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「帝国」の暴走、「属国」の従順 第4回


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01月23日(水) 12時25分
文:東 写真:東 |
 
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| イラク中部のサマラにある「アスカリモスク」。シーア派四大聖地のひとつであるこのモスクにはイランからも巡礼者が訪れる。2006年2月、スンニ派とみられる武装勢力によって爆破された「アスカリモスク」(2003年撮影) |
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「イスラム原理主義」なる呼称のまやかし。
かねてから欧米ではイスラム過激派による反政府テロや自爆テロが起こるたび、「イスラム原理主義」なる言葉が使われてきた。それは9・11同時多発テロ以後も同様であり、犯行は狂信的なイスラム原理主義者によるものだと報じられる。
イスラム原理主義は、イスラム過激派ばかりでなく、あたかもイスラム教徒(ムスリム)を包括する言葉であるかのように使われてきた。だが、大半のムスリムは、欧米人と同じくテロ行為を非難し、失われた命を悲しむ人々だ。
「イスラム原理主義」はその実態と裏腹に、欧米人がアラブの人々は野蛮であるとのイメージを増幅させるうえで、便利なレッテルとして多用されてきた。
ところが、イスラム原理主義を意味する英語「ファンダメンタリズム」(Islamic Fundamentalism)は、キリスト教の言葉にすぎない。実際に存在するのは、キリスト教原理主義者であり、もともと一部のキリスト教徒が抱いてきた思想である。
同じく「ジハード」も誤用されている。自ら「ジハード」を名乗ってテロを行う過激派テロリストは少なくない。ところが、ジハードを正式に宣言できるのは、イスラム教法学者に限られている。「ジハード」を宣言することのできない過激派が勝手にジハードを名乗りテロを行っても、一般的なイスラム教徒が同調することはない。
このようにキリスト教徒(の国である米英)は、イスラム文化や慣習を理解しないまま先制攻撃を仕掛けた。これは米英軍のイラク統治における失敗の一因であり、帝国主義的野望を貫いたブッシュ政権がイラクの人々に蛇蝎のごとく嫌われる要因ともなっている。イスラム教徒に対する我々の無関心は、イラクに関して欧米メディアが報じる、時には偏ったニュースさえも誤読する可能性を秘めている。(つづく)







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シリーズ一括読み
http://www.bnn-s.com/news/series_cd147.html






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