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週刊新潮「疑惑の新千歳空港」記事の“いいかげん,, 後編


 
“表と裏の顔”をたくみに使って、経済人と北海道空港を翻弄する豊原光章氏。
前編と中編では、「週刊新潮」と地元月刊誌「ウイングサッポロ」の記事を長々と検証してきたが、そろそろ謎解きにかかろう。
週刊新潮は10月26日号で「特集 疑惑の新千歳空港 知事を悩ませる巨額焦げ付きと癒着」、「ウイング サッポロ」は12月号に「週刊新潮が火を点けた北海道空港の深い霧」と題する記事を掲載した。
十分な取材がなされていないにもかかわらず、両誌がタイトルに「疑惑」や「深い霧」など、読者に悪印象を与える文字を使った背景には、豊原光章氏(76)なる人物が潜んでいることが容易に推測できる。東京在中の豊原氏は、「ニブテック」という経営コンサルタント会社を営む人物だが、民間信用調査機関の調べでは、いずれも名前が「豊原洋」。同社の資本金は4,000万円、2006年度3月期の売上高は5,000万円弱。
豊原氏は北海道の湧別町出身。堀達也前知事が現役の頃から親しくしており、両者は遠軽高校の同窓生でもある。豊原氏は、道内出身の中央で活躍する大物経済人の名前を使い、かなり高圧的な態度でビジネスを進めていることで知られている。
堀氏の紹介で北海道空港には「モリショー(倒産した不動産会社)の物件を買ってくれ」「北海道空港の仕事を自分に回せ」などと、無理難題を言ってきた人物。週刊新潮やウィングに書かれている北海道空港のトップ人事についても、豊原氏が道庁に執拗に働きかけたことは、関係者の知るところだ。しかも当時「ウイング」だけがこのことを記事にしている。
なぜ一介のコンサルタント会社社長が、それほどの力を持っているのか。
豊原氏は、北海道出身の在京経済人をメンバーに連ねる「道生会」の事務局長を務めている。「道生会」の初代座長は中田乙一三菱地所元社長。児島仁NTT元社長、松田昌士JR東日本元社長、枝元賢造サッポロビール元社長、山内宏拓銀元頭取、さらには村住直孝野村證券元副社長、苫米地和夫和光証券元社長、高秀秀信元横浜市長などの錚々たる顔ぶれだ。
とりわけ、最近まで豊原氏を可愛がっていたのは、松田JR東日本元社長と札幌出身の内山斉読売新聞グループ本社社長。
「道生会」に参加する経済人の面々は、なかなか不況から脱却することのできない北海道を何とか助けようと汗を流しているし、道内の政財官界もその活動に感謝している。
ところが豊原氏は、松田氏や内山氏の名前を使って強引に仕事を進め、ひんしゅくを買っている。
人間、社会的地位が高くなり、権力を持つようになると、眼も曇ってくるようで、松田、内山両氏などは、助言する人があってもなかなか耳を貸さないようだ。その意味では、豊原氏を安易に近付けた歴代実力者たちの罪は重い。また、堀氏を中心とする“仲良しグループ”が豊原氏のような人物に動かされているのも、誠に情けないことだ。
北海道空港は、来年、国際ターミナルの建設を控えている。豊原氏が“空港利権”に触手を動かし、以前から策動していたことは周知のこと。今回の週刊新潮、ウイングの一連の記事は、結果としてその豊原氏に手を貸したことになる。
豊原氏と山澤靖司ウイング出版社長は30年来の友人。山澤氏の実弟・宏平氏は、読売新聞東京本社の経理局総務の要職にあり、内山氏の側近の1人とされる。読売新聞は「ウイング」創刊以来、毎号数千部単位で買い上げ、購読者拡張の拡材などにしており、両社の関係は緊密だ。
北海道空港グループは、内山社長が力を入れる北海道に多くの観光客を送り込むキャンペーンに協賛して、今年1000万円の広告スポンサーとなっているが、何とも皮肉なことというほかあるまい。
ところで、週刊新潮の記事に、気になる部分があるので、最後に触れておこう。この記事は、微妙な部分がすべて匿名のコメントになっている。それでもこれまでの経緯や事情を知る関係者であれば、匿名の人物が誰であるのかは容易に想像できる。
まず、「地元の銀行関係者」は、敢えて名前こそ伏せるが、拓銀出身で現在は北洋銀行の幹部。「地元経済通」と「地元記者」は山澤氏、そして「東京在住のある事業家」は、豊原氏と推測できる。
そもそも、週刊新潮とウイングの記事は、数年前に地元月刊誌「北方ジャーナル」が掲載したものの焼き直しといえるものだ。
いずれにしても、この記事で、週刊新潮の信頼度は少なくとも北海道では大いに低下したことは間違いない。
付記。週刊新潮の記事に対して関係企業、団体がBNNに回答した内容は次の通り。
JR東日本広報室、「松田昌士相談役は、古いことなので、詳細は記憶していないとのこと」。
北洋銀行広報課、「個別の案件に関してはお答えできません」。
道庁広報公聴課、「週刊新潮に書かれている記事については、お答えできませんが、御社が独自に質問される内容であれば、お答えします」。







関連サイト

前編
http://www.bnn-s.com/news/06/11/061129164847.html

中編
http://www.bnn-s.com/news/06/11/061130115128.html






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