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女性の視点第1回 子育て真っ最中、橋本聖子参議 中編


11月15日(水) 11時45分
文:古瀬 写真:古瀬



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橋本聖子参議。これまで女性のための政策に尽力してきた
 「一番大事なのは子どもを生み育てながら仕事をしやすい環境を整備すること」

 働きながらの子育てを「いましかできないことだと思って、前向きに取り組んでいます」と語る橋本聖子参議院議員。自身の子育てや、現在の育児環境を取り巻く問題点、そしてその改善策を聞いた。

――子育てでぶつかった壁はどのようなものですか。

 橋本 どうしても仕事があると、子どもの求めていることに、こたえてやれないこということがあります。例えば、ほかの子どもたちはお母さんも遠足に行けるのに、うちはいけないとか。そのときにはかわいそうだなと思いますけど、それをきちんと言葉で理解させています。

――そのような働く母親に共通する問題を改善するためには何が必要ですか。

 橋本 だんだんと、フレックスタイムとか、仕事の時間が選べるようになってきていますよね。まあ、永田町は別ですが。私たちは民間の会社などに、補助金を出してそういう措置を充実してもらおうと努力しているところです。いまは子どもを育てながらも自分が働きたいと思うときに働ける環境。理解のある会社を少しでも増やし、子育てに対する意識を高めようと考えています。

 子どもと、子どもにこたえたい親に対して、地域や会社が柔軟な対応をすることは大変ですが、民間の会社にも地域の行政にも理解をしてもらわないと、出生率は絶対上がっていかないでしょうね。

 しかも専業主婦という形態はこれからなくなっていきます。それは人口が減少しているので、女性にも働いてもらわないと税収も上がらないということです。税収が上がらないということは国の衰退につながります。そうなると当然子どもは減ってくる。

 一番大事なのは子どもを生み育てながら、しかも仕事をしやすい環境を整備すること。それぞれの希望や条件によって、女性が選択できる可能性を広げてあげることが必要です。

――企業内の託児所や育児休業制度は整備されつつありますが、利用率を上げることも課題です。

 橋本 だんだんと、企業内に託児所などは増えてきています。例えば都心で、子どもを預けるということになれば、大渋滞やラッシュの中、子どもを職場まで連れてくることができない人もいます。

 だから家を出てすぐに、預けられる場所を求める人が多い。賛否両論ありますが、「駅内保育園」という形も求められている。でも一方では、自然環境の中で子どもを育てるべきだという考え方の人もいる。だから、いろいろな考え方を組み込みながら、そのニーズに合わせた子育て支援策が必要になってくると思います。

 ニーズに合わせた支援を一歩一歩進め、この10月から、幼稚園、保育園の良い部分を組み合わせた、認定子ども園(※)という制度ができました。

――仕事と子育てを両立する上で、大切なことは。

 橋本 大切なのは手当ての拡充だけではないと思います。いまの女性に大切なのは、自分が生きるために子育てという大変なことをやりながらも、自分の夢や希望を捨てずに生きてゆける環境を得ることだろうなと思いますね。

 少し前までは、女性は家の中に入って、子どもを育てるのが大きな仕事だったと思います。それはいまでもすばらしい仕事ですが、お母さんも仕事をしないと経済的に大変だという家庭が増えています。収入面で大変な中で、自分の仕事への夢を捨てずに子どもを育てられる環境づくり、これが重要になります。

――国会内に託児所を設けるために尽力されました。

 橋本 これからできる、議員会館には組み込まれることになりました。国会で働く人の数は多く、ひとつの町ぐらいあります。そう考えると働いている女性議員だけでなくて、例えば傍聴に来る人たちも含めて託児所というのは必要です。

 永田町に託児所を作るということが、この国が子育てに理解があると示すことになると思うんですよ。そこにもう少し早く気付くべきだったと思います。

――託児所には賛否両論があったんでしょうか。

 橋本 賛否両論というか、気付かないんでしょうね。男の先生たちは。「あ、なかったの」っていうぐらいの人が多いから。

――そうした環境で子育てをしながら議員をすることに意義があるということですね。

 橋本 そうですね。やっぱり、子育てを実際に経験して、大変だと思う人が声を出さないと、前に進まないと思います。

 以下、後編に続く。

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 2000年4月に最初の出産を経験した橋本参議院議員。ハイハイができるようになるまで娘のせいかちゃんと2人で議員宿舎から通勤し、議員会館の事務所にベビーラックを置き育児に励んだ。

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(※)認定子ども園 就学前の教育・保育を一体として捉え、一貫して取り組む新たな施設。保護者の就労の有無にかかわらず子どもを受け入れ、教育・保育を一体的に実施。子育て不安に関する相談活動や、親子の集いの場を提供する。

■橋本聖子(はしもとせいこ)氏

 1964年北海道勇払郡早来町(現・安平町)生まれ、83年駒沢大学付属苫小牧高校卒業。84年サラエボオリンピック(スピードスケート)を皮切りに、88年 カルガリーオリンピック(スピードスケート)・ソウルオリンピック(自転車競技)、92年アルベールビルオリンピック(スピードスケート)・バルセロナオリンピック(自転車競技)、94年リレハンメルオリンピック(スピードスケート)、 96年アトランタオリンピック(自転車競技)の7大会に出場。アルベールビルオリンピックではスピードスケート1500メートルで日本人女子初となる冬季五輪銅メダルを獲得した。

 95年、自由民主党から参議院議員比例区代表に立起し初当選。2001年、参議院議員に再当選し現在2期目。自由民主党北海道支部連合会会長も務めている。







関連サイト

女性の視点第1回 子育て真っ最中、橋本聖子参議 後編
http://www.bnn-s.com/news/06/11/061116210604.html

女性の視点第1回 子育て真っ最中、橋本聖子参議 前編
http://www.bnn-s.com/news/06/11/061105044818.html






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