子供が一番の被害者!モンスターペアレント
09月10日(月) 17時20分
徳永エリ
お元気ですか?
私の周りは夏の疲れが出たのか、風邪をひいて声を枯らしている人、咳をしている人がけっこういます。喉にくる風邪なのでしょうか。私も昨日あたりから喉が痛く、商売柄喉は大切ですのでうがいしたり、薬を使ったり悪化しないようにケア−しています。
9月1日、北専ギャラリーアイボリ−にて、二回目の心を込めてよもやま話をする会「女のしゃべり場」を行いました。今回も30人以上の方々が集まってくださり、心理学を勉強していて施設の子供達にボランティアで勉強を教えたりしているという、20歳の大学生から、夫と死に別れ、親の介護をしながら、なかなか結婚しない息子の面倒を見ている、そして生活の為に仕事も頑張っているという60代のお母さんなど、広い世代、いろいろな経験や生活環境の方々がいらしてくれました。
今回のテーマは自分探し…もっと自分を好きになろうということで、自分で自分の好きなところを二つあげてもらって、どうして?というところから話を進めていきました。そして、承認のワークという、初めて逢った人たちがお互いにどんなところにプラスのイメージを持ったかを話していきます。
自分があまり好きじゃなかったり、自信がなかったりする人が、人は自分にどんな印象を持つのかを知ることによって、驚いたり、恥ずかしかったり、嬉しかったり、反発する感情も湧くかもしれません。でも、「しばらく、誰にも褒めてもらった事がなかったから嬉しい」と涙ぐむ方もいれば、褒められる事の気持ち良さと、やる気が沸いてくる感覚を体験し、家に帰って夫や子供達をもっと褒めてあげようと楽しそうに帰って行かれた方もいました。
次回は10月6日(土曜日)です。テーマは女性神話・女はどこまでがまんするの?です。妻なのだから、母親なのだから、嫁なのだからこうしなければならない、我慢しなければならない、諦めなければならない、そんな思いや周りからの圧力、無理解に苦しんでいる女性達がどうしたらいいか考えます。是非、ご参加ください。
さて、今回のもの申すは「モンスターペアレント」。皆さんはこの名称を聞いたことがありますか?
もともとは、学校や教師に対して理不尽なクレームをつけてくる親に対して、先生達が「誰々の親はモンスターだ。またモンスターか?」とこそこそ話していたところからネーミングされたそうだ。
子供が石を投げて、学校のガラス窓を割ってしまった。先生がその子の親に報告すると「うちの子が悪いって言うんですか?目の前に投げやすい石があったら投げてみたくなるのが子供でしょう。石を放置しておく学校が悪いんじゃないですか!!」
給食のお箸の持ち方をおうちでご飯を食べる時に練習して、正しく使えるようになりましょうと指導すると、「箸の持ち方は学校で先生がきちんと指導してください。家事や、パートで忙しくて箸の持ち方なんかを食事の時に教えている時間なんてあるわけないじゃないですか!!」
運動会のリレーの選手に自分の子が選ばれなかったお母さん、「地方からおじいちゃんや、おばあちゃんが応援に来るんですよ。孫の晴れ姿を見るのが楽しみでわざわざ来るのにリレーの選手に選ばれなかったなんて言えない。なんとかリレーの選手にしてもらえませんか?」
担任に無理だと言われ、教頭や校長にまで頼みに行き、結果リレーの選手がだめだとわかったそのお母さんは、病気を理由に運動会当日、子供を休ませ不参加だったとか。
三者面談に行くためにパートを休まなければならなかったんだから、その分のお金を学校で保証しろ。
病気で休んだ分の給食費返せ。運動会が中止になった、無駄になったお弁当の材料費を学校が負担しろ。
さらに、信じられない事に「先生、遠足の日は朝から私、パートなんです。お弁当作る時間ないんだけど・・。先生もお弁当作るんでしょうから、うちの子の分も作ってくれませんか?」なんて、平気で言ってくるそうです。「OOちゃんだけ特別というわけにいきませんし、万が一作ったお弁当で体調を悪くしたら問題ですのでそれはできませんと言うと「あなたねぇ、うちの子だけお弁当がなくてかわいそうだと思わないの!ひどい教師ね。わかったわ。うちの子は、遠足に行かせなければいいのね!!」
