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「札幌の街中の音のうるさいこと」


最近の世の中、理不尽なこと、腹が立つこと、いやなことがあまりにも多く、朝、会社に出る前に習慣となっている新聞やテレビを見るのもイヤになる。
だからといって、目を閉じ、耳を塞いでいては、世の中は増々住みづらくなる。
さりとて零細なインターネットメディアの“親爺”にそれほどの力もなく情けないものがある。
それでも“一寸の虫にも五分の魂”とも言うので、一念発起「楠本の一刀両断」をサイトのリニューアルに際し、開始することにした。新聞なら社説、論説の類だが、私のは天下国家を大上段から論ずるというものでなく、目にし、耳にしたことで、「これは変だ、これは直したほうがいい」と思ったことをそのまま文字にするから、決して格調高くはないだろう。
が、わずかの提言が輪を広げ、少しでもいい方向に動いて行くこともあるだろう、と考え肩肘張らずに息長く続けて行きたい。
そこで初回は普段から気になっている、“騒音”について文句を言おう。まず札幌の街中、とりわけ札幌駅周辺、駅前通り、狸小路、札幌地下街、地下鉄を歩いていて、そのたびに腹が立つあらゆる種類の音だ。
街頭放送、パチンコ店、家電量販店などいろいろな施設、店舗から流れて来る、案内や音楽の洪水、あらゆる種類の音が重なって場合によってはケイタイ電話の話し声すら聞こえない程だ。とても“人にやさしい街”とは思われない。だいたい通りすがりの人がいちいち聞くとも思われない。
音楽が人の心を和ませることは間違いないが、だからといって地下街や札幌駅地下の商店街の雑踏にバックミュージックが必要だろうか。
私には、ただただうるさいだけで、時にはイライラすることさえある。「日本はアジアの国で、中国、韓国、台湾、フィリピンなど、どこの国の大都会もこんなもんだ。ギラギラした極彩色のネオンと騒音が特色なんだから、いいじゃないか」という友人もいる。
だけど、札幌という街が国内外の他都市と同じでなくてもいいと思う。書名は忘れたが、かつて作家の五木寛之氏は、エッセイの中で「札幌を初めて訪れた時、国内の他の街並みと全く違う、欧米のような風景に触れ、ここも日本なのかと思った」という趣旨の文章を書いておられたと記憶している。
札幌は今や国内屈指の観光都市となり、最近実施された「一番住んでみたい街」のアンケートで一位となった。海外から、ことに台湾、中国、韓国からのお客様は年々増加している。
ネオンを規制し、騒音を少なくすることで、他の大都市との違いを際立たせることが出来るし、人、とりわけ老人や子供にやさしい札幌のイメージを作り上げることも出来る。
ここはひとつ札幌市民、一丸となって取り組むべきではないだろうか。
「一刀両断」は、私、五十六歳、楠本の個人的な不平、不満、文句なのだが、これをお読みになった方々の、私についての文句も気持良くお引き受けするので、どうぞよろしく。 










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