街頭署名でモノ申す
08月10日(金) 15時35分
徳永エリ
こんにちは!
今年の夏も、7月20日から大通り公園のビアガーデンが始まりました。比較的お天気も良く湿度が高いので、ビールを飲みたくなるのでしょう。週末ともなると座るところもない位で、ジョッキを持って、芝生の上につまみを並べて盛り上がっている人たちもたくさんいます。
そして、驚くのは昼間のビアガーデン。平日の真昼間だと言うのに、飲んでいる人が結構います。よーくその人たちを見てみると、ほとんどが高齢者。
デパートの地下で買ったおかずやら、自分で作った漬物やら広げて、飲んでいます。
公園を歩いていると、千鳥足のおじいちゃんや、酔って、ものすごーくテンションの高いおばあちゃんに、出くわします。
老人クラブや、サークルの仲間なのか、数人のグループだったり、家にいても寂しいからなのか、居場所がないのか、一人で黙々と飲んでいる人もいます。
楽しく飲むのは心の健康にとてもいいことだと思いますが、寂しさや悲しさからお酒に溺れてはいけません。
先日の夜、息子と外食をした帰りに家の近くを歩いていると、5メートルほど前に私の母くらいの年齢の女性が、右へフラフラ、左へフラフラ、今にも転びそうな感じで歩いていました。
かなり酔っている様子。放ってはおけなかったので、しばらく見ているとズテーンと顔から転びました。持っていたバッグの中から色々なものが飛び出し、起き上がれない様子だったので「大丈夫ですか?」と駆け寄ると、「ほっといて、人にこんなんされるの嫌いやから」と関西弁で。でもさすがに、顔に血はにじんでいるし、外れたメガネは壊れてしまっているし、バッグから出たお財布からはお金も飛び散っているし、ちょっときつい口調で「お母さん、こんな暗いところで、一人で何かあったら大変だから、放っとけないよ」と言って、息子と一つ、一つ確認しながらバッグの中に、散らばってしまったものを入れて。家を聞くと偶然にも、自宅のマンションの向かいだったので両脇を抱えて送っていきました。
おそらく目が覚めて腫れた自分の顔を見てびっくりするんでしょうね。
そして、私達に逢った事も、どうやって帰って来たかもわからないんだろうな。
私達だったから良かったものの、悪人と遭遇していたら、お財布やら、バッグやら盗まれてなくなっていたかも。車にひかれていたかもしれないし。
若い時と違って、調子よく飲んでいても、急にガクンと酔いがまわる事もあるし、転んだらケガもしやすいだろうし、大事に至る事になりますから、本当に気を付けましょう。
さて、今日のモノ申すは、先日街頭署名をお願いした時の事。
BNNの記事にも取り上げられていますが、7月22日の日曜日、三越前で、がん患者と家族の会「フォーエバー」が北海道独自の「がん対策条例」の制定を求める署名を、がん患者さんや、家族、友人10名ほどで手分けして、街行く方々にお願いしました。
まさに今、がんと闘っている真っ最中の、代表の金子明美さんもご主人と共に、伊達から駆けつけ街頭に立ちました。
金子さんは、がんが見つかってから、治療の為に看護師の仕事も辞めなければならず、がん保険に入っていたのにたまたま切り替えをし、受給できるように手続きが整うまでの数カ月の間にがんが見つかったため、がん保険から治療費を受け取る事ができませんでした。高校生と4歳の二人のお子さんも抱え、入院や通院の利便性を考えた結果、ご主人も職場を変えざるを得なくなり、そのことでご主人の収入も減り、月に10万、20万という治療費の負担が金子さん家族に大きな負担となってのしかかっています。
行政の援助を求めて、辛い身体をおして何度も役所に通い、生活の現状を訴え、何か手立てはないものかと掛け合ってきましたが、該当する援助はなし。結果的には病院の窓口で障害年金を受給できるかもしれないとアドバイスを受け、様々な書類を大変な思いをして作成して、提出。受給までに七カ月を要し、やっと年間60万円を受けられることになったのです。金子さんにはご主人もいらっしゃるし、病人と言っても若さと不屈の精神があったから、受給まで漕ぎ着ける事ができましたが、多くの人は絶望し諦めてしまうでしょう。
金子さんは命をかけて、経済的援助も含め、今後北海道で安心して治療が受けられるような「がん対策条例」の迅速な制定を知事へ、道議会へ求める活動をしています。
三人に一人は「がん」が原因でなくなっており、今後国民の二人に一人はがんに罹患する傾向にある現在、決して人事ではありません。
