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「石屋製菓」賞味期限改ざん 石水勲前社長が胸中を吐露 前編


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10月02日(火) 17時30分
文:東 写真:東 |
 
「白い恋人」は繁忙期に作りだめし、出荷時に賞味期限を設定。
ミートホープが犯した数々の悪行に対する批判が覚めやらぬ中、8月中旬、同じく北海道の優良企業「石屋製菓」で商品の賞味期限改ざんが発覚した。
チョコレートをクッキーで挟んだ石屋製菓の「白い恋人」は、北海道銘菓として人気を博し、年間2億枚を売る同社の主力商品。
創業者である父の石水幸安氏から社長を引き継いだ石水勲氏(63)は、「白い恋人」を北海道限定で発売、ブランドイメージを確立し、北海道を代表する土産に育て上げた。
2代目社長の石水氏は、コンサドーレ札幌の誕生で中心的な役割を果たし、同社も主力スポンサーとしてチームを支えてきた。石水氏は札幌商工会議所副会頭、コンサドーレ札幌を運営する北海道フットボールクラブ非常勤取締役など数多くの公職に就き、サマータイムを推進した経済人としても知られている。
ところが8月14日、周知のように石屋製菓で「白い恋人」の賞味期限改ざんなど不祥事が発覚した。同社が行った賞味期限の延長は「白い恋人」にとどまらず、ほかの商品でもなされていたことが明らかとなり、全商品を回収するなど、重大局面を迎えた。
北洋銀行の高向巌会長は、8月16日に石水氏と面会、石屋製菓に対する緊急融資の実行を決めた。翌日会見した石水社長は、引責辞任を表明。
石屋製菓は取締役5人中、4人が創業者一族であったことから、同族経営の弊害も指摘された。北洋銀行の島田俊平常務が新社長に就任した23日、石水氏の長男・創(はじめ)氏を除く一族3人と賞味期限改ざんを主導した伊藤道行取締役統括部長も退任した。
9月25日、島田社長は道と札幌市保健所を訪れ、再発防止策を盛り込んだ改善報告書を提出、10月下旬の操業再開を目指している。
一連の不祥事で社長を引責辞任した石水氏に胸中を聞いた。以下、石水氏との一問一答。
ーー社長退任後、どのような生活を送られているのか。
石水 定年退職したようなものだ。
ーー社長退任後、石屋製菓には行かれてないようだが…。
石水 石屋製菓には行かないようにしているというか、何もないわけだから行く必要がない。
島田(俊平社長)さんの方で「こういうことを聞きたい」ということがあれば説明するが、電話で済む話もあるし、会社には顔を出さない方がいいと思っている。“新生石屋製菓”のために何かやるとなれば、一生懸命やるが、いまのところ要請はない。
−−コンサドーレの練習場「宮の沢白い恋人サッカー場」にはたびたび足を運んでいる。
石水 私は(コンサドーレの運営会社・北海道フットボールクラブの)取締役でもあり、「行ってもいいかな」という感じで行っている。
いろいろあったので、大体10日に1回ぐらい、ちょこっと顔を出して帰るというスタイルだったが、9月26日から28日までは3日連続で行った。先日はチームがバイキングをしたので、バナナを差し入れた。選手も心配してくれているらしく、私が顔を出すと安心してくれるようだ。
−−辞意を表明していた北海道フットボールクラブ(HFC)の非常勤取締役を続けることになった。
石水 HFCの児玉(芳明)社長には、迷惑をかけることになるので、辞めさせてほしいと言ったが「一から立ち上げたので、引き続きやってほしい」と言われ、9月27日の定例役員会でお詫びをし、続けることにした。今後は取締役として報告を受けたり、提案をすることになる。新しいスポンサーも見つけたい。
ーー石屋製菓では「白い恋人」の賞味期限改ざんなどさまざまな問題が噴出した。「白い恋人」のの改ざんは、社長として把握していたのか。
石水 内々に聞いていたので知っていた。「白い恋人」は、1年は間違いなく持つし、賞味期限は自分で書ける(賞味期限は製造者が設定する)。小売店の末端に行っても、4カ月あれば十分に回転する。だから(賞味期限は)4カ月にしようと決めた数字だった。
−−「白い恋人30周年キャンペーン限定品」の改ざんは。
石水 これの改ざんは全く知らなかった。すると言われても、当然「ノー」と言ったと思う。
限定品のパッケージは(通常の白い恋人と)少し違う。30周年の期間は4月いっぱいで終わったため、今度は新しい商品を売らなければならないが、30周年の記念の箱が戻ってきた。
期日(残りの賞味期限)があまりにも狭かった。それで1カ月改ざんし、1カ月以内で十分売れるということでやったみたいだ。
最初から賞味期限を6カ月にしておけば、問題はなかった。賞味期限は1年でも良かったが、なかなか1年とは書けない。1年持つとはいっても、古い商品から売っていくのは当たり前。その目安ということで4カ月の賞味期限をつくった。
−−先ほど話された「内々には知っていた」とは、どういうことか。
石水 毎年6、7、8月は超繁忙期になる。この期間は作りだめをしておかなければならない。私が聞いていたのは、工場内で「白い恋人」を作っておいて、出荷する段階で賞味期限を出しているということ。工場でたくさん作っておいて、賞味期限は「いつ」と打たないということだ。
よく考えると、賞味期限の4カ月は、製造してから4カ月と考えなければならないのに、出荷するときに付けていた。繁忙期を控え、たくさん「白い恋人」を作り、在庫をたくさん持っていた。それが古くなっていた。
−−製造時ではなく、出荷時に賞味期限を記載していたことを知っていたということか。
石水 分かっていた。「忙しいから作りだめします」と言われ、「そうだな、商品を切らすことは小売店さんに迷惑をかけることだから、いかんよな」ということだった。8月の超繁忙期は、いくら残業をしても(製造が)追いつかない。6月、7月の段階から作りだめをしていたということだ。
−−出荷時に4カ月の賞味期限を記載することは問題と考えてなかったのか。
石水 (問題は)あると思っていた。「白い恋人」は1年持つ、2年でも3年でも持つというところが油断になっていた。本来、きちんとやるべきことをやっていなかったということだ。
「作りだめしておきますからね」ということは、もう何年もやっていて、30年間やっても一度も問題ないし、夏になるとそういうのが定例化していた。
以下、後編に続く。







関連サイト

札幌市が「白い恋人」石屋製菓の立ち入り調査結果を発表
http://www.bnn-s.com/news/07/08/070816183503.html

石屋製菓
http://www.shiroikoibito.ishiya.co.jp/






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