呆れてしまいますよね。私達が子供の頃は学校に、先生にもの申すなんてことは恐れ多くてできなかった。なのに今は、気に食わないことがあるとすぐ文句を言う。若い、特に新任の教師などには、まるで自分が支配者であるかのごとく、無理難題を言ってくる親がいるそうだ。しかも日中、学校に電話をするだけではなく、教師の自宅にまで昼夜問わず電話を何回も入れ、それによってノイローゼのようになってしまう教師も少なくないというのだ。
言っていることがあまりにも常識からずれていてまともに話ができないのである。何か言うと、教育委員会に言ってやるとか、訴えてやるとか。モンスター、怪物は何をするか、何を言うかわからないので恐ろしい。教師にとって脅威なのである。しかも、これが母親だけではなく、父親まで出てくる家庭もあり、これをダブルモンスターと言い、学校や教師にとって更なる脅威なのである。
ここ数年、いじめが原因で自殺する子供達が続出し、いじめの問題が大きな社会問題となり、いじめの事実を学校が隠蔽していた事や、全く気が付かずにいたこと、あるいは教師自身がいじめに荷担していたなどという事が明らかになり、学校に対する信頼感や聖職と言われた教師の存在が大きく変わってしまった。
学校なんて信用できない、教師なんて何も出来ない、学校は見上げるものではなく、見下げるもの、極端に言うと社会的にはそんな風潮になってしまった。だから、弱いものいじめじゃないけれど、例え理不尽だとわかっていても学校は何を言ってもいいところになってしまったのだ。モンスターたちの中ではもしかすると学校や教師はストレス解消の捌け口の一つになっているのかもしれない。
もともと、こういう親は学校ごとに何人かはいたが、ここ数年で急激に質が悪くなり、数が増えたという。新たな社会問題となりそうだ。この影響か、教師になりたいと希望する人たちがどんどん減っているそうだ。その結果、教師の質も低下していく。また、損害賠償や慰謝料を請求するなんて親もいるので東京では、教師の3人に1人が訴えられた時の事を考えて、訴訟費用保険に入っているという。
理不尽な親とは徹底的に戦い、世論や法律も巻き込んでどちらが正しいか白黒付けた方がいいと私は思うが、学校の校長や教頭は教育委員会との連携を重視したり、自分の保身の為にあまり揉め事を起こしたくないということで、学校内でモンスターからクレームをつけられた教師が出るところに出るというのはなかなか難しい。
しかも、学校選択制などが導入された結果、学校にとって親や生徒は消費者、お客様。自分たちの学校を選んでもらうためには多少の事は目をつぶる、我慢する。そんな中でますますモンスターたちは言いたい放題、やりたい放題となっていくのだ。
そんな親や教師を見て、子供達の心は、感性はどうなってしまうのだろう。
運動会の徒競走のためタイムを事前に計って、同じぐらいのタイムの子が一緒に走り大きく差がでないようにしているのはなぜか?学習発表会で主役が5人も6人もいるのはどうしてなのか。子供達はそういうものだと思っている、何の疑問にも感じていないらしいが、おかしいでしょう。
「徒競走でいつもビリのうちの子がいじめられたらどうするんですか?」「なんでうちの子が木の役で、あの子が主役のお姫様なんですか。納得いきません」という親御さんたちの声を仕方なく学校が聞き入れた結果が、学校では今や当たり前の事になっているんです。
これからも、クレームによっておかしな事が起き、非常識が常識であるかのようになっていく世の中を考えるとぞっとします。
常識感覚を持った親達が連携して、教師であれ、親であれ間違っている者、おかしな者に対して、ひと事と思わず声をあげていかなければならない、そうしなければゆっくりと、確実にそのしわ寄せが子供達に迫ってくる。一番の被害者は子供たちなのだ。
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