家庭経済の格差、所得格差が拡大していく中、生活の苦しい家庭は保険料が払えない。民間のがん保険に入れない人たちは沢山いる。国民健康保険だって、北海道の収納率は極めて低い。実際に、保険に入っていないので、治療費が払えないからと、病気になっても病院に行かず、倒れて運びこまれた時には、病状がかなり進んでしまっているというケースはここ数年、少なくないと言う。また、治療途中で治療費、入院費を払わずに姿を消す人もいるそうで、病院でも経営上の大きな問題になっているそうだ。
病状によっては膨大な治療費がかかる「がん」という病気。家族の為に、自分自身の為にもいざという時のことを考えて、患者や患者さんの家族の声を反映させた北海道独自の「がん対策条例」が早急に制定されなければならない。
しかし、21日の署名活動は私と「のりゆきのトークDE北海道」の石井雅子リポーターもお手伝いをさせて頂いたのだが、道民の関心は薄い。がんの検診受診率が低い事にも見られるようにがんに対する問題意識の低さは深刻だと金子さんも懸念する。
「北海道独自のがん対策条例を求める署名をお願いいたしま〜す!」と声をかけても、関心を示す人は、自分ががん経験者だったり、家族にがん患者のいる方たちです。
快く署名をしてくださり、頑張ってくださいと声をかけてくれます。
しかし、いわゆるがん年齢と言われる、年齢の高い方たちほど無関心。「こんな事やったって無駄でしょ。私が署名して何の影響があるの」と言われたり、無視されたり。
署名活動は私にとって初めての経験でしたが、国や地方行政を動かすための何千、何万という署名を集める事がいかに大変な事なのかとてもよくわかりました。
悲しくなるほど、冷たいと感じる場面もありました。
選挙の前ということもあり、大通周辺は参院選の候補者が徒歩で、自転車で、私達の署名活動のところにもやってきました。大勢の新聞記者やテレビカメラを引き連れて、O氏はパフォーマンスのごとく「署名するよ〜。」と、何の説明も聞かず、チラシも見ず署名していきました。金子さんに話くらい聞いてほしかったなぁ。問題意識を持っている道民と直接対話する絶好のチャンスじゃないですか。
D氏も現れましたが全くの無視。さらに私達が署名活動している横にJ党の人たちが沢山いたので、「あのー選挙運動をしている時は署名してはいけないんでしょうか?」と聞くと「そんなことないわよ。あなた嫌な聞き方するわね。署名してくださいって来ればするわよ。来ないからしないんじゃないの!!」と言われました。
なんだかねぇー。
でも、嬉しい発見もありました。
世の中のこと、人の事なんて何にも考えてないだろうなという見た目の若者達が(偏見でゴメンね)声をかけると、真剣に話を聞いてくれて「えーっ。がんて、若くてもなるんだ。二人に一人がなるの。大変だね」と署名を快くしてくれたり、自転車で通り過ぎた若者が戻ってきて「僕にも署名させてください」と言ってくれたり、人間の心や、問題意識の持ち方にも格差は広がっているなと感じました。
子供たちに話してあげてください。
確かに、あやしい募金活動や、署名活動もありますが、とても大切な活動や情報もあるのです。それが何なのか、まずは耳を傾ける。受け取ったチラシはとりあえず目を通してみる。
世の中でどんな事が起きているのか、知ることは大切な事です。知った上で自分がどう関わっていくか、何ができるのか、考える力を養いましょう。
親の考え方や姿勢は必ず子に映ります。私達ももっと世の中で起きている事に対して積極的に目を向けなければならないですね。
金子さんたちの活動の詳細は、患者と家族の会「フォーエバー」のホームページか、金子明美さんのホームページでごらんになって下さい。
また、BNNの記事には7月21日の模様が掲載されていますのでごらんになってください。
P.S 「心を込めてよもやま話をする会」のブログを開設しました。次回からの予定や、主催メンバー、参加者からの書き込み、ハッピーになる情報もありますので是非見てください。
■読者の皆さん、ご感想、ご意見がありましたら、メールでwebmaster@bnn-s.comまでお送りください。返信はできませんが、必ず拝見します!
関連サイト
フォーエバー
http://www.geocities.jp/mama37papa41/
心を込めてよもやま話をする会
http://yomo8ma874.exblog.jp/
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