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辻 正仁の「音(オン)ラインにゅ〜す」<スーザン・ケイグル>


 
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| ススキノの路上でストリートライブを披露した、スーザン・ケイグル |
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心に響くストリートライブ。
今年デビューの新人アーティストの中で、僕が個人的に「新人賞」を与えたいのが、スーザン・ケイグルというシンガー・ソングライター。
そのスーザンが、10月19日キャンペーンのために来札、ラジオ出演などの他、夜9時から札幌市中央区のロビンソン前交差点でストリートライブを行った。
僕がストリートライブの情報を聞きつけたのが、午後8時。ラジオ番組で告知したそうなので人だかりが予想される。あわてて諸々の準備をしてロビンソン前に駆けつけた。おかげさまで、至近距離で堪能できた。
札幌のど真ん中を貫く駅前通りからススキノ繁華街へと突入する、この時間帯、最も人通りの多い交差点の角で、車道を背に歌い始めるスーザン。彼女が目的で集まった人達につられて、通行する人々も次々と集まり、しまいには車道にでて歌を聴こうとする人まで出る始末。
最前列にいたので後ろの事情がよく分からなかった(スミマセン、歌に熱中してました)が、恐らく100人以上はいただろう。
ニューヨークの地下鉄駅でのストリートライブで人々を魅了し、デビューを掴んだ彼女の歌声が、札幌の街に響き渡り、言葉も分からないその歌が街行く人々をひきつける。僕は伸びのあるしなやかな歌声が自分の澄む街の真ん中で聴けることにひたすら感動していた。
ライブは4曲を歌って終了。集まった人達ひとりひとりにスタッフから記念のステッカーが手渡される。その後彼女はサインと握手攻めにあい、先にはなれた僕が振り返ると、小柄な彼女の姿は取り囲む人達にすっかり隠れてしまっていた。
そのスーザン・ケイグルのデビューアルバム「ザ・サブウェイ・レコーディングス」は現在好評発売中。現在では珍しく、宣伝よりもむしろクチコミでじわじわと人気がひろがっているアルバムだ。
前述のように、ニューヨークの地下鉄駅でストリートライブを行っているところがプロデューサーの目に留まり、契約を結んだ彼女。そのデビュー盤は、そのままマンハッタン地下鉄のタイムズ・スクエア駅とグランド・セントラル駅での演奏がライブレコーディングされている。
そのため、地下鉄が走り出す音や雑踏が聴こえ、音響に配慮しているハズのない駅構内独特の反響音がする。普通、これから世に送り出そうという新人ならば、スタジオで念入りに音を仕上げたほうがメリットがありそうなものだが、彼女の場合は聴くほどにこの臨場感溢れるライブ盤でのデビューがふさわしく思えてくる。
「9.11同時多発テロ」をきっかけに、打ちひしがれていたニューヨークの人々に向けて歌いたいと、地下鉄駅でのライブを続けてきたスーザン・ケイグルの思いそのものが伝わるアルバムである。背後の雑音から、これまで彼女の歌に慰めや励ましを得た人々の感動までもが伝わってくるようだ。そんなノイズですら、彼女が作り上げたサウンドの一部として響いてくる。
そういったワケで実はこのアルバム、僕がパーソナリティーを務めるFM新さっぽろ「KurageYa本舗」でも、現在ヘビーローテーションしている。なんといっても新人賞を挙げたいくらい素敵な作品なので。
現在、スーザン・ケイグルは早くも次のアルバムを製作中。U2を手がけたことでも知られるスティーヴ・リリー・ホワイトのプロデユースによるスタジオ録音とのこと。
今度はぜひ、その新作を引っさげて札幌でもストリートではない、正式なライブも聴かせてもらいたい。







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■辻 正仁(つじ まさひと)
1966年生まれ。 FM新さっぽろ「海月屋本舗(毎週月曜18時)のパーソナリティ、ミュージックショップ「音楽処」の準スタッフ等々、様々な分野で活動中。 自主制作レーベル「海月屋(くらげや)」主宰。 |



関連サイト

スーザン・ケイグル(SonyMusic OnlineJapan)
http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Special/susancagle/






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