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札幌在住・田中宏明さんが漫画を制作、モデルは水頭症のわが子を救った熱血先生


07月14日(土) 10時20分
文:東  



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「義男の空」のひとコマ
 「生後1カ月の2男は寝てばかりいて、生命力が乏しく感じた」

 札幌市北区でデザイン制作会社「エアーダイブ」を営む田中宏明(34)は、昨年の7月から漫画の制作を始めた。

 田中は子どもの頃から絵が好きで、初めて書いた漫画が「ちばてつや賞」一般部門の準大賞に輝いた。プロを考えたが、リスクが高く挫折した。

 その田中は昨年起業し、漫画の好きな女性2人を社員に雇用した。漫画を制作することが理由で、現在は3人で描いている。

 再び、田中が漫画に取り組むこととなった発端は、2男の病気だった。現在、幼稚園に通う2男(4)は、生後1カ月の時、水頭症と診断された。

 田中が当時を回想する。

 「息子は1カ月健診の際、『問題ない』と言われた。しかし、生まれた時から頭位が小さく、頭蓋骨は間に指が入るほど広がっていた。寝てばかりいて、生命力が乏しく感じた」

 1カ月健診の直後、札幌の総合病院に2男を連れて行った田中は、医師から脳脊髄液が脳室に過剰にたまる水頭症と診断された。脳外科の担当医からは、1週間の検査をした後、頭蓋骨に穴を開け、管で髄液を出すシャント手術をすると告げられた。

 息子の頭に水がたまる状態を見て1週間も待っていられないと心配した田中は、「1週間も待ってられるんですか」と医師に聞いた。

 医師は「月単位ではなく、1、2週間ならば、病状に差はないでしょう」と答えた。

 この人は本当にプロの医者なのか、と不信感を募らせた田中は「先生、この手術をしたことあるんですか」と問い詰めた。

 「ないと言ったら、何だって言うんですか」との医師の返答に、田中はとても息子の命を預けられないと考え、「先生のほかにもっと専門にやっている人はいないのですか」と迫った。

 医師からは「明日から入院してください」と言われたが、帰宅後、必死に知人に電話を掛けまくった。

 その結果、妻の友人から「高橋先生に診てもらった水頭症の子どもで、元気に小学校に通っている子どもが2人いる」という話を聞いた。

 将来、息子は話すことができるのか、歩くことはできるのか、と悩みぬいていた田中は、この話を聞いて可能性を感じた。

 高橋先生とは、小樽にある北海道立小児総合保健センターで小児脳神経外科医長を務めていた高橋義男(現・とまこまい脳神経外科小児脳神経外科部長)のことだった。

 高橋から内視鏡の手術を受けた2男は、4歳になった現在も元気に過ごしており、検査の結果、運動能力、知能ともに問題なく育っているという。

 その高橋医師の生き様を漫画で描くことを決めた田中は、その理由をこう説明する。

 「息子の介護をしなければならないと考えていたことからすると、自分の体はひとつ空いたと思った。これからはもっと体を動かせる、人のために体を使いたいと考えた。なぜ、高橋先生は人のために生きるか、一層知りたくなった。漫画は自費出版で売っていけないか、と考えたが、一般の人にも読んでほしいと欲が出てきた」

 漫画のタイトルは「義男の空」。下記サイトで予約を受け付け、年末に第1巻(7話構成)を販売する予定。以後は年に2巻刊行し、6巻で完結する計画。(文中敬称略)







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http://www.air-dive.com/main.html






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