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トークDE北海道社会派!?レポーター徳永エリの「女が女にモノ申す」 過去の記事一覧
今こそ母親の出番


02月06日(火) 09時20分
 




  徳永エリ

 今年は、どんな年になるのだろうか?

 いつ頃からだろう。新しい年の始まりにワクワクする事が無くなった。

 日本という国に、市民生活の希望や、明るさが無くなったからだと思う。

 不況、格差社会、少子・高齢化、ニート。

 漠然とした、将来への不安が、日々の生活の中での疲労感が、意欲というモノを奪い去ってしまったような気がする。安倍晋三総理の「美しい国 日本の実現をめざして…」という活舌の悪い、魂のこもっていないスピーチを聞く度に、しらっとする。

 そして、年明け早々、飛び込んできた.凄惨なニュース。

 バラバラ殺人。兄が妹を切り刻み、妻が夫を切り刻む。

 逮捕後、口から出る言葉は言い訳。あいつが俺を、私をこうさせたと言わんばかりの言い訳、罪悪感の無さ。

 自分は悪くないの?少なくとも、人を殺す、人の人生を奪ってしまった責任と罪は反省すべきだし、故人に対して、ごめんなさいと一言いえないものなのか。

 「最近の若者は全くなってない点」いつの時代も大人が若者に対して言い続けてきた常套句である。

 しかし、私は「最近の大人がだめ。何か大きく間違っている!」と言いたい。

 思いやりが無い。感謝が無い。挨拶一つまともにできない。イライラしている。

 責任感が無い。自分さえ良ければ人の事はどうでもいい。

 一番気になるのは、笑顔がない。

 先日、私の尊敬するG産婦人科のMドクターが、教えてくれた話だが、出産時の分娩費用や入院費を払わない人がいて困っているそうだ。払えないのではなくて、払わないのだ。

 その訳は、出産は安全で楽なものと考えているので、「こんな居心地の悪い病院は無い。食事が最低だ。出産の時、痛くて苦しかった。こんな病院になんでお金払わなきゃならないのよ!」と、怒りながら退院していくそうだ。仕舞いには、怒り収まらず、まさかというような言い分で訴訟を起こす人もいるという。

 他のドクターも、治療が終わって退院する時に、「元気になりました。ありがとうございますと、言って、退院していく患者さんが減ったよ。」とこぼしていた。「医者は病気を治してあたりまえ、お金払って治療しているのだから何で頭下げなきゃいけないんだ。」という考え方の人が増えているという事なのか。

 そういえば、給食費の不払い問題もそうだ。(全国で22億円と言うから驚きである!)

 先日、罹りつけの病院に行ったときのこと。30代の後半ぐらいのお母さんが、赤ちゃんを抱いて、待合室のソファーに座っていた。急患扱いだったようで、ドクターが診察室からその赤ちゃんの様子を診に出てきた。「熱高いなぁ。お母さん、セーター着せて、くつ下はかせて、おくるみに巻いて。こんなに厚着させちゃだめだよ。すぐ、脱がせて。厚着するとね、熱がこもっちゃうんだよ。」と言って脱がせた後、一緒に診察室に入って行った。

 診察を終えたて、出てきたそのお母さんはすごい剣幕で、受付に行き待合室中に聞こえるような大きな声で、「先生はどちらの医学部のご出身ですか?ポンポンもの言って、失礼な方ですね!事と次第によっては訴えさせてもらいますからね!」と言って帰って行った。

 その先生は開業医。いわゆる町医者だが、優しくって、元気があって、親身になってくれるということで、評判がよく、いつも待合室は患者さんで溢れているような病院だ。

 おそらく、あのお母さんは自分の間違えを人前で指摘された事が、恥ずかしかったのか

 腹が立ったのか。日頃の生活の中でそういうことがない人なのだろうと思った。経験の無い事は間違ってあたりまえだし、指摘されても恥ずかしい事ではないし、そういうものなのか、教えてくれてありがとうと言う気持ちにどうしてなれないのだろう。

 日常の生活の中でも、例えばマンションで、子供達が元気に「おはようございます。こんにちは!」と、挨拶しているのに、50代、60代のいい大人が、特に、おじさんたちが挨拶しない。エレベーターのドアを開けて待っていても、「ありがとう。」の一言が言えない。

 おばさんたちだって、「おはよう。これから学校?車に気を付けてね。」ぐらいのコミュニケーショントークができないものなのか。

 歩道の真中を我が物顔で、自転車に乗っているおばさん。ものすごいスピードで走りながら、普通に歩いている人に向かって、「じゃま!どきなさい!」と言って通り過ぎて行く。

