|
辻 正仁の「音(オン)ラインにゅ〜す」<寺田恵子、『音楽処』でインストアライブ>


 
 |



| 「何をやってもかっこいい」寺田恵子のインストアライブ |
|
|
 |
女王見参!
僕がインストアライブの音響などを手伝わせてもらっている、札幌市中央区のCDショップ「音楽処」。週に2〜3本は行っているライブのほとんどはインディーズアーティストで、そこでまだ多くの人には知られていない素晴らしい音楽やアーティストに出会うことが嬉しかったりする。
そして、時おりビックリするような方がインストアライブをしに来てくれることもある。今をトキメク人気者や、僕が学生の頃にヒットを飛ばし、今や大物として後輩たちに影響を与えているようなアーティストだ。
3月21日、そんなビッグアーティストの一人である、女性ハードロックバンド「SHOW-YA」のボーカリスト、寺田恵子のインストアライブが行われた。
80年代の後半に「私は嵐」、「限界LOVER」などの大ヒットを飛ばしたSHOW-YA。ロックバンドとして海外での評価も高く、ハードロック、ヘヴィメタルのみならず、日本の女性バンドが活躍するための草分け的存在であった。個人的には、女性バンドであることをウリにせずに、あくまでも音楽性、実力で勝負しようとしていた硬派な姿勢がかっこ良く、印象に残っている。僕らの世代にとっては、リアルタイムの大物ロッカーだ。
今回は、同日に札幌市中央区のベッシーホールで行われた「HEAVY METAL GIG2007」にソロとしてゲスト出演するために来札したのだが、このインストアライブが急遽実現した。
前日もわざわざ店に挨拶に来てくれた寺田さん。本当はその時点で、ステージのセッティングに関して確認すべきなのだが、アガっちゃって何も聴けなかった。
そして当日。当然、サポートミュージシャンを連れてくるだろうと思っていたら、なんとアコースティックギターを手に、弾き語りで歌うという。ライブでのトークで言っていたが、ボーカル専門だった彼女がギターを始めたのは一時バンドを離れていた時の事らしい。それにしては上手かった。ロックの音がしていた。
僕が知る限り、大きな事を成しえたミュージシャン、長いキャリアを持って充実した活動を続けるアーティストというのは、ほとんどの方がこちらが思うよりも、気さくだったり、謙虚な方だったりする。寺田さんもそうした一人だった。
ステージ前には、長年のファンはもちろん、店の中でのライブであるから、当然彼女の事をよく知らない方も集まっている。
しかしやはり存在感はバツグン。寺田さんが登場すると、ヒットした曲は知っていても彼女の事は知らないであろう女子高生から「かわいい!」という声が思わず漏れる。そうした声にもにこやかに答えながら、往年のヒット曲やローリング・ストーンズ、レッドツェッペリンの曲なども披露。小さな子供を見つけて「森のクマさん」のロックバージョンも飛び出した。
所々で笑いを取りながら、年季の入ったロックボーカルで聴かせるステージ。多分、形はどうであれ彼女がやることは全てロックになるだろうという気がした。
実は、彼女がインストアライブを行うのは、コレが始めてだとか。とてもそんなふうには見えない。この余裕と貫禄は、いつでもロックしてる人だからこそなんだろう。
ライブ後のサイン会では、気軽に記念撮影などにも応じる。何回もくりかえすが、とにかく何をやってもカッコ良かった。人気絶頂の頃にテレビで観てた姿以上に、この小さな店の片隅のステージで歌い、聴いていた一人一人と笑って握手している今の姿のほうがよりカッコ良くなってた。
キャリアの凄さ、ロックのかっこ良さを見せ付けて、女王はにこやかに軽やかに店を後にした。







 |
 |
■辻 正仁(つじ まさひと)
1966年生まれ。 FM新さっぽろ「海月屋本舗(毎週月曜18時)のパーソナリティ、ミュージックショップ「音楽処」の準スタッフ等々、様々な分野で活動中。 自主制作レーベル「海月屋(くらげや)」主宰。 |



関連サイト

SHOW-YA 公式サイト
http://www.show-ya.jp/






このページのTOPへ




|
| ■ |
当サイトは、リンクフリーです。バナーが必要な方は下のバナーをお使いください |
|