「あなたは自分の子供が好きですか?」
06月07日(木) 10時55分
徳永エリ
こんにちは!
6月になりました。先週、雨で中止になった小学校の運動会も大変に気持ちの良いお天気の中、無事行われ、子ども達の元気な声と応援する家族の声が楽しく響いていました!
私も、久しぶりにお休みだったので、我が家の老犬マロを連れて散歩がてら、息子の卒業した小学校の運動会を見に行ったんですが、騎馬戦、リレーはやっぱり盛り上がるし、一生懸命な子ども達の姿を見ると胸が一杯になって、感動の涙が出ました!
うちの息子は運動オンチだったので、6年間運動会ではいいところなかったですけれど、リレー選手に子どもが選ばれて、活躍する姿をみている親御さん達は、誇らしいんでしょうね〜。
そして、お昼にはお弁当。青空の下、敷物を広げて、キャンプセットのテーブルとイスを用意して、おばあちゃんや、お母さんの作ったお弁当を家族みんなで食べる。みんな笑顔で一杯です。
でも、最近はお弁当を食べずに、午後の競技開始時間まで家に帰ってお昼を食べる子どもが結構いるそうです。お父さんや、お母さんが仕事で運動会に行けない家庭や、おじいちゃん、おばあちゃんに運動会に来てもらえない母子家庭。そして、お母さんがお弁当を作らない、作れない家庭。ひどい場合は、お母さんが朝起きられなくて、運動会を見にも来ないとか。
仕事はしかたがないにしても、楽しい、嬉しい想い出を、自分の都合で子どもから奪ってはいけないと思う。
さて、今回のモノ申すは、まずこんな質問をしたい。
あなたは、「自分の子どもをかわいいと思いますか?」「大切な宝物だと思いますか?」
私は、今は、大きな声でハイ!と言えます。でも、息子を産んでからの15年の間には産まなきゃ良かったと思ったこともあったし、無性に腹がたったり、不条理に手をあげたこともあった。かわいいと思えなくなった時期もあった。
今思うと、すべて自分の都合。自分のストレスを自分の分身である息子に、甘えと言う形でぶつけていたんだと思う。
私は母子家庭になって、仕事と子育ての両立は経済的にも、精神的にも、体力的にも大変だった。疲れ果てて、あぁ、この子が居なかったら、恋愛も再婚もできるのに、楽になれるのにと思ったこともあるし、シックハウスで、ぜんそく発作がひどかったときなど、看病で夜も眠れず、心配が腹立ちになって、憎しみに変わった瞬間もあった。ストレスからチックになった時も同じだった。
一生懸命、トイレトレーニングをしたり、字を教えたり、他にもいろいろ、なかなか覚えてくれなくて、いらいらして、ひどいことを言ったり、叩いた事もあった。
でも、ベットのなかで息子を抱きしめながら、寝顔を見ているといとおしくて、ダメな自分を反省し、ごめんねとつぶやく、そんな繰り返しだった。
そのうち、息子は心も身体も丈夫な子になり、私も、一人で息子を育てる事に慣れ、色んな意味で余裕が出てくると、イライラすることもなくなった。
ここ数年の我が家は、平和で、息子とは会話と笑いが絶えない。
高校に入ってから、一時、親批判が始まり、生意気な事ばかり言っていたが、最近はそれもなくなり、いい感じで過ごしている。何よりも息子が大事かなぁ、今は。
子育ては、自分との戦い。自分のだめなところを沢山見せつけられる。子どもから色々な事を教えられ、親になっていくのだ。
とまどい、悩み、もしかすると愛情を感じられなくなる瞬間もあるかもしれない。しかし、それでも子どもと真剣に向き合い続けていくと、いつのまにか、母になっていて、子どもとの深い絆ができているのだ。母性も初めからあるものではなくて、育っていくものだと思う。
今、子どもをかわいいと思えない母親たちよ。あせらず、あきらめず、愛をもって、戦って欲しい。必ず思いは伝わる、努力が報われる日が来るから。愛情を注いだ分だけ、子どもは、まぶしく成長しますから。
ここ数年、母親が子どもを殺す、虐待するという事件が後を断たない。
先日、仕事で児童養護施設に行った時も、一、二歳のかわいい、小さな子ども達が、親の虐待から避難して来ているという。確かに手はかかる時期かもしれないけれど、こんなにちっちゃくって、かわいい子どもが避難しなければ、生命の危険に関わるような虐待を受けているなんてあまりにも悲しい。
産まなければ良かった、子どもが嫌い、かわいいと思えない、ストレスを感じる、そんな事は子育て経験のある人だったら一時的にはみんな持ったことのある感情だろう。
でも、何年もの間、ずーっと、毎日そう感じているんだとしたら、それは子どもの問題ではなく、お母さん自身の問題だ。
じゃあ、なぜ、お母さんがそうなってしまうのか。それは、自分が愛情を誰からも受けていないと感じているから、自分自身が嫌いだから、生きている事すら辛いから。子どもに愛情を注ぐどころではないのだ。
こうなると、母親と、子どもの間で解決できる状況ではない。
頑張ろうとすればするほど、負のスパイラルにはまり、しつけの範囲から虐待へとエスカレートし、ますます激しくなり、重い虐待では、骨が折れたり、頭の中に出血を起こしたり、死に至る場合だってあるのだ。
もし、あなたが子どもをかわいいとどうしても思えなかったら、身内や友人にはそんな自分の心を知られたくない、言ったらどう思われるだろうという不安もあるでしょうから、私は、地域の保健センターの保健婦さんや、助産婦さんに相談したらいいと思う。電話でいいから。そして、その人の話に納得がいかなかったら、あきらめずに、ちゃんと話を受け止めてくれる人に出逢うまで、何軒でも電話したり、訪ねてみて欲しい。
無理をしたり、自分自身で解決しようと苦しまない事。決してあなたが特別なわけではないのですから。
核家族化が進んで、夫も仕事が忙しく、お母さんは家庭の中で、何でも自分で考えて、行動しなければならない。近所付きあいもなくなり、大人になってからの友人を作りにくい。
社会から、孤立して、誰からも援助も、温かい言葉も、同調も得られない。
子どもの頃から親に、人に負けるな、勉強をしていい学校に入って、いい会社に勤め、条件のいい結婚をしなさいと、常に条件付きの幸せを教えられてきた。親子関係だって、親の求める条件を実現できた子がいい子だった。親子関係は条件つきの愛。
無償の愛の大切さを教えられず、家族の温かさを経験しないまま、親になってしまった。
いざ親になると、どう子どもと向き合ったらいいのかわからない。自分の親と同じように子どもに期待し、要求し、しかし、思うようにいかない。大人になり、自分の親から開放され、したいこともたくさんあるのに、子どもいては思いどおりにならない。苛立ち、ストレスになる。
さらに、そんなことで苛立っている、いい親になれない自分が許せない。自分をいい親にしてくれない子どもが許せない。こうした、ストレスの集積が虐待のきっかけを作るのだ。
児童虐待事件は、限られた親の問題ではない。いつ、事件になってもおかしくない、危うい生活をしている親子はそこら中に居るだろう。
そのことに、社会全体が気付いて、ひとごとではなく、自分に何ができるだろうと考え、人にやさしい社会を作っていかなければならない。
P.S
子育て経験のある、仲間たちで「心を込めてよもやま話をする会」を立ち上げる事になりました。子育てに限らず、何でも遠慮なく話して、人の体験談やアドバイスから自分で答えを見つけていこうという会です。一回目は7月14日(土曜日)。
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