 スーパーのお菓子コーナーで、お菓子を棚から出したり入れたりしている子供に店員が「そんなことしちゃだめだよ。」と、注意すると母親が飛んできて、「うちの子にはダメという教育はしていないんですから、やめてください!」と言って、店長を呼んで文句をつけていく。店員は店長に呼ばれて、「他のお客様の手前もあるから、言い方に気をつけるように!」叱られる。

 息子の中学校で、私が三者面談をしている最中、突然、ノックもせずに扉が開いて「もう時間、5分も過ぎてますよ! 私はこの後、下の子の面談もあるんですから!」と、感情的に言って、バタンと扉を閉めるお母さん。

 教室を出る際に「遅くなって、すみません。」と言うと、露骨にフンッと、そっぽを向く。

 何をそんなにイライラしているのか。礼儀も何もあったモンじゃない。しかも、その母親の姿を中3の娘がそばで見ているのだ。どう感じているのだろう。

 先日も、トークDE北海道の(どっちが悪い?)のテーマの時に、こんな電話があった。「別れた夫が、子供が欲しがってもいない、人気のゲーム機をクリスマスプレゼントだと言って勝手に買って送ってきたので、いらないから、欲しがっている人に売って、現金にしたんですよ。後日、娘が父親に会った時にその事を言ったら、ひどく怒って。欲しくも無いもの買う方が悪いですよね。好きなもの買えるように初めからお金にしてくれればいいのに!」

 どうだろう?確かにいらないものかもしれないが、喜んで欲しいと、手に入りづらいものを買ってくれた父親の気持ちを、母親が話してあげるべきなのではないか。

 心を簡単にお金に換えてしまっていいのだろうか。

 大人の行動や、考え方が、そばにいる子供に投影されていく。ありがとうが言えなくなる。

 自分さえよければいい。相手の気持ちを考えられない。

 誰もが感じている、日本人の心の荒廃は、こうした日常の生活の中でのちょっとしたやりとりや、出来事の中に深刻な病巣を抱えているような気がする。

 政治が悪い。学校が悪いなど、問題が起きると、自分自身を省みる前に、すぐに人を責めたり、人のせいにする傾向が強くなっている感じがする。

 特に、我々女性は、子供達の成長に、その行動や言動が大きく影響していると言う事を意識して、教育書のマニュアルばかりに頭をとらわれず、人として、優しさや、寛容さ、感謝する心がきちんと働いているか、自己チェックをして欲しい。

 子供は親の鏡だ。子供に何か問題が起きていたら、学校でも友達でもない。まず、問題のもとになるものは家庭。母親の考え方、生き方だと思う。

 いつも、笑顔が一杯の子供の母親は、やはり、いい笑顔をしている。

 ぐずってばかりいて、反抗的な子、笑いのない子の母親は、いつもイライラしていて怒ってばかりいる。

 育てたように子は育つ。いい子に育って欲しかったら、まず、母親が豊かな心を持つおとなになる努力をするべきだ。ランチで夫や、舅の悪口を言って時間やお金を使うより、本を読んだり、映画館、コンサートや、美術館に足を運んで欲しい。

 安倍内閣が最重要課題として位置づける、改正教育基本法。

 国がやるべき事はもちろん沢山あるが、私はまずは、家庭が問題だと思う。すっかり壊れてしまった古き良き、日本の家庭生活。家族関係。家族の役割と責任について、もう一度きちんと考える事。また、今や家庭を家族を良くも悪くも仕切る存在となってしまった我々母親達は、その責任を重く捉えて、子供がいい笑顔で、夢を持って生きていけるように道をつける努力をしなければならないと思う。

 そして、それは、決して特別なことではないと思う。

 朝、子供より早く起きて、ご飯を作る。まな板で野菜を刻む音や、漂ってくる味噌汁の香り。なつかしいなぁ。(菓子パンを皿に乗せるだけではだめ!)

 勉強も塾にまかせっきりではなく、できるところまでは自分で教える。(最近はスキーも、泳ぎも何でもスクール。昔は親が教えたよね。)

 めんどうくさがらず、子供の話は、聞く姿勢で聞いてあげる。(意外と何かしながら聞いて入いて、子供が困ったり、悩んだりしていることに気がついていない。)

 年寄りや弱いものを大切にする姿。父親を立てる姿。先生を敬う姿。人に感謝する姿。

 そして、様々な事を学ぶ姿。日々の生活の中で、そんな母親を見ている事が一番の教育だと思う。2007年、ますます社会不安の増幅していく日本において、私達、母親は怠けてはいられない。











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