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函館大学が調査、18キロ離れた道新幹線「新函館駅」と函館をどう結ぶ?


11月23日(木) 11時55分
文:佐々木 写真:佐々木



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無人駅の渡島大野駅。「新函館(仮称)駅建設地」の看板が立つ。
 直通バスに一定の需要あり。

 2015年の開通を目指して05年に既に着工している北海道新幹線。北海道新幹線については付随する様々な問題が議論されているが、「新函館駅」と函館市をどう結ぶかという交通アクセスの問題もそのひとつ。

 現在北斗市に存在する無人駅「渡島大野駅」が北海道新幹線開通時には「新函館駅」として整備されることが決まっているが、この「新函館駅」、現在の函館駅から約18キロも離れているのだ。

 そこで問題になるのが、年間約500万人の観光客が訪れる函館市に、新函館駅からどうやって人を運ぶかということ。なお、新函館駅(現渡島大野駅)と函館駅は普通列車で25分前後で結ばれているものの、観光スポットが集中する函館市西部地区に行くためには、函館駅からさらにバス、路面電車、タクシーなど何らかの手段で移動する必要がある。

 この問題に目を付けた函館大学商学部商学科2年生のチームは、新函館駅と函館観光地のアクセスに何が求められているかについて独自に調査を行ない、このほど発表した。

 調査方法は函館駅前における聞き取り調査で、サンプル数は100人。5割が観光客、3割が函館市及び近郊の住民という内訳だった。
 
 まず、新函館駅ができた場合に函館西部地区との間をどの交通機関を利用するかという質問。

 観光客では、JRで函館駅に移動した後バス利用という回答が5割。一方地元民は5割が自家用車だった。JRで函館駅に移動した後市電に乗り換え、さらに徒歩で移動という回答も多く、観光客が16%、地元民が30%。

 新函館駅からタクシーに乗って函館市内まで移動するという選択肢は観光客にも地元民にもほとんど支持されず、どちらの層も時間の短さや乗り換えの手間よりも安さを第一に求めていることがわかった。

 従来の公共交通を用いた移動手段では、新函館駅と函館市西部地区の間で必ず乗換えが必要なため、函館大学の学生は試案としてその間に直通バスを走らせる可能性についても調査した。

 「直通バスが運行された場合、幾らまでなら利用するか」との質問を行なったところ、「500円」との回答が観光客・地元住民共に40%近くを占めた。回答の割合は値段が上がるごとに少なくなったが、予想外にも「1,000円以上でも良い」とする回答が観光客で12%、地元住民で27%と高い割合を示した。

 これは、乗り換えなしに新函館駅と函館市西部地区を結ぶ交通手段への期待の高さを示すもので、特に地元住民のニーズが高いことを示している。 

 学生らは「観光客は運賃の安さを最重要視しているが、地元住民は高運賃でも直通バスを利用するとの結果が出ている」とまとめ、「観光客のための直通バスと地元住民利用のための各バス停停車型の併用といったアクセス方法が考えられる」としている。







■佐々木康弘(ささき やすひろ)

函館市在住、34歳のフリーライター。






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