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辻 正仁の「音(オン)ラインにゅ〜す」<ドノヴァン・フランケンレイター>


 
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| サーフミュージックの人気アーティスト、ドノヴァン・フランケンレイターのセカンド・アルバム「ムーヴ・バイ・ユア・セルフ」 |
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真冬のサーフ・ミュージック。
2月18日、札幌市中央区のジャスマックプラザ「ザナドゥ」で、ドノヴァン・フランケンレイターのライブが行われた。勿論僕も行ってきましたよ。
昨年発売されたセカンド・アルバム「ムーヴ・バイ・ユア・セルフ」が素晴らしい作品だったので、これはライブも観ておかなくてはと思った次第。オールスタンディングの会場には500名近い観客が集まり、ステージ前には音楽に熱中する人達が、後ろのほうでは酒を片手に仲間と騒ぎながら音楽を楽しむという具合。一連の「サーフ・ミュージック」のブームの担い手でもあり、自らプロサーファーとしても活躍するドノヴァンらしく、サーフィン関係者が即売所を設けているなど、真冬の屋内にもかかわらず、ライブの雰囲気も含めまるでサーフィンの大会後のビーチパーティーのような感じだった(行ったことないけど)。
ところで、「サーフ・ミュージック」と聞いて、どんな音楽を想像するだろう?
「ビーチ・ボーイズ」に端を発するカリフォルニア産の軽快なポップス、ノイジーなギターサウンドのパンクロック系のサウンド…。世代によって思い浮かべる音楽は様々だろう。
そして、ドノヴァンを含め最近のサーフ・ミュージックの主流は、俗に「ユル〜イ」などと形容される、アコースティックギターを主体とした、抑え目の歌声でゆったりとリラックスして聞けるサウンドである。
このサウンドの火付け役となったのが、自らもサーフィンをたしなむジャック・ジョンソン、そしてドノヴァン・フランケンレイターだ。
こうしたサウンドが受け入れられるようになった背景には、サーフィンが流行の娯楽やスポーツというよりも、エコロジーやスローライフなどと密接な関係を持ったライフスタイルの一つとして認識されてきたこともあるだろう。そうしたライフスタイルへの共感や憧れが、サーファーが作った音楽の人気に繋がっている。
前述したドノヴァン・フランケンレイターのセカンドアルバムは、そうしたサーフ・ミュージック人気の中、それに甘んじることなくさらに音楽的な充実を図ったものとなっている。アメリカ南部のロックやソウルを取り入れたような、70年代には「レイドバック」と呼ばれたものに近いサウンドが、サーフミュージックの「ユルさ」とマッチした佳作である。昨今のサーフ系が好きな若者にも、往年のロックファンにも喜ばれそうな音楽は、双方の橋渡しさえできるかもしれない。
このアルバムから、70年代のサザンロックに関心を持ったり、「懐かしい音だ」と思ったオジサンたちが、これをキッカケにジャック・ジョンソンのよさを発見したりするかもしれない。
ジャパンツアーの最終日となった札幌公演。セカンドアルバムからの曲を中心としながらも、やはりサーフミュージック好きを裏切らない、和やかムードでステージは進行する。ラストではマイクを持ったドノヴァンが会場内を練り歩き、次々と客たちにマイクを向けて一緒に歌うというサービスぶり。演奏はキレよく、雰囲気は終始ピースフルなライブは、波乗りしているような気持ちよさがあった(乗ったことないけど)。







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■辻 正仁(つじ まさひと)
1966年生まれ。 FM新さっぽろ「海月屋本舗(毎週月曜18時)のパーソナリティ、ミュージックショップ「音楽処」の準スタッフ等々、様々な分野で活動中。 自主制作レーベル「海月屋(くらげや)」主宰。 |



関連サイト

ドノヴァン・フランケンレイター(ユニヴァーサル・ミュージック)
http://www.universal-music.co.jp/u-pop/artist/donavon_frankenreiter/






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