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SNSで党推薦市長候補らをなで斬り、自民党市議・勝木勇人の“ご乱心”


06月21日(木) 11時50分
文:糸田 写真:糸田



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勝木勇人市議
 「自民党はいよいよ清治正人氏で戦うことになりそう。負けるとわかっている勝負を一生懸命やるのは辛い」

 自民党関係者は「本当に困ったもんだ」と呆れ果てながらも、こう続けた。

 「自民党の長老市議4人が勝木勇人に厳重注意をした。勝木は(当時、自由民主党札幌市支部連合会の)政務調査会長であり、決してやってはならないことだ。札幌市長選の最中だった3月25日、西区の地下鉄駅前で街頭演説した上田文雄には、“自民党の勝木勇人議員は、清治真人さんのことを批判してますよ”という類いのことまで暴露された」

 勝木勇人(48)は、今年4月の札幌市議選に西区から出馬し、4期目の当選を果たした。今月2日までは自由民主党札幌市支部連合会(以下、自民党札連)の政務調査会長の要職にもあった。

 その勝木は一体、何をしでかしたのか。

 大胆不敵にも「mixi」(ミクシィ)の自身の日記の中で、自民党関係者をなで斬りにしたのである。

 ミクシィは、インターネット上に自身のプロフィールや日記(ブログ)を載せ、同じ趣味や嗜好の人とのコミュニケーションの場を提供するソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)。SNSとしては国内最大級のシェアを誇っている。

 ミクシィの勝木のプロフィールには、堂々と実名で職業・札幌市議会議員と掲載してある。日記に記載された問題部分は昨年10月29日から今年の1月31までのもので、自民党推薦候補の清治真人が札幌市長選への立起を決断した時期とも重なる。

 ミクシィに記載した勝木の日記内容は、自民党に知られることとなり、勝木は冒頭のように“お灸”を据えられた。

 以下、勝木の日記を抜粋する。

 11月26日の“市長選”と題した日記に「自民党はいよいよ清治正人氏(※)で戦うことになりそう。負けるとわかっている勝負を一生懸命やるのは辛い」と記載。さらに「(現職の上田文雄が市長に当選すると)市民のための政治は行われないだろう。だれか、上田さんの背中を階段の上から蹴っ飛ばしてくれないかなあ…」とバッサリ。

 11月28日に行われた清治の“1,000人ミーティング”を聞いた時の感想は「清治さんは、演説というのができないのでしょう。それでパネリストという形にしたんだと思います」「しゃべりにメリハリやインパクトがなく、だらだらと何事かを説明しているだけの話でした」「私としては、好き嫌いは言ってられないので清治さんで戦うしかありません」と書いた。

 清治の擁立に関連した札連批判も辛辣だ。「商工会議所がやけに前に出てきた」とし、「この動きに乗っかってヒョロヒョロ踊る議員もいる。自民党札幌支部連合会の頭になっている参議院議員である。来年には、参議院議員もあることから、自分の資金集めのことで頭がいっぱいになり、財界の言うことならなんでも聞きます、という姿勢になっているのかもしれないが、人格識見のあさましさが鼻について、頭痛がする」と批判した。当時の札連会長は、7月に行われる参院選の公認候補者である参議の伊達忠一だった。 

 今年1月の日記には不敵にも「清治さんが立候補を嫌がっていたときには、だれも出ないなら自分が出よう、と思っていました。諸事情から見て、私のような人間しかやれないだろうと思っていました」と記した。さらに自身が考案した市長候補に適した人物の条件を10項目列挙した上で「私は、最後の8番〜10番(8.公明党の支持も得られる。9.人格、識見、学歴がしっかりしていて、話が上手で、面白い。10.財界からの支持を集められる)でひっかかりますが、頑張れば、そのぶんくらいはなんとかなったかもしれません」「ちなみに、清治さんは1番〜9番までは、どの条件も満たしていません」「市長になれば、それなりの手腕を発揮できるはずです。が、選挙向きではありません」と指摘。

 市議会議員に関しても「市議会議員は身体、とくに内臓が丈夫で、目先の利に敏感ならばけっこうだれでもやれるみたい。正直言って、けっこうひどいのが議員をやっている。自己虫を絵に描いたような、バカ丸出しに近い某白石区のB議員なんぞも、たぶん、また当選するだろう」なども記してある。ここで登場するBは、白石区選出の自民党市議・馬場泰年を指していると思われる。

 そのほか、“マッキー代議士”という人物については「あの人は、中身も度胸もない愚かなインチキ議員でしたわ。東大を出て外国の弁護士資格まで取得してるんですから、もうちょっと何かあると思ったんですけどね」「マッキー代議士のピーヒャラ節に胸くそが悪くなった」と書かれている。このくだりは代議士の町村信孝を批判したものと考えるのが自然だろう。

 日記の内容に関して勝木に取材を申し込んだところ「いまさらそんな事をほじくり返して誰が得するのか。日記は2月に消した。書くなら勝手に書けばいい」と取材を拒否されたが、清治の立候補については「反対だったから書いた。候補になってからはきちんと応援した」と話した。

 4月17日、勝木の所属する札幌市議会自民党会派は、会派の会長を投票で決めた。会長に選出されたのは、真っ先に会長候補に手を挙げた勝木だった。この時、すでに勝木は“日記事件”が一部の市議に知られていたにもかかわず、名乗りを上げており、その厚顔ぶりは特筆すべきものだ。

 勝木の日記の中には、正鵠を得ている記述もないではないが、日記を消したからといって、“無罪放免”となるものではあるまい。会派内では会長を射止めた勝木に対する不満がくすぶっており、その求心力は日に日に失われていくに違いない。(文中敬称略)

(※)日記では清治真人の氏名を清治正人と記述している。










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