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男がすなる「身長考」


 
以前、野郎4人で外を歩いていた時のことだ。俺を除く3人は、いずれも身長が自称「170センチ」だった。当然、俺が後ろに回って歩いている3人の背丈を比べれば、頭の高さはほぼ同じはずである。
ところが、3人の頭の高さは4、5センチ違った。
推測するに最も背の高い男は170センチ、低い方は166センチ程度ということになる。
こうした経験則から自称170センチの男は怪しいというのが俺の自論だ。
自称より4センチ低い男が「170センチ」とサバを読むことはあっても、174センチの男が「170」と言うことはあり得ないと思っている。
身長を5センチ単位で考えた時、自称175センチや自称165センチと比べ、自称170センチと答えた場合ほど眉唾のことが多いのではあるまいか。
実際、俺も一昨年の健康診断では179.6センチだった。だから身長を聞かれて「180センチ」と答える時は、随分と後ろめたかった(昨年は午前中に計測したせいもあってか、180.3センチだった)。
身長など、どうでもいい話しなのだが、昨日はオヤジの古希だった。
そのオヤジは俺がガキの頃にこそ身長を「170センチ」と言っていたが、俺がその背を超してからは「168センチ」、「166センチ」と下方修正し、いまでは「165センチ」と公言している。
そんなオヤジの古希を記念してスニーカーを買った。少々底が厚めで、オヤジがこれを履けば、「167センチ」くらいには見えるだろうという思惑もあった。
そういえば、今年4月、BNNに入社した新人に身長を尋ねたところ、間髪入れずに「168センチです」との答えが返ってきた。清々しいかぎりである。 










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