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中華料理で引っ張りだこ 道がナマコ50万匹を種苗放流 


06月13日(水) 18時55分
文:寺崎 写真:寺崎



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記者会見で今年度予算案に「ナマコ資源増大推進事業費」の計上を発表した高橋はるみ知事
 人口受精で100万匹の稚ナマコを生育。

 高橋はるみ知事は13日午後4時から道庁で定例記者会見を行い、2007年度予算案に「ナマコ資源増大推進事業費」を盛り込んだことを発表した。知事は会見で「ナマコはいま、中国圏を中心に極めて高く売れるもの。これを戦略的に拡大していく」と語った。 

 干しナマコ、干しアワビ、フカヒレ、魚の浮き袋。この4つを中国では「四大乾貨」と呼び、中華料理の高級食材として人気を博している。

 ナマコは江戸時代後期、長崎から中国に輸出され、外貨の獲得に貢献してきた。

 ナマコは他国にも生息するが、体表の突起した疣足(いぼあし)が鋭利な北海道産は最高級品とされ、中国や台湾では高値で取り引きされている。

 そのため、北海道産ナマコの漁獲量は年々増加、価格も上昇しており、密漁も増えている。

 日本のナマコの輸出量は、2002年の90トンから06年には126トンに増加、輸出金額も02年の17億円から06年は126億円と大幅に増加した。

 北海道の漁獲量は02年の1,483トン、05年は2,478トンで、06年は2,600トンとなる見込み。1キログラム当たりの価格は02年が720円だったが、05年は1,771円、06年は2,500円になる見通し。道内でナマコの漁獲を認められているのは65漁協。昨年度の漁獲高の上位は稚内漁協が378トン、鹿部漁協129トン、北るもい漁協が120トン。

 道はナマコ栽培漁業を推進するため、放流技術開発を進め、資源の増大を図る目的で、約2,200万円の予算を投じる。目玉はナマコ100万匹の成育と放流。放流地は未定だが、ナマコが生息し、追跡調査が可能な地域を道が8月までに選定する。

 放流事業は、道が種苗生産を委託する北海道栽培漁業振興公社(渡島管内鹿部町)が実施する。8月に放流予定地のナマコの卵を採取、人口受精を行い、100万匹の稚ナマコを誕生させる。体長5ミリメートルに生育する12月まで公社が飼育する。

 続いて、放流予定地周辺の市町村や漁協に稚ナマコを移送し、体長15ミリメートルになる来年夏まで育てて、放流する。道の水産振興課が「ナマコの育成は半分生き残れば成功。失敗した場合は2割から3割になってしまう」と説明するように、育成期間中に半分の稚ナマコは死亡するため、放流は約50万匹になる見込み。

 水産試験場は放流後の3年8カ月間、ナマコの生息密度や数量、残留率、分布状況などを潜水などによって調査する。

 これまで道内では、数万匹レベルの放流は数回行ったが、今回のような大規模な放流は初めて。

 放流されたナマコが獲られるのは、11年から12年となり、主に中国で消費される予定。










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