりをみせる札幌。この図式から見えてくるのは、「札幌でのヒットから世界でのヒットが生まれる」ということか?







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■辻 正仁(つじ まさひと)
1966年生まれ。 FM新さっぽろ「海月屋本舗(毎週月曜18時)のパーソナリティ、ミュージックショップ「音楽処」の準スタッフ等々、様々な分野で活動中。 自主制作レーベル「海月屋(くらげや)」主宰。 |



関連サイト

アンナケイ公式サイト
http://www.annekei.jp/






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