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辻正仁の「音(オン)ラインにゅ〜す」<桜庭和>


12月30日(土) 10時00分
文:辻 



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 インディーズで市民会館に700人を集めた、桜庭和
 桜庭和、市民会館コンサート大成功。

 12月22日、札幌市中央区の札幌市民会館大ホールで、シンガー・ソングライター桜庭和のソロコンサート「First moment〜初心〜」が行われた。

 座席数1600以上のこのホールで、インディーズのアーティストがソロコンサートを行うことはまずない。経費や集客の事を考えれば、当たり前の事だ。

 そんな会場で、事務所にもレコード会社にも所属せず、スポンサーの支えがあるワケでもないアーティストが行ったソロコンサート。自ら会場の予約手続きをし、スタッフや宣伝の手配をしながら、今回のコンサートを実現させた。

 これまでも、集客約300名というライブを何度も成功させ、インディーズとしては充分な活動を積み重ねてきた桜庭。しかしさすがに市民会館となると、果敢を通り越して「無謀な」挑戦のように思えた。勿論、満員になるとは思っていなかっただろうが、ライブハウスでは超満員と思える300名の動員だけではこのホールは「ガラガラ」にしか見えない。

 コンサート当日、僕は少しだけ会場でのお手伝いをさせてもらった。自分でガッカリしないようにと、あらかじめ少なめの観客を予想していたのだが、いざ開場してみると、次から次にお客さんが入場してくる。周囲のスタッフと「えっ、まだ来るの?」という気持ちで入り口を眺めていた。

 最終的には700名近い観客が集まり、コンサートがスタート。会場の大きさに見劣りしない、予想以上の人数だ。この会場でこれよりも少ない観客でのメジャーアーティストのコンサートだって何度も目にしたことがある。それだけ、札幌で700名を集めるというのは難しい。

 桜庭は女性コーラスを含め総勢7名のバックミュージシャンを従えての堂々たるステージを展開した。以前にも書いたが、この桜庭和というアーティスト、舞台が大きくなればなるほど見栄えと見ごたえのある存在になることを改めて実感させられる。

 大会場にも拘らず、システマティックにならない手作り感溢れる空気と共に、大会場でも充分通用するエンターティナーぶりを発揮するステージが共存したコンサートは楽しく、そして感動的なものだった。

 観客の中には、宣伝の為に街頭でのビラ配りを手伝った人や、彼が地方公演を行ったことがキッカケとなり、バスに乗り込んで駆けつけた人達もいた。今回集まったスタッフやミュージシャンも含め、桜庭和の音楽に対する姿勢に魅せられた人々が、大きな会場の客席から、会場の裏から、コンサートを盛り立てる。

 事務所やスポンサーの後ろ盾のない桜庭。だが彼の活動は、こうした肩書きを超えて集まった「人」によって支えられ、桜庭もまたその気持ちに応える姿を見せていることが、今回の成功を導いたのだと感じた。

 この大きなコンサートで今年を締めくくった桜庭和の2007年の活動は、2月12日札幌教育文化会館でのソロコンサートという、新たな挑戦から幕を開ける。








■辻 正仁(つじ まさひと)

1966年生まれ。
FM新さっぽろ「海月屋本舗(毎週月曜18時)のパーソナリティ、ミュージックショップ「音楽処」の準スタッフ等々、様々な分野で活動中。
自主制作レーベル「海月屋(くらげや)」主宰。



関連サイト

桜庭和オフィシャルサイト 和の輪
http://www.wa-nowa.net/wawa_top.html






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