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辻正仁のシネマ・音楽情報 過去の記事一覧
辻 正仁の「音(オン)ラインにゅ〜す」 <さらなる飛躍に期待…というより確信!>


12月28日(金) 13時00分
文:辻 写真:辻



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桜庭の姿は常に周囲のものを惹きつける
 〜桜庭和 コンサート〜

 12月23日、札幌市中央区の道新ホールで行われた、シンガー・ソングライター桜庭和のワンマンライブ「HOME」を、裏方さん的にちょこっとだけ手伝ってきました。

 昨年末は、札幌市民会館で600人を越える動員を果たした桜庭氏だけど、今回は座席数700の道新ホールが、完璧に満席!ただ人が入ったというだけではなく、会場が一体となって盛り上がるエンターテインメントでありながら、タイトル通りの「アットホーム」な雰囲気に包まれたライブだった。

 彼を紹介するときにいつも書くことだが、桜庭和はインディーズ・アーティストである。それも事務所やレーベルにも所属せず、まったくの独力で700名を動員させるというのは、全国的に見ても尋常なことではない。

 楽曲、歌唱力に魅力があるのは勿論だが、桜庭和をここまでの存在にしているのは、彼自身の「より多くの人に楽しんでもらいたい」という信念と、それを堅実に実行していく行動力、そして常に周囲への感謝や配慮を忘れない人柄によるものだろう。

 路上で一人ギターを弾きながら歌っていた彼が、様々なミュージシャンを惹きつけ、今や最高と言えるサポートメンバーを従えるに至った。  

 今回のライブの音響や照明スタッフも、今までの彼の姿勢に打たれるところあっての協力である。プロフェッショナルが仕事の域を超える思い入れを持ってプロの技を提供するのだから、毎回グレードアップするのも不思議ではない。会場整備などに駆けつけた専門学校生も含め、どんなに大きな規模になろうとも誰もが「手作り感覚」を失わないのもまた彼のライブ会場における魅力だ。

 ファンもまたしかり。古くからのファンなどは、桜庭氏が大きな会場に挑戦となると、自主的に宣伝活動に協力し、各地で行った小さなライブや営業的なステージで知り合った関係者の多くも、彼のファンとなって会場に訪れる。

 一人のアーティストの姿勢によって、ファン、ミュージシャン、スタッフが次々と集まり広がっていく輪には、いつも幸せな空気が漂う。会場を後にする観客の表情、仕事を終えた後のスタッフ達の笑顔がそのことを物語っている。

 今回は、大きなホールでのバンドサウンドを生かした、アップテンポのナンバーを多く取り入れたのが功を奏し、客席はオープニングから終始ハイテンション。スタートが遅れたせいか、いつもより短いトークも逆に今回の構成のテンポを保つプラスの要因になったと思う。そして、こうした進行の中で、得意のバラードが最大の聞かせどころとしての役割を存分に果たしていた。

 昨年の市民会館のライブの時に「桜庭和のこれまでのキャリアの頂点に来たな」と思ったが、その一年後にそれを上回る成長を見せてくれた。これだから、彼を支援する者達はそれぞれの立場を越えて、一つのやりがいを感じ続けることができるのだ。

 来年は2月10日に、札幌市中央区のクラップス・ホールでワンマンライブが決定している桜庭氏。また一年間の活動を通し、来年12月に行うであろう大きなライブでは、今年以上の集大成を見せてくれるだろう。







■辻 正仁(つじ まさひと)

1966年生まれ。
FM新さっぽろ「海月屋本舗(毎週月曜18時)のパーソナリティ、ミュージックショップ「音楽処」の準スタッフ等々、様々な分野で活動中。
自主制作レーベル「海月屋(くらげや)」主宰。



関連サイト

桜庭和[さくらばひとし]公式HP
http://www.wa-nowa.net/wawa_top.html






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